プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

以前このサイトで質問しましたが、改めて、お願い致します。私の母が22年前に子宮ガンにかかり、その手術の放射線により、今回腸閉塞なり、人工肛門を作る手術を受けました。腎臓も悪いので、左腎ろうの作成と尿管結禁術施工の手術も受けました。中心静脈栄養1600カロリーと昇圧剤で、現在状態を保っています。術後も持続感染が膀胱部にあるそうです。12月の中旬に腎ろうカテーテルが抜けて、敗血症になり、危篤状態になりました。主治医が最初説明したのは、「夜中だったので、朝気づいた」と言っていたのですが、その現場にいた看護婦さんから聞いた話では、明け方、私の母のナースコールがあり、シーツが濡れていてカテーテルが抜けかけていることがわかったそうです。泌尿器科の先生に電話をしたら、もう少し様子をみてと言われたそうです。それで、朝に先生の診察を受け、カテーテルを入れるには尿がたまらないと入れられないそうで、たまってから夕方にチューブを入れたそうです。その後泌尿器科の先生は帰られ、血圧が下がり異変があった午前1時にそこにいたのが、外科の先生だったのです。今は内科の先生に担当が変わっており、この方からもお話をお聞きしましたが、カテーテルが抜けた件と、敗血症との関連は?と聞くと、「引き金にはなったと思う。」と言われました。血液検査のカルテを見せてもらいましたが、CRPは抜ける以前から高かったです。質問したいのは次のことです。(1)抜けることはあると病院側は言うのですが、抜けたことは責められないのでしょうか。
(2)抜けたとき、すぐにお医者様は来られずに看護婦さんに任せていたようですが、そんなに放っていても状態は悪くならないのでしょうか。
(3)腎ろうが抜けかけていることは、わからないものなのですか?。
(4)膀胱に膿がたまっているのに「わからなかった」と言われましたが、本当
にわからないものですか?

A 回答 (3件)

腎瘻管理は泌尿器科医ですので専門家として書き込みます。



まず腎瘻造設から時間経過はどれくらいでしょうか?文面からは造設直後とも一定期間経過後とも取れます。通常は1週間程度の期間を置いて、柔らかいあたりのバルーンカテーテルに置き換えます。置き換え後のことでしょうか?置き換え後であれば、バルーン内の水は浸透圧の関係で抜けやすいので、たとえ皮膚表面を糸で固定していたとしても体動や重みによって抜けやすいのは否めません。また体を完全に固定することが出来ない以上、一定の割合で『自然抜去』が起こることは避けられないことです。・・・(1)の回答、普通は責められないでしょう。

腎瘻が自然抜去された場合、通路が出来上がっていればそのまま再留置することも可能ですが、多くは水腎(尿で膨れる)のを待って、超音波やX線ガイド下で再度留置を行うほうが『事故の可能性』を考えれば安全です。少なくとも尿毒症などを起こしているわけではないのですから、緊急性は低いでしょう。一般臨床的に1日程度置くことはごく普通のことです。・・・(2)の回答、有意な影響は与えていないでしょう。というか、その差を証明は出来ないでしょう。また抜去前からCRPが高かったのは手術によるものなのか敗血症のためなのかはカルテを詳細に検討して見なければ判断は出来ないでしょう。

(3)・・抜けかかってることは、留置時のマーキングからのずれで判断するとか、尿の流出の程度から判断することがあります。腎洗といって通路を洗浄することを利用して軽い抜けならば調節することも出来ます。しかし、明らかに抜けかけたものをどうするかについては自然抜去後に行う対応に準じます。正確な位置は画像診断のもとで判断するのが安全なんです。無理にねじ込むことは危険をはらんでいます。

(4)持続感染が膀胱部にある・・この表現は、膀胱内のことでしょうか?それとも膀胱の外、膀胱窩の部分(腹腔内)のことでしょうか?膀胱内については、ここには右腎のことが書かれていませんが、腎瘻を置くことから考えれば右もそんなに機能していないか、ないかもしれませんね。だとしたら尿流の減少で感染症が起こることは考えられます。また手術直後に膀胱洗浄も行っているでしょうし、必要があればカテーテル留置もするでしょう。病棟でも洗浄が可能ですから対応は出来るでしょう。ただ膀胱内の持続感染は敗血症には直接的には結びつきにくいですね。腎盂腎炎でもおこさなければ・・・
膀胱外ということでしたら・・これはわかりにくい/わからないでしょう。もとより手術でたくさん操作していますからね。炎症や浸出物は当然あるからです。ドレナージもそれなりに考慮していたでしょうが、膿みが溜まって初めて気づくことは当然あるでしょう。注意していても中々わからないとはいえると思いますよ。

