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現在HPLCを用いて野菜のビタミンCを測定行っています。
野菜の中のアスコルビン酸は酸化され易く、メタリン酸の中で抽出を行っているのですが、
標準試料に用いる粉末のアスコルビン酸も酸化されやすい状態なのでしょうか?
もし、そうならば標準試料に用いる粉末のアスコルビン酸を溶かす溶媒はメタリン酸にするのが適当なのでしょうか?
お暇なときにでよろしいのでお願いします。
また、経験者の方で何かアドバイスがありましたら、お願いします。
HPLCのカラムはODS、移動層はTFAを用いています。

A 回答 (1件)

未経験の素人です。



野菜に入っていても試薬であっても、アスコルビン酸自体の酸化されやすさは
変わりません。
ただ、鉄などの金属イオン、或いはある種の酵素など、アスコルビン酸の酸化を
促進する物質が共存すれば、結果的にアスコルビン酸の酸化は
より早く進むことになります。

リン酸系キレートは、EDTAなどその他のキレートに比べ、金属イオンの
酸化力低減に効果がありますので、メタリン酸は恐らく金属のマスキングを
目的に使用されているのだと思います。
(・・・ところで、「メタリン酸の中で抽出」というのは、「メタリン酸水溶液」と
 いうことでよろしいでしょうか? (上の推測はその前提で行っています))

従って、標準試料の作成に使用しているのが純水であれば、
特にメタリン酸を使用することはない・・・はずなのですが、実際には、
通常の実験で使う純水には、微量の金属イオンが含まれていることも
ままありますので、使用した方が無難といえば無難です。


なお、蛇足かもしれませんが、上記の通り、メタリン酸はアスコルビン酸の
被酸化性そのものを低下させているわけではないので、メタリン酸を使用しても
標準液は作り置きせず、直前に調整(溶解)されることをお勧めします。
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この回答へのお礼

お返事が遅くなりました。
申し訳ございません。
御回答ありがとうございます。
「メタリン酸の中で抽出」というのは、「メタリン酸水溶液」ということです。説明不足でした。
メタリン酸を用いることの意味が分かりました。
大変助かりました。

お礼日時:2005/12/12 11:41

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