推理作家の井沢元彦氏が、ここ十数年の間、現在の歴史学の研究法が誤っている(文献偏重主義,怨霊信仰の無視,宗教的側面の軽視)として、さまざまな研究結果を発表しています。例えば
 ・天智天皇は天武天皇に暗殺された。
 ・天武天皇は天智天皇の弟ではなく、正当な後継者でもない。
 ・「仮名手本忠臣蔵」は将軍綱吉殺しを暗喩した芝居である。
 ・赤穂浪士の吉良邸討ち入りは、浅野匠守の「乱心」を認められなかったための抗議である。
 等々です。これに対して、歴史学会からの反論をあまり聞かないのですが、どのようになっているのでしょうか。
 是非、専門家(でなくてもアマチュア歴史研究家でも)の方々から反論を伺いたいのですが。

A 回答 (5件)

私は井沢ファンの一人で、毎週逆説の日本史を読んでおります。


読み物としては、たいへん面白いのです。
しかし、物理の世界でも同じような状況がありまして、
例えば窪田氏はえんえんとアインシュタインの相対性理論批判を続けております。
中には、「パリティ」誌のようにそういう誤解を解く作業をしている雑誌もありますが、専門家はまったく無視しています。何より、そうした批判と真っ向から勝負しても研究者としてのキャリアにはなりませんし。
彼らはまったく物理法則を無視しているか、過去議論された仮説(その後否定された)にしがみついているのです。

井沢氏もそうだとは(ファンの一人として)言えませんし、研究者が常に正しいとも主張する気はさっぱりありませんが、一般書籍で発表される意見は無視される傾向というのがあるのはある程度仕方がないことでしょう。

まったく参考にならないコメントになってしまって申し訳ないです。
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歴史の研究家でもなんでもなく、単なる歴史好きのアマチュアなのですが、


どちらかというと井沢元彦肯定派の人間です。

井沢氏の主張する全てを肯定するわけではないのですが、
氏の主張する「現在の歴史学の研究法の誤り」については、
共感する内容を覚えます。

井沢氏の著作はまだ一部しか読んでいないのですが、古代史について
の研究で画期的だと私が感じたのは「日本書紀の信憑性」について
メスを入れた点にあると思います。

聖徳太子怨霊説や天智天皇暗殺、天武天皇の正統性の疑問などの主張に
ついては、この「日本書紀の信憑性」を疑ったところから導き出された
結論かと思います。
正直いって、聖徳太子怨霊説や天智天皇暗殺説については、すべて井沢氏
の主張を受け入れているわけではないのですが、そういう見方もできる
という点については納得しています。

天武天皇の正統性の疑問については、ほぼ納得しています。
「日本書紀」という書物が、壬申の乱という内乱(クーデター)の勝者
である天武天皇の側が記した書物であり、壬申の乱前後の記述について
勝者の都合のよいように記述されたという井沢氏の主張については、
ほぼ同意しているからです。


一素人歴史ファンの意見ですが、井沢氏の著作を作家の「作品」として
読む分については、とても面白いし、興味深い内容が多くあります。
そういう意味では、「逆説の日本史」シリーズよりも「言霊」シリーズ
の方が、井沢氏の主張が出ていて面白い内容です。

「学問」としての評価については、残念ながら私の手に余りますので
こちらはプロの歴史研究家の評価を待ちたいところです。


#井沢氏の主張の是非はともかく、歴史作家の社会的影響はとても
#大きいと思います。
#私自身は、司馬遼太郎にハマッて歴史好きになった人間なのですが...
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ちょっと言葉足らずのところがあったので補足します。


でも、聖徳太子の反論として菅原道真を持ち出したならば、やはり史学の世界では相手にされないでしょう。
結論が同じだからというのは、そこに到る経緯を軽視しがちです。井沢氏がそれをやるのなら、やはり相手にされないと思います。
私が知る限り、聖徳太子が怨霊扱いされる経緯を見出す事が出来ません。また、怨霊とされる理由も学際的な観点から見れば打破する事が出来ます。

それに、これは私の偏見かもしれませんが、読み物という形を借りて現状を非難するというのは卑怯だと思います。それこそ井沢氏が堂々と歴史学に挑戦してくれば(読み物という形ではなく、いわゆる学術論文として)良いのではと思います。
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「逆説・日本史」を読んだ事があるのですが、真偽はともかく面白いとは思います。

昔出ていた「○○博士の逆説日本史」に似ている気はするのですが...。
それらの論の根拠はどれも裏づけが難しいと思われるので、読み物として楽しむのが一番だと思います。
ただ確かに専門家の指摘を聞いてみたいですね!あと、上記の本で、日本の歴史学を誤った方向に導いたのは福沢諭吉だ、ともありましたし、ぜひ慶大のご出身の方々のご意見を伺いたいです☆
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私は大学で日本史を専攻していますが、井沢氏の説などを言ったら、まず相手にされません。

早い話がとるに足らぬものという認識があります。
でも、今の歴史学は民俗学や宗教学などの学問の成果を積極的に取り入れていますよ。特に網野善彦氏や五味文彦氏などが著名です。

歴史学は、というより学問とは裏づけがあってはじめて成り立つものです。確かに井沢氏は井沢氏なりの裏づけがあるでしょう。しかし作品(小説等)と研究は違います。

聖徳太子は怨霊になったといいますが、怨霊ならば何故日本仏教の教主とまで謳われるのか?私は怨霊とかにとらわれて肝心の史料や美術、仏教等の考えを見失っているように思えるのですが・・・。また、あの権力者中心の見方は、どうしても偏見が生まれる方法だと思いますよ。

この回答への補足

ありがとうございます。
私も井沢氏の学説には大いに眉唾だと思っているのです。
しかし、インチキ学説ならインチキ学説で、正統な歴史学者の方々にコテンパンに粉砕して欲しと思います。
何といっても相手は人気作家。このままでは井沢氏の説の方が広く世の中に広まってしまいますし、やがては「井沢氏の本を読んで歴史が好きになった」人が歴史学者を目指すようになったら…。

Matsudonoさんだけでなく、他の歴史学者や歴史愛好家の方に、井沢氏への反論をお願いしたいのです。

例えば、「聖徳太子は怨霊になったといいますが、怨霊ならば何故日本仏教の教主とまで謳われるのか?」とMatsudonoさんが言われるのですが、それは「怨霊神である菅原道真が、天神様として尊敬されているのと同じ」と井沢氏なら言うのでは?

補足日時:2002/02/11 10:46
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