A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
こんばんは
ご指摘の通り、「ヤルタ秘密協定」は「カイロ宣言」における反膨張主義という理念に背馳する重大な問題を孕んでいます。
ローズヴェルトはそこまで譲歩した理由はいくつか考えられます。
1.主要な敵は、大日本帝国であり、ソ連共産主義国家は利用すべき存在と考えていたこと。(共産ロシアの脅威は、チャーチルなどはかなりその脅威をFDRに対して主張していたようですが、FDRはチャーチルとの対抗上もあってか、ソ連を「コントロールできる」と考えていたようです。)
2.日本上陸戦をを想定するならば、アメリカ軍の犠牲を避けるために関東軍を満州に釘付けにすべきであったこと。(アメリカの関東軍への評価は、日本軍の精鋭、とかなり過大な評価でした。)
ソ連の動向に神経をとがらせていたグルー国務長官が、5月陸海軍に、ヤルタ協定を守ってまで(スターリンに譲歩してまで)ソ連の参戦が必要か?、と問うたのに対し、スティムソン陸軍長官は「確実に戦争を実質的に短縮し、アメリカ兵の命を救う」と答えています。
4.しかし、こうしたアメリカ軍首脳の考えも、7.16の原爆実験成功以降は大きく変化します。原爆開発は、ソ連に対してアメリカの立場を著しく強め「言いたいことが言える」状況をもたらし、ソ連の軍事介入なしに、早期に日本を降伏に追い込むことが重要視されます。したがって、ポツダム宣言は、ほとんどスターリン抜きで、米英のペースで作成されます。
4.因果関係は明確にできませんが、1944年末の段階で、FDRの健康は著しく衰えており、フォークが持てなかったり、文書の内容を十分理解できないこともあったそうです。そのようなFDRが、1945.2のヤルタ会談で、海千山千のスターリン相手に交渉することは、かなりハードではなかったのでは、と推測します。
No.2
- 回答日時:
Wikipedia の記事
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%AB% …
アメリカは原爆の完成のメドが立たず、日本軍の強力な反撃に手を焼いていました。もちろん、勝つことはわかっていたでしょうが、日本全土を占領するのにどれだけの犠牲が出るか恐ろしかったのです。
結果的には極東だけでなく、ヨーロッパでもソ連に譲歩し過ぎとなりました。
No.1
- 回答日時:
ルーズベルトが何としてもロシアを対日戦に引きずりこみたかったからです。
そしてスターリンはルーズベルトの弱腰を見抜いていました。ルーズベルトがあまりにもスターリンに餌を提供するので、側近が「大統領、譲歩し過ぎですぞ」と耳打ちしたら、ルーズベルトは「心配ない、やつは俺より先に死ぬさ」と答えたそうです。ルーズベルトはスターリンが死ねばソ連がガタガタになると信じていたんですね。
この回答へのお礼
お礼日時:2006/03/04 17:53
ありがとうございます!
さらに質問になってしまうのですが、ロシアを対日戦に引きずり込む事でアメリカはどのような利益がでるのでしょうか?
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