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よくどこの大学を出たかではなくどういう医師かが大切といわれますが、ほんとうでしょうか?

何年浪人をしてでも旧帝大を目指す人はプライドだけで踊らされているとは思えません。やっぱり出身は上であればよいようにおもいます。でないと東大などにリスクをしょって受ける必要はないように思うからです。

実際研究は設備のいい旧帝大にいければいいんですが、臨床でもいい大学のいい教授に教わるかどうかで変わってくるんでしょうか?

プライドはなく(医学部というプライドは無しで)医者になりたいので地方を目指すのですが、もしなにか不利益があるなら意地でも上位を目指したいです。どうなんでしょう?

A 回答 (5件)

でた大学だけでは何も決まりません。


医師として求められる、人格、患者の権利への理解、技術と知識、それらの相互評価の上で形成される人脈、あとからついてくるいろいろな業績、そして過失賞罰、といったものが、いろいろなことを決定する要因になります。医学部卒業校の差は確かにそれらの因子の背景に影響します。同級生の多くが地域の開業医を目指したり、あるいは大学教員・研究者になったり、または指導的立場になろうとする環境がそれぞれ違えば、あなたは違った影響を受けるでしょう。また、非常に排他的な社会では、非卒業生はデメリットがあるでしょう(こういうところでは業績は伸びていません)。地方を目指しても、はっきり、デメリットがあるわけではありません。医学部は、さらに細かな講座群にわかれ、それぞれに、特色がありますから、あなたにふさわしい環境を提供できる講座は、どこにいってもあるでしょう(できない講座も)。地方でのメリットは、生活環境などでは大きいかも知れません。デメリットは出会える人材などの数が少ないので、多くに出会うには、接触を自分から積極的にしなければいけないということです。公開講座や海外の研究者の公開ゼミの数において、格段の違いがあります。しかし、米国の一流病院に比べると、どんぐりへ比べなんです。より大きな、世界から、の目で見ると、地方なんて、あまり関係ありませんから。働く地域、のことが、下に書いていますが、母校で得するタイプとニューフェースで得するタイプの両方がありますね。あまり、狭い視野でものを考えないことです。
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東京の私立医学部卒業の外科の医者です。


さほどの不利益というのは感じませんが、大きな違いはやはり研究費ですね。帝大は国からの研究費の桁が違います。でもこれはあくまでも「施設」の違いであって、当然私立でもなかなか優れた研究をしているヒトもいるようですよ。
あと、学費の違いも大きいと思います。最低6年間の学費はバカになりませんから、、。
臨床について云うと、教えてくれる教授や上司も大切ですが、もっと大事なのは当人のセンスです。これは努力だけでは克服できない何かを感じます。最後は質問ですが、「いい大学」とか「いい教授」ってどういう人を指すのでしょうか?いろいろな考え方ができそうですね。
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この回答へのお礼

みなさんありがとうございます。学費のために国立にしかいけません。いい大学とは設備がいいだけではないようですし、やはり難しいです。

お礼日時:2006/03/01 20:24

 基本的には旧帝大に入れる学力が現在あるのであれば、そちらに行った方が良いと思いますよ。



 一般的にいって旧帝大系は地域の拠点となるような関連病院をたくさん持っていますし、地方によってはいまだ近隣の新設大学を「関連大学」と呼んで「植民地支配」していたりもします。研究に関しても、旧帝大系の方が資金や設備が潤沢なことの方が多いです。したがって、臨床面にしても研究面にしても旧帝大系の方が色々とチャンスがめぐってくることが多いのではないかと思います。確かに、別の大学を卒業後に旧帝大の医局に入局することは可能ですが、そこである程度の地位に就くには、人並み以上の努力が必要になることの方が多いと思います。

 ただし他の方々が回答されているように、将来地元で開業したりあるいは地域医療に貢献したいということであれば地元の大学に行った方が良いでしょう。いくら旧帝大系であっても、その地域に関連病院がなければ働くことはなかなか難しいと思います。また、今の段階で「将来これをやりたい」という目標が何かあるのであれば、旧帝大に限らずその分野で名を挙げている大学を目指したほうが良いでしょう。

