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二酸化窒素と環境基準について調べているのですが、1978年に二酸化窒素の環境基準が大幅に緩和された理由がどうしてもわかりません。なぜ反対があったにも関わらず強行されてしまったんでしょうか?ご存じの方教えてください。

A 回答 (2件)

昔のことで正確にはわかりませんが。



その頃二酸化窒素の測定に用いられていた(今でも一部使われています)吸光光度法という方式で濃度を求める計算式の中に、ザルツマン係数という数値が出てきます。1978年以前はザルツマン係数0.72として計算していたけれど、実は値が間違っていることが判り、1978年以降は0.84が正しいことになったようです。

したがって、それまでの測定値は約14%過大評価だったことになり、同時に環境基準も厳しすぎたことになった・・・のではないでしょうか?
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この回答へのお礼

お礼が遅れてすみません。
全然資料が集まらなくて困っていたので助かりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2002/02/23 21:38

これは産業界と通産省の要望により改訂が行われたという


のが結論ですね。


その当時は環境の道に入っていなかったんで、当時の関係
者の話を聞いたり資料を読んでの個人的見解ですが...。

【産業界の主張(私が理解している要旨)】
 ○1973年の値は疫学的に見て厳しすぎ、この基準を
  達成するための設備投資の多さを考えると、妥当な
  数字に改訂することが望ましい。
  (電力・鉄鋼・自動車・通産省の共同主張)

たしかに、1973年の基準値決定の元となったデータ類を
見たら、要所が不明瞭で、恐ろしく安全サイドに寄った
データを主に採用しているなんて点がありますし(※)
1973年の数字を遵守しようとすると、産業界全体で4,000
億円弱の投資が必要だったようで、当時の各社業績では耐
えられなかったって面では同情できる部分も無いではないんですが....。

 ※:この面にはmugisakenomiさんの云われるような
   こともあった様子です。

当時で云えば欧米よりも数段厳しくって、しかも技術的に
見て達成が可能な基準だし、一カ所に大量の車が集中する日本の道路行政を放置して考えるのは不味かろうと思うん
ですね。

しかも、電力・鉄鋼・自動車という、当時「NO2排出量の
多い御三家」が通産省と組んで、1971年に発足した若い環
境庁をこづき回して、中央公害対策審議会に諮問せずに
環境庁の行政判断で国会に法案を提出して可決させてし
まうという裏技を使ったようで、ますます駄目ですね。

もちろん、「明日からNOXを排出しない製品しか生産して
はならない」って話なら、こらぁ無茶なことなんで、蹴っ
てしまうシナリオもあるでしょう。

でも、一般家庭から排出されるNOXの削減なんて期待でき
ないことだし、ドライバーに制限を掛けても十分な効果
が得られないのは当然なんだから、辛くても企業がなん
とか遵守して排出量を減らすしか道はないと。

 ※:ちなみに、今も昔もNOXの最大発生源は自動車
   やバイクなどで、現有台数を3~4割減らさな
   いと環境基準達成は困難みたいですね。
   でも、車やバイクを4割削減って、一般国民は
   協力しないでしょうね...。

その上で、設備投資がしづらいなら、国に融資制度の
実現を求めて、これに伴う製品の値上がりは購買者に
負担してもらう、それを非難する人が居たら「環境を
守る製品を作るなら、そのくらいのコストが必要なんで
すよ」って事で、国民合意を醸成することに力を傾注す
るってシナリオが当然だったんでしょうが....。

なんで(簡単で当然の方法を)やらなかったのかについて
は、今となっては謎ですね。
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この回答へのお礼

お礼が遅れてすみません。
レポートを書こうとしていたので
とてもわかりやすくて助かりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/23 21:56

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