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おしえてください!
金融政策と財政政策の関係ってなんですか?
目指すところは同じ、経済目標の達成だと思うのですがこのふたつの大きな違いとその関係がイマイチ理解できません。
金融政策は中央銀行が主体となり貨幣供給量を変化させる政策で、財政政策は政府が主体となり民間では不可能な経済の安定と発達の手助けをする。とわたしは理解しています。で、このふたつの関係って?なんですか?
おしえてください!

A 回答 (2件)

 あなたの理解は正しいです。


 金融政策も財政政策も最終目標は経済の状態を良くすることにあります。

 金融政策は中央銀行(日本では日銀)が行う経済政策のことです。具体的には公定歩合を変動させたりして金利を変えたり、国債を売買して通貨供給量を変えたりして景気の調整をします。
 現在、日銀は景気を良くしようとして公定歩合は0.1%とこれ以上下げようのない水準まで下げていますし、国債も買いまくって通貨供給量を増やしています。ただし現在は国債を売ってくれる金融機関が少なくなって、思うように通貨供給量を増やせない状況です。

 財政政策は政府が行う経済政策で、税金の制度を変えたり、政府の支出を増やしたり減らしたりします。
 景気を良くするためには、税金を減らしたり、公共工事をしたりすることにより政府支出を増やしたりすればいいのですが、政府にお金がないため、思うように政策が出来ないのが現状です。

 景気を良くするためには日銀と政府が有効な手だてをしてくれることが期待されていますが、今のところ決定打は見つかっていないみたいです。
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この回答へのお礼

丁寧に分かりやすく説明してくださり、ありがとうございます。景気回復・・・どうなるんでしょうね?

お礼日時:2002/02/14 10:01

金融政策も財政政策も目標は経済目標の達成で金融政策は日銀が、財政政策は政府が行います。

この点の理解は正しいと思います。2つの関係についてですが、2つの違いを考えればいいと思います。
(1)金融政策
金融政策とは、利子率の変化を利用して景気の調整をしようとするものです。公定歩合を下げる、預金準備率を下げる、債券を買う(買いオペレーション)を行うと利子率が下がりますね。すると、企業はお金を借りやすくなります。借りたお金で投資・生産を拡大します。そうするとGDP(まあ所得ですね。)が増大し、景気は回復に向かう。このようなことを狙って行うのが金融政策です。
(2)財政政策
財政政策は公共事業などを行い、GDP(所得)を増やしそれによって更なる需要(消費)を増やし景気を回復させようとするものです。
で、違いですが、財政政策でGDPが増えるとどうなるか。GDOが大きいというのは、物がたくさん作られて、たくさん売れるということでしょう。そのような状況では、すぐにでもお金が必要になります(そう、利子を払ってでも)。言い換えれば貨幣需要が増大する。すると、利子率が上がる。その結果、投資・生産は縮小に向かう。GDPは縮小し景気は後退に向かう!(当初の目標と逆効果)
と、こういう具合に財政政策は、結果として金利の部分にまで触ってしまい逆効果になることがあります。
金融政策・財政政策の評価は色々考え方があります。(ケインズ・新古典派など)貨幣数量説・k%インフレ説を適用すれば金融政策は無効だということになってしまいます。まあ財政政策も金融政策も無効でも万能でもないでしょう。その中間的な見方をするのが一般的です。政策でも2つをうまく組み合わせようとするのが普通。
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この回答へのお礼

とても分かりやすい答えをしてくださり、ありがとうございました。デフレ問題も今後どうなるんでしょうね?

お礼日時:2002/02/14 10:00

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