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子どもが生まれるので、名前を考えています。「圭」という字と「保」と言う字をつけるので迷っています。それぞれの言葉の意味や由来を知りたいのですが、アドバイスお願いいたします。

A 回答 (3件)

文字の意味はすでに回答されているとおりだと思いますが、なぜ人名に使われるのかについて補足します。



【圭】
他の方の説明にあるとおり、天子や諸侯が家臣に与えた儀礼用の玉(褒章、勲章のようなもの)に由来しています。これは、世に認められすぐれた人にしか与えられないことから、すぐれた人や人がらがすぐれていることのたとえになっています。
また、転じて「きよい」「あざやか」というような意味にも使われることばのようです。この場合は「潔」の類語とされています。
上の2つをまとめて「潔い(または清らか)、優秀な人」になってほしいという願いをこめられるものと思います。

【保】
この文字をジッと見つめてみてください。人が子どもを背負っているように見えませんか。そうです、それがこの字の成り立ちなんですね。へんの「イ」は人、つくりの「呆」の部分が子どもです。保安や保全という熟語のように「たもつ」という意味になりますが、その根本的な"こころ"は、子どもを背負ってやすらかにまもってあげているという気持ちにあるのです。
転じて、「保育」のように子どもを育て養うという意味や、たすける、かばう、安定させるという意味が生じています。この場合は「輔」の類語であるようです。母の背中のように安らかで、また子どもを背負ったようにまもるという語感があります。

圭も保の両字とも、男子にも女子にも使えるいい字だと思いますよ。
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この回答へのお礼

すばらしい回答ありがとうございます。ものすごく参考になりました。ありがとうございます。ありがとうございます。

お礼日時:2006/04/24 22:29

「圭」:古代中国の儀礼用の玉器の一。

天子が諸侯や使者のしるしとして与え、また、祭祀(さいし)などに用いた。下が四角柱で、上部がとがっている。

「保」:(1)中国で、古くから行われた隣保組織。一定戸数からなり、連帯責任を負う。
(2)律令制において、五戸を単位として設けた相互検察のための行政末端組織。逃亡した戸の租調をその属する保が納めるなどの徴税機能も有した。五保。
(3)平安京内の地割単位の一。一坊の四分の一で、四つの町より構成される。
(4)平安中期以降の、国衙(こくが)領内の行政単位で、荘・郷・名と並ぶもの。

または
たも・つ 2 【保つ】
(動タ五[四])
〔「手(た)持つ」の意〕
(1)ある状態のまま変わらず続くようにする。
「健康を―・つ」「首位の座を―・つ」「威厳を―・つ」「温度を一五度に―・つ」「一定の距離を―・つ」「身を―・つ(=道徳的ニ正シクアリ続ケル)」
(2)ある状態が変わらないでそのまま続く。もつ。
「肉ガナガク―・タナイ/へボン」
(3)人の命や治世が続く。
(ア)人の命や在位期間が続く。
「百歳の寿命を―・つ」「久しく世を―・たせ給つるも/栄花(月の宴)」
(イ)在位する。
「百歳百余歳まで―・ち給へる帝もおはしましたれど/大鏡(道長)」
(4)教え・戒律などを守る。
「戒律を―・つ」「母の教へ給ひし御言葉を耳の底に―・ち給ひて/曾我 4」
(5)大事に所有する。
「―・つ所の財宝を/曾我 3」
[可能] たもてる

どちらもgoo辞書(三省堂提供「大辞林 第二版」)より
圭の方は角が尖っているため、良い意味で使われないこともありますが、ものは考えようです。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2006/04/24 22:31

白川静の「字通」を引いてみました。


「圭」は象形文字で、「土」を重ねた意味ではないようです。字通では説文解字の「瑞玉なり」という説を引いて「圭玉」とします。
なお、「圭角がある」というと「人にとげとげしい」という意味がありますが、宝石の角が人を傷つけることから来たのではないかと思いますので、「圭」自体には悪い意味はないでしょう。
「保」は会意文字で「人+子+褓(むつき)」をかけた形とします。生まれた子の儀礼を示すそうです。なお、保には聖職者の意味があり、周代には「大保」は王の即位継体を司る職位だったそうです。
どちらも立派な字だと思います。
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この回答へのお礼

わかりやすい回答どうもありがとうございました。参考にさせていただきます。

お礼日時:2006/04/24 22:32

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