 患者さんへの接し方、職場の人間関係などその医者が臨床の現場でうまくやっていけるかどうかについては、出身大学はほとんど関係ないと思います。

 因みに私は非旧帝大出身で、卒業した大学で現在働いています。
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医学部の卒業校については実際には全く関係ありません。

医師は通常、卒業後、医局に在籍することが多いので、現実的には出身大学よりも在籍医局の方が影響します。医局は入局に試験があるところもありますが、出身大学の医局に入局することも含めて、基本的には自分で選べます。ですから、医者になった後の経歴としては卒業校と在籍医局があることになります(医局に在籍しない人は別ですが)。

ですから、どこの大学を出たって、旧帝大の医局で働きたければ卒業後、旧帝大の医局に入局すればいいだけのことです。旧帝大の医局に入れば、後はそこの関連病院で勤務するだけのことです。都市部旧帝大の医局の人の半分は他大学からの人でしょう。ですので、旧帝大の医局に在籍しているからといって、昔受験勉強ができたというわけではありません。

偏差値の高い大学卒業者が優秀な医者とは限りません。私は受験勉強は一種のスポーツの様なもので、得意な人もいればいくらがんばっても上手になれない(成績が上がらない)人もいるだけだと思っています。ですから、何年も苦労していい大学を出るのもいいかもしれませんが、早く医者になってその数年間を医学の知識を身につけるのに費やした方がよっぽど有用だと思います。
医者の世界は学問は理系ですが、得てして文系的な要素の多い仕事でもあります。大学入試の勉強が役立つ仕事ではありませんので(一部統計処理など、研究には役に立つものもありますが)、卒業時点で皆同じスタートラインに並んでいます。私見ではいい医者と悪い医者との割合は卒業大学の偏差値にかかわらず、同じようなものだと思います。卒業大学の偏差値と医者の仕事の良悪とは別物です。ただし、医学を学ぶ上で、数学的論理思考や物理生物学的思考ができることは重要ですし、暗記力、英語力なんかも仕事の遂行の上で有利不利は出てくるとは実感してますので、それらを怠ることがよいとはいいません。

都市部・旧帝大のメリットとしては、やはり人気が高いことが多く、その分人材が豊富です。なぜ人気が高いかというと、寄らば大樹・・・ということもありますが、人材が多く、関連病院が多いから、等の理由もあります。デメリットは都市部ではやはり医師過剰なこともありますし、関連病院が多い分、関連病院も地方にあることがあります。関西の大学に入ったのに九州の病院に転勤させられた、なんてこともあり得ます。また、人材が多いのはいいことですが、反面、船頭が多くなりますので、その結果はことわざ通りでしょう。

一方、地方大学のメリットとしては、地方に関連病院が固まっているため、地元出身者などには遠方への転勤が少なくなることがあげられます。また、こういった大学の方が横の連帯が強いように思います。デメリットは人材が少ないとその分、いい師匠に出会えないかもしれませんが、人材の少ないところにいい師匠がいないというわけではありませんので、この辺は運でしょう。

ただ、大学によっては他大学からの人を”外様”として、冷遇とまではいかないにしても、扱いが違うことがあると聞いたことがあります(たとえば教授や助教授になりにくいとか、地方病院を回らされるとか)。ですから、希望の勤務地や大学があるのならそれに全力で向かうことが重要と思いますし、そうでなければ出身校は単なる自己満足かプライド、世間体、程度のものだと思います。
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この回答へのお礼

みなさんありがとうございます。大きな差がないことを聞いて安心しました。

お礼日時:2006/03/01 12:51

医学生ですが、一言で言うと、医学部受験の大学選択の要は“将来、どこの地域で働きたいか”なわけですよ。

(以下は、基本的に将来、臨床で働く場合の話です。)

端的に言うと、東大を出ても将来、九州で働きたければ意味がないわけです。それならば九大に行った方がいい。逆に東京で働きたいなら地方の大学の医学部に行くより東京の大学の医学部に行った方がいいわけです。もちろん、出身大学のある地方以外で働けないわけではありませんが、やはり、その地域における大学の地盤を考えると、働きたい地方の大学に行くことが一番近道です。
もし、他の地方で働きたいならば、入局のときに働きたい地方の大学病院を選ぶ方法もありますが、大学入学時点で働きたい地方が決まっているならば、そこの地方の(できれば、一番力を持っている)大学に入るのが一番です。
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