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 今、オプション取引の項目を勉強しています。
 オプション取引の損益について理解できずに悩んでいます。
 コールの買い場合ですと、なぜ利益は無限大なのに、損失はプレミアム分に限定されるのですか?市場価格が低くなればなるほど損失が出るような気がするのですが...
 その反対がコールの売りになるのですか?
 プットの買いについては、最大利益は権利行使価格からプレミアム分を引いた分になるのはなぜ?....
 参考書にはたくさんの図が書かれているのですが、よく分かりません。どなたかおわかりになる方教えていただけないでしょうか?わたしはオプション取引という言葉はこの試験を受験するまで全く知りませんでした。
 よろしくお願いします。
 

A 回答 (3件)

コールっていうのは、「買いチケット」という券だと思ってください。



例えば時価1000円で取引されているA社の株があります。
この株を、
(1)3ヶ月以内に
(2)1100円で
(3)1000株買う
という条件の、券だと思ってください。

その券が、
(4)1万円で売っているんです。

上記のうち
(1)が、オプションの満期日です。
(2)が、ストライクプライスです。
(3)はさておいて(特有の専門用語は無いので)、
(4)がプレミアムです。
参考書の説明と対照させて読んでください。
混同してはいけない注意点ですが、プレミアムというのは株を買うときに証券会社に支払う手数料ではありません(手数料は別に必要)。プレミアムは、買いチケット(コールオプション)を売ってくれる人に支払う、チケット代金です。


原始的なオプションの存在意味から考えてみましょう。

あなたは3ヵ月後のボーナスで、A社の株を買いたいのです。
ボーナスは110万円支給される予定です。
しかし3ヶ月後まで待っていると、A社の株が1200円まで上がっているかもしれない。するとボーナスの額を超えてしまって買えなくなります。

そこで、いまお財布から1万円出してオプションという「買いチケット」を、上記の条件で買っておきます。
すると、3ヵ月後にA社の株が1200円になっていようと1500円になっていようと、あなたは1100円で1000株、A社の株を買うことができるのです。

では、もし900円に下がっていたらどうなるでしょうか。
1100円で買わなければいいだけです。
「3ヵ月後に買うことを約束する」のではなくて、「3ヵ月後に買いたければ買うことができる」というのが、オプションなのです。

 option; [名]選択の自由, 随意;(…する)選択;選択権


ここまでの説明で、だいたい「そうか!」とひらめいてもらえると嬉しいですが、いちおうご質問に即して回答します。


# コールの買い場合ですと、なぜ利益は無限大なのに、損失はプレミアム分に限定されるのですか?

プレミアムとは上記の例でいう1万円です。チケットの購入代金です。
チケットが無駄になる以上の損失は、出ません。

なお、仮に3ヵ月後に株価が1101円になっていたとすると、時価110万1千円の株を110万円で買えるので1000円得ですが、プレミアムを1万円払っているので実質的には9000円の損失になります。


# その反対がコールの売りになるのですか?

コールの売りは、上記のチケットをあなたが誰かに売るのだと考えてください。あなたが映画館の経営者や劇団の主催者じゃなくても、チケットを売ることはできます。
売った時点で、チケット代金として確定利益が1万円手に入ります。
そのかわり、3ヶ月間(時間的価値)の株価変動リスク(ボラティリティ)を引き受けることになります。
株価が1110円まで上がっても、1万円もらっているのでチャラです。
それより高くなると、高くなった分だけ損します。
上がる分には1株1億円になる可能性も100億円になる可能性も無いとは言えないのでコールは「利益無限大」などと言われますが、株だったら3ヶ月間毎日ストップ高になった場合の価格が、コールの買い手にとっての理論上の最大利益なんでしょう(その前に取引停止になりそうですが)。


# プットの買いについては、最大利益は権利行使価格からプレミアム分を引いた分になるのはなぜ?....

プットは売りチケットです。
あなたが3ヵ月後にお父さんから生前贈与を受ける約束になっているA社の株を、900円で売る権利のチケットを、1万円で買う。と考えてみてください。
800円になってても700円になってても、900円で売れます。
しかし、下がる方向については0円以下には絶対なりません。買いのように「無限大」という非現実的な概念は生じないんです。
900円の株が倒産して0円になった場合、

(権利行使価格×株数)-プレミアム
=900円×1000株-1万円
=89万円

というのが、理論上の最大利益になります。

事例として生前贈与を受ける約束になっているA社の株というのを挙げましたので、89万円は別に利益じゃないと思うかもしれませんが、別にそんな予定が無くてもプットを買うことはできます。
単に下がると思ってプットを買ったときの最大利益はこの例でいうと89万円ということになります。

この回答への補足

すみません。もう一つ教えてくださいm(_ _)m
コールについてはおかげでばっちりです。プットについてなのですがプットを買うためには現物の株式を保有していなければいけないのですか?
お願いいたします。

補足日時:2006/05/09 21:36
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この回答へのお礼

すっごくわかりやすい説明ありがとうございました。なるほどそうか!!って感じです。例もたくさんあげてくださってあったので、助かりました。オプションの英語の意味も知っていたはずなのに、この回答を見るまですっかり忘れていました(^_^;)
この回答をプリントアウトして参考書にはっておきたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/09 21:20

# プットについてなのですがプットを買うためには現物の株式を保有していなければいけないのですか?



一般的に必要無い場合が多いです。
説明のために原始的な存在意味みたいなことと絡めて書いてみただけです。コールだって買うつもりが無い株のものを買うことができます。
オプションを売る場合も、原資産を保有していなくてもコールを売れますし、原資産を買うつもりが無くてもプットを売れます。

特に取引所で取引される制度オプション取引では、チケットを実際に利用して(権利行使して)満期日にA社株(原資産)の購入・売却に利用するよりも、チケットそのものの値上がりや値下がりで取引を完結させてしまう(差金決済)場合が多いと思います。
先に挙げたような現物をからめた目的よりも、直接的にオプション取引それ自体でお金を儲けようとして取引する人の方が多いのだと思いますが、その場合にはチケットの売買だけの方が資金効率がいいですし。

なお、一般的にと書いたのは、取引所で上場されている制度オプション取引ではなく、金融機関が事業法人向けに個別相対取引で販売するオプションについては、原資産の保有が前提となる場合があるかもしれないからです。
個別相対取引でのオプションの条件は、当事者間で決定することですし実務に関係したことも無いので、よくわかりません。

証券外務員資格の勉強のためでしたら制度オプション取引について考えればいいと思いますので、「必要無い」でいいです。
先物取引の売りや信用取引での空売りなども、原資産にあたるものを保有している必要はありません。
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この回答へのお礼

そうなんですか!!!ありがとうございます。詳しく教えてくださり助かりました。理解して勉強するのとそうでないのとでは全然ちがいますよね。試験まで頑張って勉強したいとおもいます。

お礼日時:2006/05/10 21:33

 コールの買いとは、‘決められた金額でその株を買うことができる権利‘です。

利益は

   現在の株の価格ー権利行使価格ーオプション購入費用

 株価が無限に上昇すれば、利益にも上限はありません。

 逆に株価が下がった場合は権利を行使しないだけなので、オプションの購入にかかった費用のみが損失となります。

>>プットの買いについては

 売る権利を買う....ということは、ある決められた金額で株を売ることができるということです。株価がどんどん下がるときに、時価よりも高い行使価格で買い取ってもらえるということです。

 権利行使価格ー現在の株価ーオプション購入費用=利益 
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。参考にさせていただきます。オプション取引って難しいですよね。

お礼日時:2006/05/10 21:35

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