子宮ガン術後22年、放射療法後でのこの手術・・・膀胱とりたくてもとても取ってられる状況ではなかったんだろうなあ・・というのが同業のものの率直な感想です。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。とてもくわしく教えて下さり、感謝しています。
 腎ろう造設からの時間経過の件ですが、9月ごろだったと思います。
 持続感染が膀胱部にある・・・の件ですが、インフォームドコンセントの用紙には「腹腔内膿瘍」とありました。ということは、「わかりにくい/わからない」ということになるんですね。
 それと、書き漏れておりましたが、右腎は、おっしゃるとおり、ありません。膀胱内留置バルンカテーテルもご指摘のとおり、入っています。
 色々と説明不足で申し訳ありません。
 外科の先生が、最初、「夜中だったので、気がついたときは朝だった」と発言されたり、泌尿器科の先生も「外科の先生が尿量をチェックしてなかった」と発言されたりしたものですから、私としては病院側に不信感をもってしまったのです。あなた様のご回答の様に、先生方がお話くだされば、医療ミスだと疑ってかかることもなかったのに・・と思いました。
 12月の初旬には、「もう退院もできる時期なのに、本人が、食べないし、リハビリが進んでいない。本人の意欲低下が問題。」と言われたのです。
それが、12月中旬には危篤状態になってしまったのです。どうしても納得できなかったのです。持続感染があって、食欲や意欲って出るものなのでしょうか?。主治医からも婦長さんからもかなりきつく「食べろ」と言われ、母は精神的苦痛で、胃に穴が開いてしまいました。医療ミスが、もし、なかったとしても、先生方の対応に疑問が残ります。
 本当に、色々と教えて下さり、ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/08 01:25

前の御質問の時より大分勉強された様ですね。


前回専門家として回答させていただきました責任もありますので泌尿器の専門家のshu-s先生が回答を寄せておられるのに恐縮ですが専門家として解答させていただきます。
まず(1)については全てのカテーテルの類いは抜ける事があるのです。ただやる事をやっていて抜けた場合はミスでなく事故と呼ばれます。
(2)ですがこれはその時の全身状態などによるでしょう。この時点ではまだ安定していた様ですからshu-s先生の書かれているように「抜けたとしてもどうせ尿がたまるまで待たなきゃーならないし」と考えていれば時間も明け方だし看護婦に様子をみててもらうという対応になってもしょうがないと思います。もっとも僕達は心臓を相手にしているのでコールがあったら5分以内に患者のもとに急行する癖がついていますがこのへんは診療科によって時間の感覚が違っているで泌尿器的疾患の場合こういう時間の感覚なのだと思います。
(3)注意深く尿量など観察していたりすればもっと早く分かった可能性はありますが最終的には退院させるつもりで段々と細かい管理を止めていこうとしていたのでしょうからやむを得ない面もあろうかと思います。
(4)前回腎ろうと膀胱カテーテルが両方入っているとおっしゃっていましたので膀胱の中に膿が溜まっていたならカテーテルから膿が少しくらい出てきていて気付かれて洗浄されたりすると思うので手術操作の際に溜まった浸出液などに感染してしまったのかも知れませんね。CRPもずっと高かったとの事ですから「どこかに感染巣があるなー」とは分かっていて抗生物質などを投与していたのでしょうが場所については決め手にかけていたのでしょう。CTなどでもただの浸出液の溜まりなのか膿瘍なのかは判断が難しいです。
経過を拝察するに医療側としてはやる事はやっているつもりだったが結果的に後手後手にまわってしまったといった感じだと思います。
腎ろうが抜けた事と敗血症の因果関係については現在の主治医の先生のおっしゃっている「引き金にはなった」というのが正直なところだと思います。
ただ腎ろうが抜けた事だけで今回のエピソードを全て説明するのは難しい様です。
医療従事者としてみると「こういう経過を取られる患者さんもいるなー」とうのが正直な所なのですが納得いかれないのでしたら一度詳しい経過をもってセカンドオピニオンを求められても良いかも知れませんね。
実際経過を見せてもらわないとなんとも言えない事も多いですから。
現在小康状態を保っておられるようですね。お母さまの回復を祈っております。
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この回答へのお礼

