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ダーウィンの自然選択説はある範囲では納得ですが、種によって染色体の数が違うのはどうやって説明できるのでしょう?
今ある生物は皆昔、染色体が分断されたり、くっついた入りするような激しい環境下に生きていて、そこから生き残ってきたのでしょうか?

A 回答 (2件)

こんにちは。


同じ祖先から進化したにも拘わらず、生物には「染色体数の違い」というものがありまが、これは「染色体突然変異」によるものです。
生物の進化の行く末を決める突然変異には、「遺伝子突然変異」と「染色体突然変異」があります。「遺伝子突然変異」は、遺伝情報を司るDNAの配列に変化が起こるものであるのに対しまして、「染色体突然変異」といいますのは、染色体が分裂したり欠落したりすることによってその数が変わっていまうものをいいます。
良く、異種同士では染色体数が違うので交配ができないといいますが、厳密には、交配ができいないのは「遺伝情報」そのものがある程度掛け離れてしまっているからでありまして、必ずしも遺伝子数の違いがその隔たりになっているというわけではありません。従いまして、染色体突然変異が発生したならば、その生殖細胞は受精できないかといいますれば、奇形や死産などの危険性は高くなるかも知れませんが、絶対にできないということではありません。このため、染色体突然変異は群の中で子孫に受継がれ、やがては分化の要因となります。

>今ある生物は皆昔、染色体が分断されたり、くっついた入りするような激しい環境下に生きていて、そこから生き残ってきたのでしょうか?

ただいま申し上げました通り、染色体数の変化も突然変異によるものです。ですが、生物にとって環境といいますのは、ダーウィン進化論では、基本的には突然変異の結果に対して自然選択という審判を下すものであり、突然変異の確率を変化させるものではありません。
突然変異の発生に影響を及ぼす外的要因としては、放射線や化学物質といったものもありますが、飽くまで環境とは自然選択の要素であり、生物に圧力を掛け、その突然変異を促すというものではありません。このようなものを「選択圧」といい、これによって環境の変化に追従した「定向的な突然変異」が多発するという考え方もありますが、これが現在の進化論ではどの程度支持をされているかは、私にはちょっと分かりません。
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この回答へのお礼

大変興味深く拝見させていただきました。
染色体数が違っても、受精が可能というのは初めて聞きました。

ありがとうございます。

突然変異を促す外的要因についてですが、例えばゲノムの中には転移因子として昔激しく活動していたが、現在は機能を失って痕跡となっている、LINE,SINE,レトロトランスポゾンなどの塩基配列が存在すると聞いています。

これらが活動していたころは、それだけ突然変異が起こりやすかったということになるのでしょうか?そのころの生物は次世代の子供が奇形で生まれたりすることが多かったのでしょうか?

ご意見いただければ幸いです。

お礼日時:2006/04/10 13:52

リンクですいません、、、



参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96% …
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