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模範六法(三省堂)と判例六法(有斐閣)の特徴・長所・短所をそれぞれ教えてください。
よろしければ使ってみた感想等も教えていただければ幸いです。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

そうですね,やはり相性といいますか,好みの問題が大きいと思いますが,あくまで個人的な感想ということで書きます。



まず収録法令数ですが,2006年版の場合,
模範六法:総収録法令436件。うち40法令に判例要旨を掲載。(判例の収録数は見あたらず)
判例六法:収録法令101件(参照条文付き22件),判例付き法令32件,収録判例数約11,100件。
となっています。

模範六法の方は,もともと1冊で完結した判例付き六法という位置づけなのに対して,判例六法の方は,「この1冊ですます人は少なく,他の六法と併用する人が多い」(初期の版のはしがきにそういう意味の記述があった)ということから,収録法令は基本的なものに絞り,その代わり判例部分に力を入れたようです。

また,法令の条文の書き方も,たとえばカタカナ・ひらがなの使い分けについてみると,模範六法は原文通りなのに対し,判例六法ではひらがなに直して句読点をふっています。これも,原文が必要ならば別の六法をということと,初学者にもやさしいようにという考えのようです。
個人的には,文語体の法令がひらがなで書いてあるのを見ると違和感があるのですが,カタカナだと読みにくい人もけっこういるようで,編集部に寄せられる意見の中でも,支持する人が増えてきているらしいです。
(さらに細かいことをいえば,項番号の表示の仕方で,三省堂は原文にあるものは2,3などのように数字だけを書き,原文にないものは○の中に数字を入れているのに対し,有斐閣はすべて丸数字です。条文見出しはどちらも,原文にあれば( ),なければ【 】にいれています)

収録判例ですが,どちらも基本的なものは(少なくとも,判例百選のたぐいに登場するようなものは)たいてい載っていますので,そんなに気にする必要はないかと思います。
もっと細かい,判例というよりも一事例といったほうがよいようなものになりますと,必ずしもどちらが多いとはいえず,ケースバイケースのような気がします。(どちらにも載っていない事例が,岩波の判例基本六法に出ていたこともありました)

なお,パソコンで使いたい場合,模範六法はCD-ROM版があり,ハードディスクに入れて使うこともできますが,判例六法の方は残念ながら昨年を最後に休刊になってしまいました。
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この回答へのお礼

詳しく説明していただいて有難うございました。

お礼日時:2006/04/26 16:42

「相性」としか言いようがないんじゃないですかねぇ。



私は「判例六法」持っていますが、
理由はと問われれば「なんとなく合っていたから」としか言いようがないですし、
知人で模範六法持っている人に聞いてみましたが、同じ答えでした。

なんとなく、判例六法は読みやすく最低限の基本法を抑えているのでどちらかといえば初学者向き、
模範六法はカバレッジが少し広いのでもう少し上級者向き、
というイメージもなくもないですが、これとてイメージだけの話ですし…。
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この回答へのお礼

お答えいただきありがとうございました。

お礼日時:2006/04/23 01:01

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