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表題のとおりです。参考文献があったら教えてください。

A 回答 (4件)

浄土真宗の寺の者です。


適当な参考文献は思いつかないのですが・・・。
もともと仏教はインドのものですから、背景としてカースト制があります。カーストの考えはもともと根強い男尊女卑に支配されており、卑しい存在である女性は、現世では悟りを得ることができないとされています。そのため、女性が悟りを得て救われるために、仏として浄土にいけば男女の区別がなくなり、誰でも悟りを得ることができるという教えになったわけです。仏像の多くに男女の区別がないのは、そういうわけです。
ただし、全ての仏像に男女の区別がないかというとその限りではなく、例えば弁天様(仏教に帰依した神様)は女性です。また、釈迦如来をはじめとする仏像には三十二の”人間と異なる相”があり、そのひとつは性器が体内に隠れた状態で、外見上は区別が付かないという場合もあります。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。恐縮ですが、具体的に補足説明をお願い致します。
主として、阿弥陀如来・弥勒如来・薬師如来・勢至、文殊、普賢、地蔵
の菩薩様は男女の区別ありますか?申し訳ございません。

補足日時:2006/01/09 13:43
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この回答へのお礼

判り易く、ご説明戴きありがとうございました。

お礼日時:2006/01/10 17:51

 例えば、阿弥陀如来や観自在菩薩が男性であるか、女性であるかを密教の視点で考察すると、大日如来の妙観察智(みょうかんざっち:一切衆生の個々の特性を妙<たえ>に観察し、その特性にふさわしい説法をする智慧)という瞑想に入った状態が阿弥陀如来。


 そして瞑想より動き出し、その自在なる観法(瞑想の一種)によって衆生救済の実践を行うのが観自在菩薩です。
 ですから、われわれ修行者が妙観察智の瞑想に入れば自身が阿弥陀如来であり、衆生済度の実践を行えば自身が観自在菩薩です。このように仏教は仏の教えであるとともに、自身の成仏を実践する教えですから、その仏に対して固定的な性別というのは存在しません。
 ただし象徴的言語として仏母・明妃などの女性名詞には、信仰の形成の上で土着の女神信仰などの影響は受けてはいるでしょう。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/10 17:44

一口に仏像といっても成立年代や、宗派(学派)による違いによってそのとらえ方も異なるので、一概には言えませんが、まず初期仏教では仏像のモデルは歴史上の釈尊ですから、男性として表現します。

後世の仏像表現も男性的表現が基準となります。
 然し時代が下がるにつれて、経典類には般若菩薩・文殊菩薩・孔雀明王など、智慧をつかさどる諸尊を「仏母(ぶつも)」と女性的な表現がなされます。ただしこれは智慧、つまり瞑想による根源的な力が悟りへのの原動力となるからこそ、「母」と表現されるのであってSexとしての男女という意味ではありません。またこれらの諸尊も時代によってさまざまな属性がそなわるので、間違っても“文殊菩薩は女性”などと誤解しないでください

 また密教では「明王」に対して「明妃(みょうひ)」とよばれる尊像が登場します。これは明、つまり真言の持つ力で男性原理(智慧)が王であるなら、女性原理(慈悲)が妃であるという思想です。特に後期密教では明妃は重要視され、チベットで男女が交合した姿で表現される仏像があるのも、智慧と慈悲の一体化を象徴しています。

 もっとも、仏教における仏像は法(ダルマ)の象徴や理想的修行者、修行実践の象徴であって、いわゆる他宗教に見られる絶対神・創造神・人格神ではありません。ですから性別の違いというのは重要ではなかったのでしょう。対して異教の神々を仏教守護神として取り入れた、天・竜王・夜叉などの鬼神は、古代インドの神話世界の影響を引き継いでいるので性別が別れます。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/10 17:46

#1です。


【阿弥陀如来】
法蔵菩薩が悟りを得て如来になったもので、法蔵菩薩の性別は定かではありませんが、法蔵菩薩が悟りを得て以降に初めて女人成仏が可能になったといわれています。ということは、法蔵菩薩は男性、よって阿弥陀如来も男性という説が濃厚です。ただし、明確な記述はありません。

菩薩とは、基本的に全て男性です。釈迦が悟りを得る以前、まだ修行中の身であった頃の姿を仏像として表したものが菩薩像です。そして、釈迦の時代には阿弥陀如来によって女人成仏が可能になったことはまだ知られていなかったため、悟りを得るために修行する者は、即ち男性であると考えられています。
ただ、後世になってから、本来は男性であるはずの菩薩を、仏像のデザインとして女性として作るということも行われています。

ただ、誰も実際に見て帰ってきたわけではないのですし、菩薩や如来の性別や発生した(存在が発見された)時代、順番などについては、仏教の中では重要視されていません。さらに、菩薩や如来として存在した真の姿と、仏像として表現されている姿は必ずしも一致するとは限りません。ですので、このあたりについては本当に諸説様々であり、どれが正解と立証することも不可能です。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/10 17:48

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