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イタリア人って一言で言うとアバウトですよね、ラテン系のノリというか。
ところでこのいい加減さは元々なのでしょうか? つまり「あぁイタリア人だからね」って我々が思うようなアバウトさで、ローマ帝国を建設できたとは思えないのですが…。
キリスト教もローマでは最初は禁止されていたのが、国教となりカトリックの総本山になりましたよね。
そのように、もともとは堅い人種だったのに、いつからかアバウトになったというようなことは記録にないでしょうか?

A 回答 (4件)

 まず大切なことはおなじイタリアでも南と北では人種も性格も建築様式も食べ物の嗜好もすっかり違うということです。



 ローマを中心にイタリアも南に下れば下るほど、お髭の濃い、地中海的というか、ちょっとアラブの血が混じったかのようなお腹の出っ張ったオジサンが増えるのに比べて、北に上れば長身でクールな紳士然とした人が多く目に付きます。

 南の方々はどちらかといえばいささか能天気ともいえるほど性格も陽気ながら、あれでけっこう職人気質に富んでいて、なにか独りでやらせればアッと驚くほどの名品を創り出したりもするところがありますが、他方、概して組織立った活動とか団体行動はまったく苦手といった面があります。

 いい例が、南部イタリアの経済発展を目的に名車アルファロメオの工場を作り、アルファスッド(アルファロメオの南という意味)の生産拠点としようとしたイタリア政府もこの彼らの性格ゆえにかならずしも成功したとはいえない結果に終わってしまったことはよく知られています。

 これに比べて、北の面々はあきらかに頭脳が緻密でクールで、しかも組織としての活動も上手。その程度はドイツを上回るほどといっていいかと思います。少なくともそこにはイタリアらしい「いい加減さ」といったものはあまり見られません。

 今日でもFIAT社(ファブリック・インダストリアーレ・アウトモビーレ・トリノ=トリノ自動車工業会社の頭文字がFIAT)をはじめトリノを中心とした自動車工業をはじめ北は広く工業の盛んな地域であり、優れた技術力と組織力を持ってイタリアの経済を支えています。

 こうしたイタリアの二面性を見ていると、あの古代ローマ帝国を築き上げ、機能的な政治体制を生み出し、強力な軍勢を整え、フォロロマーノやポンペイに見られる優れた都市計画を立案し、幾多の優れた建造物を構え、豊かな芸術を開花させ、あの当時にあっての想像以上に快適で文化的な日常生活を実現していた、その主導的な働きを見せたのはやはり今日で言う北の人種であったのではと思います。

 これは歴史にも社会学にも詳しくないわたくしだけの推論ですが、ジュリアス・シーザー(カエサル)をはじめ当時の指導者たちの彫像がすべて北系の容姿であることからもそのことは推測されますし、南の人種が後世にわたって次第に北上したという事実もそれを裏付けているようにも思えます。
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旅行業界人です。

イタリアはじめ欧州に何回も出張した経験があります。歴史、文化、人類学の専門家でもありませんが、私見を一言。

一言でイタリア人を言うことは難しいと思います。まして2000年前のローマ帝国時代と現在のイタリアを比較するのは、国土が重なる(イタリア半島だけですが)とはいえ、ちょっと乱暴ではないかと(笑)。イタリアが今のような国に統一されたのはわずか150年ほど前のことです。それまでは都市国家の群雄割拠でした。民族も大分変わっています。

イタリア人であっても北イタリアにはゲルマン系のイタリア人(金髪、高い身長、青い目)もいますし、南部には地中海の影響を受けた人々(黒髪、背は高くなく黒い目)も多くいます。ゲルマン系イタリア人にも南部イタリア人にもアバウトな人もいるでしょうし、日本人以上に生真面目な人もいるでしょう。世に言われる一般的な印象だけで「イタリア人はアバウト」と決め付けるのは早計だと思います。
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昔見たいなカトリック=道徳的価値観と言うのが崩れてきたからと言うことも出来ます。

信仰心は未だに厚いものの、道徳心は薄くなったということです。
また、かつて都市国家群であったので(また常に外敵に晒されていたので)、強い緊張状態であったのは確かです。それが統一されて緊張状態がある程度開放されたのも一つ理由に挙げられるかもしれません。
あえて記録をたどるとするとこのあたりの時代(17世紀~19世紀になるでしょう)

ただ自分はもともとイタリア人は2種類のタイプがいたと思います。まず、歴史に名を刻むような人間は比較的固い人間であるといえますし(サヴォナローラのような)、過去の一般大衆の性格を知るのは困難です。現代は今まで知られていなかった一般大衆の様子が容易に知ることが出来ます。よって、逆に固い人間が埋もれがちなのでは?と思います。というのは、例えば上記のサヴォナローラにせよ、ルネサンス期の芸術家にせよ軟派な人間はいませんよね。今は例えばタレントのジローラモ・パンツェッタさんのような人がイタリア人の典型だと見られていますよね(相当誇張があるにせよ)。一方で、フィレンツェやミラノ・ヴェネツィアの革職人、ガラス職人などの職人達にスポットライトが当たることはほとんどないです。彼らは超一流の職人達ですがそのような彼らがアバウトだとは思えませんからね。

ちなみにアガサ・クリスティに言わせるとイタリア人はマッドでナイフばかり振り回しているというイメージですから、決して堅いともいえませんね。

結局、イタリアは堅さと適当さの両面がある国で、これが明るく陽気な雰囲気と人々をひきつける手の込んだ工芸品を生み出していると思うんですけれど、どう思いますか?
(実は自分もこのなぞを勉強したくてイタリア史を専攻したんですけど、こんな平凡な結論になりました)
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古代ローマといえば質実剛健って言われてますね。


今の、イタリア人のりは、群雄割拠のルネサンス時代のなんでもありのマキャベリズムみたいのから来ているのではないでしょうか。
さらに言えば、やはりバチカンの影響は大きいと思います。陰謀と政争の権化みたいのが、ずっとイタリアの中心にあったわけですので。

歴史カテで聞くともっと専門の人が答えてくれるかもしれません。
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