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先日、大英博物館とルーヴル美術館へ行きました。
鑑賞して感じたのですが、ギリシア・ローマ時代の彫刻で
顔の部分だけ削られていたり、切り取られているものが
非常に多かったように思うのですが、
これにはどんな理由があるのでしょうか?

A 回答 (3件)

おそらく1つ1つに歴史があるものだとおもいますので、あくまで一般的に考えうることとしてお考えください。



1.偶像を禁止している宗教(イスラム教が代表的)による、意図的な破壊行為。偶像を禁止している宗教、特にイスラムでは像や絵の顔を削り取るといった、一部の破壊で終わらせることが多いです。顔がなければ偶像とは考えられないようです(イスラム圏で書かれたというムハンマドの肖像とかも、すべて顔はヴェールで覆われていますね)。
なので、有名なのはバーミヤン遺跡(タリバンに爆破されてしまったやつ)でしょうか・・あれも中世にすでに顔だけは削られていました。

2.聖像禁止令によって破壊。ギリシアでは8世紀に聖像を破壊するようにという命令がありました。後に言う聖像禁止令です。実際にはほとんど効力がなかったため、履行されたかは謎ですが・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/聖像破壊運動
上のリンクは、後ろの文字もすべてコピーして貼り付けてください。青だけではメインに飛びます・・・

おそらくはこの2つであるとおもいます。美術品として盗難する場合は、完全な形でないと価値が激減するので、ちょっと考えにくいかもしれません。
また、顔は彫刻でもっとも細かいところでもありますから、長い年月で削れたり剥落したりしたものもあったかもしれません。
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この回答へのお礼

バーミヤン遺跡は、中世にすでに削られていたんですね…。聖像禁止令なんていうのも初めて知りました。
美術品として盗難されていたら、盗まれた顔だけを展示しているものがあってもいいんではないかと思ったので、不思議に感じておりました。
詳しい回答、ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/28 00:05

1・他教徒による偶像破壊


2・盗難

いずれも全部を破壊若しくは盗むのは大変なので一番大事な部分だけ壊す(盗む)したんではないですか?
 
 
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この回答へのお礼

確かに盗難も考えられますね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/27 23:55

宗教的な理由ではないでしょうか。


先日タリバンが石仏を破壊して世界中から非難を浴びましたが、イスラム教やキリスト教は偶像崇拝を禁止しており、その過程で顔を切り落とされたのではないかと考えます。
顔があれば何となく魂があるように感じますが、無くなればタダの石と感じますから。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かに宗教的な理由は考えられますね。
参考になりました。

お礼日時:2006/03/27 23:52

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