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授業で中国に興味を持って、自分も興味があったので経済学科の友達と中国の社会主義経済について話す機会がありました。ですが、なかなか難しくあまりわかりませんでした。今度会う時までには少しでも知っておきたいのでどなたか教えてくださいお願いします。

A 回答 (3件)

kawakawaさんのご回答を見ていると、中国は相当厳しい経済状況なのだなと思います。


TBS系の「ブロードキャスター」で、ジョージ・フィールズさんが、「中国は国営企業をいかに民営化するかが大切だ。日本のそれに相当するのが特殊法人であって、今の日本は社会主義国家なんです」という言葉が印象に残ります。
もっとも、「社会主義」の定義をどうするかでいくらでも立場を変えることはできるのです。
(ちなみに、あとで述べるマルクス経済学(社会主義経済学という場合もあり)は、高橋洋児氏によれば、「市場経済」「商品経済」「資本制経済」の三者が厳密に使い分けられなければならないのだそうです)

ご存知の通り、中国は建前上、「社会主義」国家でした。
エンゲルスやレーニン(マルクスに非ず)の思想を受け継ぎ、社会主義から共産主義への発展が図られました。
大学の経済学は、Political Economyのみが講じられ、Economicsの入ることは従来ありませんでした。「政治経済学」の語が当てられたそうですが、日本でもマルクス経済学に相当するこの語について、「社会経済学」とするか、「政治経済学」とするかで議論があるようです。
(西部邁氏が提唱する「社会経済学」とは全く概念が異なるので注意)

この間に「大躍進」「文化大革命」という大失敗があり、前者で数千万人、後者でも数十万人(数百万人だったか?)の死者を出したことも記憶しておいてよいかもしれません。
正確な統計はないのですが。

しかし、鄧小平以来、「社会主義市場経済」が取り入れられています。「社会主義」と「市場経済」のどちらに重点を置くかが問題なのですが、実際はほとんど「市場経済」のようです。
これに疑問を抱く人が少なからずいるようですが、毛里和子・早稲田大学政治経済学部教授によると、
「政治的なレトリックがとても得意」
「社会主義とは、「こうあるべき」という理念である」
ということです(早稲田大学ガイドブック2002年版より)。
ですから「社会主義」は理念、「市場経済」は現実、と捉えると、両者は矛盾しなくなるということです。
ですから経済は明らかに市場経済です。

今後の見通しですが、ある分析によれば、経済的には外資に頼らなければならなくなるという論文を読んだことがあります。
国債貿易理論が絡んでくるので、これ以上は要らないでしょう。

詳しくは、中学社会科や高校世界史の教科書を調べてみるとよいかと思います。
この分野の研究者として、小島麗逸(大東文化大学)、岩田昌征(千葉大学)らがいます。

社会主義国が市場経済に移行する過程を「移行経済論」として講ずる大学も出てきました。「移行経済」と名前のつくテキストを繰ってみると面白いかもしれません。
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この回答へのお礼

ずいぶん遅くなって申し訳ありません、少しの間まっていただきたかったのです。
それというのもついに話をしていた、友達が色々気になって中国に行ってきました。そんでもって帰ってきました。しかし、なかなか理解しにくい事など
理解は難しいものでした。
移行経済論をだいたいですが調べさせてもらいました。一言では言えませんが理解する過程にはまず色々な事知らねばならないようです。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/15 20:13

一言で言うと‥


日本よりもはるかに自由主義経済である
と表現できるのではないでしょうか(日本は,おそらく世界で唯一大成功した社会自由主義経済国家でしょう)?
現在の中国における貧富の差は想像を絶します。
年収数十億円という富豪がたくさんいます。政治家や官僚というのではなく,農家や商店主の年収ですヨ。
一方で年収が5000円未満という人々もたくさんいます。
同一企業内でトップの年収が数億円,末端の年収が数十万円といった格差があるのも珍しくはありません。
かつては社会主義経済を厳格に実行しようとしたことがありますが,人民公社や計画経済といった制度の悪い点;勤勉な者も仕事をしない者も給与が同じだと,誰も努力しなくなる。全体を見ずに個々の点についてだけ計画を立てるので,部品は20年分あるが,組み立てラインはないといった矛盾が起こる等々;がひどく,結局は市場開放を行い,自由主義を取り入れたのですネ。
ただ,沿岸地区(北京~広州にかけて)の経済発展と内陸部とでは大きな差があります。富豪農家や富豪商店主がひしめいているのは沿岸地区に限られ,内陸部は貧困に喘ぐ地域も多く,また,自給自足というところも多いのです。自給自足となれば何主義経済であっても関係のないことなんですネ。
国営企業は現在,倒産や統合が積極的に進められています。民間企業でも国営企業でも銀行の融資審査は非常に厳しく,資金繰りは困難ですネ。
また,国営企業に勤めながら民間企業にも籍を置いていたり,自分で起業したりする人も多く,転職も当り前となっていますネ。
中国というのはそういう国ですネ。
表向きの宣言やアピールと実情には大きな差があります。
観光客の行けない場所を中心とした60回ほどの訪中で,多くのことを見てきました‥
以上kawakawaでした
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この回答へのお礼

ずいぶん遅くなって申し訳ありません、少しの間まっていただきたかったのです。
それというのもついに話をしていた、友達が色々気になって中国に行ってきました。そんでもって帰ってきました。しかし、わかるのは、貧富の差がありったりとか、わかりそうなものは大きい意味での社会主義であまり新しく得るものがなかったようです(わからなかったとも言っていました)
このことを完全に理解しようとするのは思ったよりも難しいらしです。回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/15 20:03

広い意味での社会主義と中国の現状はずいぶんと違いますよね。


 一般的に要約すれば、生産手段の社会的所有と共同管理、計画的な生産と平等な分配を原則とする社会のあり方をもとめる思想(社会主義思想)と運動(社会主義運動)、さらに、典型的には社会主義革命の結果として成立するそのような原理にもとづく社会体制、ということになりますよね。
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この回答へのお礼

ずいぶん遅くなって申し訳ありません、少しの間まっていただきたかったのです。
それというのもついに話をしていた、友達が色々気になって中国に行ってきました。そんでもって帰ってきました。話を聞いていると少なからず現状と私が思っていた社会主義思想は、違うようです。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/15 19:52

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