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飼い犬に定期的に決められた回数の予防接種をしていた場合、もしも狂犬病の犬にかまれても確実に発症を防ぐことができますか?また、もしも発症を防げてもキャリアになることもないですか?

A 回答 (6件)

こんにちは。



もし純粋に狂犬病ワクチンの効果を知りたいということであれば、ワクチン(ひいては動物の免疫機構)に関しての知識を求めることがもっとも手早い方法です。

ワクチンの効果は、そのワクチンの接種を受けた後に生体の中で抗体価が上がるかどうかで決まります。
狂犬病のワクチンの効果についても、ほかのワクチンと全く変わりなく、ワクチンを受けた個体が抗体価を上げることができるか否かにかかっています。
たいていのワクチンに関して、抗体価が上がるかどうかは個体差があることが知られています。また抗体価が上がっても、それを維持できる期間についての個体差も大きいことがよくあります。

狂犬病ワクチン接種で抗体価が上がるかどうかは、やはり個体差が認められることがわかっています。狂犬病ウイルスの暴露を受けた動物は、もしワクチンを接種していても、発症の危険性を100%否定はできません。過去にバンコクでは、狂犬病に罹って死亡した犬の8%程度がワクチン接種個体であったというデータが出されています。
ですから、予防接種を一年一回していたとしても、狂犬病の犬に噛まれたときに「確実に」感染しないかどうかといわれれば答えは「No」です。

現在、世界各地で、狂犬病の排除地域はごく限られた一部(島国など)であり、狂犬病によって死亡する人間や動物は後を絶ちません。すぐ隣のロシアでも、毎年狂犬病で死亡する人がでています。
ある地域で狂犬病の蔓延を防ぐために必要なワクチン接種率は「8割以上」と言われています。しかし、狂犬病の感染は犬だけに限って起こるものではなく、人・猫・その他ほとんどあらゆるほ乳類に感染発症を起こすことが分かっています。特に野生動物と猫については、予防手段がこうじられている地域のほうが少ないのが現状です。日本でも北海道ではロシア犬がほとんど規制を受けずに上陸している現状もあり、また野生動物が狂犬病のウイルスを持って入国してくる可能性についても多いにありうることと言わなくてはなりません。

日本で狂犬病が1957年以降出ていないのは、狂犬病ワクチンの普及があってこその成果です。日本で出ていないからと言ってワクチンをうたなくて良いとする説には疑問を提示せざるを得ません。

ご質問がどのような意図をもってなされたものなのか、この文章を拝見するだけでは図り知ることはできませんが、狂犬病のワクチンによる予防効果が100%でないとしても、接種を行うことが感染を防ぐ最良の方法であることは間違いありません。
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この回答へのお礼

専門的かつ適格な回答に感謝します。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/26 23:03

No.5さんが仰っている事は、今の時点で起こっていても、本来は可笑しくないのです。

ペットブーム到来以前は、実際に犬の噛み付き事故が非常に多く、野良・飼い犬に関係なく。当初から既に法的に義務付けは、あったものの、受けない飼い主も実際には、いた。ワクチンが齎す副作用が怖いとか、そう言う可笑しな誤解を大半の飼い主が、その頃からも実際にいた。今もそうですよね。

でも、ワクチン自体は、今の奴は、副作用の危険性も徹底的に抑えられていて、又免疫着床率においては、個体差と言うのも否めないものの、安全性は信用しても、良い位に、高いものです。その信用性の高さから、又いつ日本に侵入してきても可笑しくない時代に又現在なっていますから、

そう言う点も含めて、受けなければなりません。又、海外渡航者対象に、人間の方でも専門機関に、申請すれば、受けられる、そう言うシステムになっているとも聞いています。この病気の恐ろしさを考えた時、きちんとした知識を持ち、獣医師を訪れ、受けなければならないと言う事が、分かる筈です。

どうして、その病気のワクチン接種義務が設けられているのか?

罹ったら最後、人間も、動物もどの様にして最後を迎えるのか?と言うのを、ご自身が確り勉強されて。
今現在、日本に発症例がないからと、安心しては、いけないと言う事がね。
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以前、下記のURLに投稿した者です。

参考になるかもしれません。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1340364
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狂犬病は、昭和20年代を最後に日本では発症例はありませんが、ただ中国やその他の国では発症しています。

そのために法的に打つように定められています。今後心配なのは無責任に飼っていた犬を捨てその犬が野良化となって狂犬病となることは大いに考えられます。
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今のワクチンは、非常に優秀です。

混合ワクチンにおいても。完璧では、在りませんが。しかし、可也の確率で感染防止率を下げる効果は、期待できるという事・ココ何十年も、日本で発症例がない、と言うのは、このワクチン接種の徹底があるからです。そのことを考えたら、感染防止率が、いかに高いかと言うのが分かると思いますよ。ワクチン徹底が、日本での発症を根絶に導いたといいんじゃないかな。海外でも、発症撲滅率が、中々上がらないのは、野生動物に対しての、ワクチン接種が難しいからだと思います。
(捕獲して、全部に打つなんて、至難の業ですよね)

キャリアにもならなくても済む様に、と打つのがワクチンです。又打った後、体に免疫を持たせてから体の外に出される。その時既にウイルスは、死んでいると言う事なので。と言うか、今日本で使われている狂犬病ワクチンは、「不活化ワクチン」といって、毒性も完全に抜き、ウイルス自体も、完璧に殺してある、
と言う事なので。

海外では、バリバリ発症例もあると言う事で、日本よりも更に強固なワクチンを、使っているという事ですけども。この点は、私も良く分からないですが、獣医師の説明や、海外の獣医学について、日本語版に訳した本を、読んた時にそうありました。海外では、弱毒性タイプを使って入るのと違うかな。多分。

弱毒性タイプは、毒の勢いが可也弱められているものの、ウイルス自体は、生きているという事ですが、体の中に入れて、用が済んだら同じ様に排出され、その時点で、ウイルスの力は、ほぼ消滅、又ウイルスも外に出た途端一瞬で死ぬという事なので。勿論感染率は、遥かに↓になると言う事です。

キャリアにもならないと言う事です。
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その為のワクチンですから発病を防ぐ事が出来るはずです。

年に一回きちんとワクチン摂取を受けていれば大丈夫です。

ただ、日本国内では何十年も狂犬病の犬は発見されてないので狂犬病の犬に噛まれるのは難しいのですが・・・

参考URL:http://www.tarowan.com/rabies.html
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