 前回の質問に、何度もお答えくださり、その節はたいへんお世話になり、ありがとうございました。再度、ご回答をいただけて、なんとお礼を申し上げてよいのかわかりません。
 あれから、内科の先生と看護婦さんのお話を聞くことができました。外科の先生が最初おっしゃっていた内容とはずいぶん違うのですが、引継ぎがちゃんとされていなかったと、おっしゃっていました。ただ、そのお会いする約束の時間に現れず、看護婦さんが連絡をとって初めて「どうしてもはずせない用事が」とドタキャンされたのです。そして、時間を延ばして、再度病院に足を運んで、外科の先生とは会えましたが、そのとき、何も謝りの言葉もないので、私が「朝のお約束の時間に来られないのなら、電話ひとつ事前に入れられないのですか?」と言ったところ「実は約束を忘れてました。すみません」と笑いながら言われたのです。それで私はこの先生のいい加減さがわかったような気がしました。「夜中だったので、朝気がついた」というような発言で私は驚いて、怒っているのに、実際、看護婦さんは「それは違う」と事実関係を教えてくださいました。たぶんカルテも見ずに答えたのではないかと思いました。
 この外科の先生には母もかなり辛い思いをさせられていて、12月初旬に「もう退院も出来る時期なのに、食べないし、リハビリも進んでいない。本人の意欲低下が問題」と言われたのです。先生と婦長さんから「食べろ」とかなりきつく言われたみたいで、母は胃に穴が開いてしまいました。持続感染があって、食欲や意欲は出るのでしょうか?。私もこのころは、婦長さんに言われたとおり、色々好きな食べ物を持っていったり、よかれと思い、叱る様な言葉で「食べないとよくならない」と言ったりしていました。
 ですから、それから10日後に危篤状態になってしまい、私としても納得がいかなかったのです。「食べてリハビリさえすれば退院できる」と私は思っていたからです。
 医療ミスではないにしても、病院側に不信感を抱いてしまいました。あなた様のおっしゃるように、セカンドオピニオンも考えた方がよいのかも知れません。
 本当に前回、今回と何度にもわたり、ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/08 02:16

お礼を読んで



詳細を伺って、納得がいきました。先回は『医療ミス』かどうか?ということに冷静に答えたつもりですが、あくまでもこの『医療』という言葉には医学的な処置・・という意味しか含まれていません。本来、患者さんおよびその家族の方に対する態度、説明の明快さも医療のはずなんですが、その意味は含まれないのが日本の医療の現状でありまた問題でもあります。
そうした医療者の質・・ということで考えれば、明らかにその医療者の対応は悪いと思いますよ『気が付けば朝だった』とか『尿量の測定を外科がしなかった(そんなのはカルテを毎日見てればわかるはずなので、もっと早く指導しろよ!←私見です)』という言葉は自己保身であり信頼できるものではないからです。

持続感染症の場合、食欲や意欲は減って当然です。消耗してるんですからね。食べれば熱が下がるではなく、食べやすいように体調を引き戻すんですよ・・(かぜの時に長引けば食欲が減って体力を消耗するのは当然のこと。それとまったく同じです。)
futukayoiさんが的確な判断をなされたあとですが、こうした不信感も十分なセカンドオピニオンを求める理由になりますし、転医の理由になります。(本音を言うと目に見えないようなトラブル、専門家でないと見分けられないような問題は潜在している可能性は否定できません。)

ご家族とお母様の努力が実りますように。

今回の内容は医療従事者一般ということで一般人としてのコメントです。
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この回答へのお礼

 2度も、貴重なご意見をいただき、感謝しています。

 持続感染症の場合、食欲や意欲は減って当然だと、教えていただき、婦長さんに言われるままに「食べないと駄目だ、リハビリ(人工肛門のパックを自分で交換する作業)も頑張らないといけない」と母を責めていた私も、なんてひどいことをしていたのだと思いました。頭痛と吐き気やめまいもうったえていたので、何度も病院側に相談したのですが、「脳波の検査も耳鼻科の検査も異常はない。外科的にも何もすることはない。」と言われたので、精神的な問題かと思い、精神科のカウンセリングも受けさせてほしいとお願いしたのですが、主治医がその必要はないと判断した様で、疑問を抱えたままでいたのです。
 その後、あの腎ろうカテーテルが抜けて、危篤状態になってしまう一件が起きたのです。食べないのは、本人が怠けているからだというような言い方で、私もそれを信用していたのが、悔しくてなりません。
 
 明日、副院長とお話をすることになっております。多分何を言っても、うまくかわされそうですが、言うことは言うつもりでいます。

 色々と、専門的なことを教えていただき、貴重なご意見もいただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/02/09 01:10

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