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ヒトと他の動物との違い(ヒトは出来て他の動物は出来ないこと)について
オレが考えるのは、ヒトにしか、道具を作るための道具を作ることは出来ないということ(意味わかると思います)。
ちゅうい!「ヒトには理性(自身の欲望をコントロール)があって、他動物にはない」とか、「ヒトは恋をするが、他動物はしない」なんていう怪しげなやつは抜きで、客観的に見て考えられるものについて回答まってまーす 

A 回答 (8件)

ヒトとほかの動物との違い。



生物学的には「直立2足歩行」というのが第1に挙げられます。アウストラロピテクス属やヒト属にあってチンパンジー属にない特徴ですね。ただ2足で歩くだけなら、チンパンジーなどの類人猿は頻繁にしますが、直立というところがポイントですね。頭蓋骨と脊椎とのつながり方が違います。

火の使用もそうですね。日本モンキーセンターだったと思いますが、焚き火に当たるサルというのがいるそうです。しかし、自然状態で恒常的に火を使用するのはヒトにかぎられます。火については、肉などを火にとおすことで消化にエネルギーを費やす必要性が低下し、脳に余分に栄養を回すことができるようになった、という説があるそうです。

言語、芸術、宗教もヒトに特有のものです。ただ、これらはネアンデルタール人にもなかったとされています。ネアンデルタール人が死者を土葬していたのも衛生のためであり、花を捧げているように見えるのも花粉が洞窟に入ってきただけだ、と考える説があります。また、認知考古学者マイセン(ミズンと書かれることが多いですが)は、環境についての知識(博物的知性)、集団のなかで生きていく知識(社会的知性)、道具を使う知識(技術的知性)、言語的知性が独立に進化すると考え、芸術、宗教、トーテムのようなものは、それらをつなぐ流動的知性があってはじめて成立するとしています。
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とくに言語についてはいろいろな説が考えられていますね。そもそも発声器官が違っていますが、言語的知性の点でも違っています。たとえば、チンパンジーに言語を教えても、明瞭な文法は見られません。相手の語順に敏感だったり、自分が発するときに好む語順といった程度ならありますが。言語に代表されるシンボルを使用する能力の進化について書かれた本。
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また、言語獲得を支える社会的な知性の点でも異なります。何かを教えるときの周囲のヒトのかかわり方も、チンパンジーとヒトとではまったく異なっています。ヒトのほうが圧倒的におせっかいですね。言語獲得、言語使用の研究にとって社会的基盤という観点が重要であると教えてくれる本。
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因果的な思考能力も、ヒトに特有のものです。物理でよく習う力の概念も、ヒトのように明瞭なものはもっていなさそうです。また、他者が意図を理解する能力も、ヒトほど高度な認知には至りません。これらは、動物の行動の分析によって示唆されています。

>「ヒトには理性(自身の欲望をコントロール)があって、他動物にはない」
〔略〕
>なんていう怪しげなやつは抜きで

と書かれていますが、それほど怪しいというわけではありません。自己抑制能力やメタ認知能力として発達心理学、動物心理学などで行動科学的視点から研究されています。これがどこまでヒトに特有のものなのかは、ちょっと失念しました。餌の2選択肢があって少ないほうに手を伸ばせばちゃんと餌がもらえるという実験で、チンパンジーはこの学習に苦労するという結果が出ていたような気がします。記憶違いかもしれません。もし本当だとしても、これだけでチンパンジーに自己抑制能力が完全にないというわけではないですし。ともかく、これが動物とヒトとで認知能力を比較する上で、ひとつの客観的な視点になりうるということは確かです。

>オレが考えるのは、ヒトにしか、道具を作るための道具を作ることは出来ないということ(意味わかると思います)。

道具については、道具を製作するための道具は、ヒト以外の動物にはありません。また、組みたてて作る道具の部品を製作することもありません。短いのを接続して長くして使うという若干例はありますが。道具使用を補助する道具や、道具を使いやすくする加工、将来の使用を予期して適切な道具を選択する、といったことはすることができます。最後の例については、最近の『サイエンス』に載っていましたね。
http://dx.doi.org/10.1126/science.1125456
霊長類以外も含むさまざまな道具使用を動物の認知能力という視点で振り返った総説としては、次の本の最後の章があります。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/192090199X/

