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クラシック初心者です。
バルビローリという指揮者の音楽を購入しました。説明書に“バルビローリサウンド”という言葉が出てきました。これはどういう意味でしょうか? 彼独自の音造りということでしょうか? まだまだ初心者のため分からないのですが、バルビローリサウンドというだけに同じ曲でも他の指揮者のものとはやはり響きがちがうのでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは♪


御質問ですが、実はこれはクラシック音楽である種、一番興味深い点・論議されるような点だと思います。

まず(クラシック)音楽は、指揮者含め演奏家によって(きこえてくる)”音楽”が全く違うといっても過言ではありません。

特にクラシック音楽は、「再現芸術」などと呼ばれたりもするのですが、これは同じ”台本”(音楽で言う楽譜ですね)のシェークスピア作品をさまざまな舞台・映画で鑑賞するのと同じようなものとお考えください。

残念ながらお手持ちのCDの楽曲がわかりませんが、その中でunmarriedmanさまが一番好きなところを含んだCDを別指揮者でのCDをおききになってみてください。
(特にヘッドフォンで)30秒聴くだけで・・耳からいや目からうろこです。全て違うとまでいわれるかもしれません。
ご参考までにまず
http://hccweb5.bai.ne.jp/~hed31501/bachcdmatthau …
を(日本語のところだけでもさっと)お読みください。これはバッハのマタイ受難曲を6人の違った演奏家での比較ですが同じ楽曲でもこれだけ違うということです。

さてバルビローリですが、好きな人たちにはサー・ジョンという愛称で呼ばれる今はなき英国指揮者なのですが、かなり(細部に渡って)こだわりをもった頑固親父という感じがいたします。(私は好きです)

バルビローリ・サウンドですが、レオポルド・ストコフスキー(特にバッハ編曲物演奏)という指揮者に最も一番いわれる言い方で俗に”ストコフスキー・サウンド”と彼の明快・きらびやかな”音作り”に対していわれますが、バルビローリもしくは他の演奏家については一般に”バルビローリの音楽””xxxの音楽作り””xxの解釈”という言い方がされると思います。(単に言葉の問題と捉えてもいいと思います)

サー・ジョンの”音”でよく言われるのは”あたたかみ”あるということでしょうか。(同類にブルーノ・ワルター等)バーンスタインの振ったウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲全集ではやわらかく優美なものとなっています。かたやロシアの鬼指揮者ムラヴィンスキーは”非情”等と形容されます。
音楽作りでは「抒情性」「歌謡性」「内声部重視」などとよく言われると思います。

最後に彼の指揮したもので特に歴史的評価が高いものとして
マーラー9番ベルリン・フィル(世界のベルリンが要請して振ってといわれることから私は”友情ベルリンお願い録音”と呼んでいます♪)、シベリウス全集(2回それぞれ比較でも面白いですね)、ブラームス交響曲ウィーン・フィルあたりだと思います。

最後の最後、資料としてまず本屋などでも立ち読みでも結構です。指揮者比較とかたくさん出版されています。手当たり次第さっとお目を通してみてください。演奏家の”違い”が、いやになるほどかかれていますから。

大変面白いものとして「 アート・オブ・コンダクティング」という映像が出ています。
http://wmg.jp/artist/artof/WPBS000095017.html
サー・ジョンひいては偉大な指揮者の「耳」の凄さ、音楽作りにおいてのこだわりが堪能できる名作ドキュメントです。是非是非ご覧になってくださいませ。

長くなりましたが、ご参考にあれば幸甚です。
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この回答へのお礼

詳しい説明有難うございます。とても参考になりました。
いろいろ聞き比べをしてみたいと思います!

お礼日時:2006/02/12 09:58

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