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海外青年協力隊の経験者の方の体験談を聞きたいです。特に、協力隊に参加してよかった、自分が成長することができたなどお聞かせください。

A 回答 (3件)

日本で伝わる協力隊のイメージは、かなりデフォルメされたものだと感じています。


良いことも悪いことも、大衆受けが良いように誇張されたり、選別されたりします。
そのことを、どうか頭に置いて下さい。

ボランティアって素晴らしい...私はYesと言えません。
ボランティアは偽善だ...これにもYesと言えません。
なぜなら、自信を持って断言できる答えを持っていないのですから。
答えを持たない私の言葉は、マスコミ受けしないので、取り上げられることはありません。

とはいえ、何度か新聞に取り上げられましたよ。
私の苦悩は、素晴らしい美談に変わっていました。
そういうことが何度も続くうちに、多くの隊員達が黙して語らずになってしまいます。

それでも、私の出した答えらしきものは...
ボランティアって、弱者救済ではなく、偽善でも自己満足でもなく、「お互いがお互いを助け合って生きているんだ」という相互依存の精神から成り立っている...です。

凄く大きな視点です。
でも、発展途上国へ行けば実感できるはずです。


さて、良かったことですね...

日本は経済的に豊かな国かもしれませんが、その資源の多くは搾取と言って良いかもしれない安価な原材料の輸入に頼っています。
我々は技術を教えに行くのかもしれませんが、一方で、日本が経済の発展過程で失ってしまった沢山のことを再発見します。
古き良き時代とやらに、タイムスリップできるわけです。

その過程で、技術が向上することが果たして良いことなのか?
お金が儲かることが幸せなのか?
など、これまで持っていた様々な価値観が揺らぎ始め、再構築を強いられます。

協力隊の試験は、語学力よりも技術力で選抜されますので、我々の技術は確かに高度かもしれません。
しかし、発展途上国には全然マッチしない現状は多々あるわけです。


私は水産技術の専門家なので、水産に例えますと...
日本の水産技術力は世界一です。
市場だって世界最大規模です。
世界の水産物の30%が日本に集まります。なぜなら、日本がもっとも水産物が高く売れるからです。
でも、その輸入先となる国々ではご飯を食べることにさえ、苦労する人が沢山います。
日本の水産業はハイテク技術の塊で、効率化を追求してきました。
日本の水産技術を移転すると、その国の水産技術は向上するでしょう。お金だって沢山儲かるに違いありません。
しかし、効率化すると省力化にもなるのです。
昔ながらの漁業で、大勢の人達が苦労しながら魚を採っていた時代を消し去って、失業者を出し、貧富の格差を生むことになるでしょう。
それに、品質は向上しますが、当然コストは掛かります。現地での流通価格を超えることもあるでしょう。
そこで、技術力が上がったその国は、日本に向けて魚を輸出し始めます。
人件費の差で圧倒され、日本の漁業者は廃業を強いらます。(実例:銀ザケ養殖)
ところが、現地で魚を獲る漁師さんが、魚を食べられないなんてこともざらに起こるわけです。

これが本当に素晴らしいことでしょうか?

もっとみんなが幸せになれる世界を...
我々は、日本の常識を捨て、新たな答えを探し始めます。
しかし、誰もが満足できる素晴らしい答えは、誰も提示できません。

かつて、科学技術の発展で、貧富の格差(南北問題)は解消される...と誰もが期待しました。
しかし、現実は、貧富の格差は開いていく一方です。
答えは見つかっていないのです。

答えが見つかっていないと、みんな不安になるので、どの政府は答えがあるかのごとく振る舞います。
だって、選挙に負けてしまいますから。

例え、幻想に過ぎなくても、希望があれば、人は頑張れます。
そんななか、あなたは希望が偽物だったことに気がついてしまうのです。

それでも。
世界の真実を知るということは、とても辛いことだったりします。
それでも、真実を知ることができたことが良かったと思っています。
本当の問題の入り口に辿り着いたわけですから。


そうそう、こんなはずじゃなかった...を避けるために。

一つ目。
要請から着任まで、タイムラグがあります。
ひょっとしたら、年単位かもしれません。
とういうことで、現地の人から歓迎されないことも多いです。
あなたは、現地の人から見れば、職を奪ってしまう略奪者です。
しかし、そこから人間関係を築きあげることができれば、退任時には第二の故郷になっていることでしょう。


二つ目。
協力隊に予算などほとんどありません。
数うちゃ当たる方式で、そもそも本国に成果など期待されていません。
顔の見える援助とやらを諸外国に示すことが必要で、人的貢献、それも人数の実績が大事なのです。
一人一人に予算を付けていると、日本政府は人数を送り出すことができなくなります。
でも、文句は言わないで下さい。湾岸戦争で、日本はお金を出しました。にも関わらず、諸外国から非難を浴び、日本の得たものは微々たるものでした。
正義の戦争などありません。必ず各国の経済的な利得が絡みます。
日本を守るためにも、人数と言った実績は大事なことなのです。
国税を使うわけですから、協力隊員の予算は優先度が低いのは当然です。
本当に必要な場合、政府は専門家を派遣します。

で、裏技です。
私はプロジェクトを通すために、協力隊ではなく、日本大使館を利用しました。
日本の国会で審議されて、やっと許可が下りました。
それでも足りなかったので、大統領に支援をお願いしました。
大統領に無理だった分は、今度はドイツ大使館に出して貰いました。
それで...物品を揃えた時点で任期は終了し、専門家に引き継ぎました。
一番つまらない役目かもしれませんね。

熱意がいります。苦労もします。
でも、許せないことや守りたいことが現地でできれば、頑張れます。
だから、残念には思っていません。
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 青年でも体験者でもないが、関心はあるので一言。



体験談&説明会が、5月9日に横浜であります。
 リアルな話をきくと、ためになるでしょう。

書籍では「めざせ、世界のフィールドを」(小沼著、岩波ジュニア新書)がお勧めです。協力隊員から国連職員に転進して活躍している人の体験談で、リアルに書かれています。

http://www.joca.or.jp/top/20th/soudan.html

参考URL:http://www.jica.go.jp/yokohama/jigyo/volunteer.h …
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こんにちは


正確には、青年海外協力隊ですね。

世界に友達ができたこと。
何でも食べられるようになったこと。
何が起こっても受け入れられるようになったこと。
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