ほかの方の補足。

>No. 1

笑いはチンパンジーなどではよく見られますね。動物園に行かれるとわかります。じゃれあっているチンパンジーがものすごく低い声で「ゴッゴッゴッ」と鳴いていることがありますが、それが楽しいときに発せられる笑い声です。ファン・ホーフの説によると、これがそのまま人間の「ワハハハ」という笑い(laugh)の起源になり、霊長類が優位個体に対して服従を示すときに歯を見せる表情が微笑(smile)の起源になったそうです。

役者、とまではいきませんが、ふり遊びのエピソードはあります。チンパンジーは物を引きずって遊ぶことがあるのですが、何かを引きずったふりをして遊んでいたというものです(周りの状況が、たまたまではなくわざとそうした可能性を示しています)。

>No. 2

味つけはしている可能性があります。幸島のニホンザルはイモ洗いで有名で、たしかその幸島だったと思うのですが、何かを海水に浸すのが塩味をつけるためだという説があったような気がします(うろ覚え)。ヒトが自分好みの味に整えることと、どのように関係するのかはわかりませんが。

移動手段については、屋久島のヤクニホンザルだったと思いますが、シカの背中に乗って移動することがあるそうです。遊びだったかもしれません。

病気の手術については、オマキザルが傷口に蜂蜜を塗る行動をしたというエピソードがあります(外科的)。また、チンパンジーが体調の悪いときに薬草的なものを飲む行動が見られるそうです(内科的)。

記憶については、その通りですね。このあいだのBSハイビジョン『アイとアユム』でチンパンジーの数字記憶課題で言われていたことですが、外部記憶に頼ることで、ヒトは瞬間的に大量に記憶しておく能力を失った可能性が考えられるそうです。

>No. 3

楽しみというわけではありませんが、ヒトの戦争のように、チンパンジーの群れどうしでは、相手の群れに大打撃を与えるほど悲惨な殺し合いがおこなわれることがありますね。

事実と説とを織り交ぜて書いてしまい、わかりにくいところがあるかもしれません。また、これらに対立する仮説もあると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2006/05/22 23:01

こんにちは。



1. 複雑な計画行動ができる
2. 人間歩行をする
3. 発情期と関係なくHができる
4. 悲しいときに涙を流す
5. 言語を扱う

人間は他の動物よりも知能が高いので、人間にできて動物にできないことは星の数ほどあります。例えば、道具を使う、ウソをつく、芸術音楽の鑑賞、戦争をする、このようなものは知能の発達に比例して実現する行動です。加えて、どのようなときにどのような行動が選択されるかというのは、そのひとがどのような生後環境に育ち、どのような体験・学習をしたかによって全く変わってきます。ですから、このような生後学習によって実現する知能行動というのは、癖、個性、習慣行動などといったものも含めまして、いったい何が「人間の行動の特徴」であるのかということを明確に判別することはまずできません。
知能の低い他の動物には、我々人間のようなあまり複雑な行動はできません。ですが、それがそのまま人間には「計画行動」ができるが動物にはできないということにはなりません。
チンパンジーが道具を使ったり、飼い犬が回り道をして主人のところに駈けて来るのは、経験を元に未来の結果を予測した立派な計画行動です。ですから、このような学習行動といったものに関しましては、いったい何処からが人間らしい行動であるのかというのに明確な線引きするということはできないわけです。従いまして、単に「複雑な計画行動ができる」というのが、高い知能を持った人間の行動の特徴ということになると思います。
このように、1番に関してはあまり明確な基準とはいえませんが、上記の2番以下は、生後の体験・学習に影響を受けるものではなく、我々人間が生まれ持った生得的な特徴でありまして、他の動物には同様の機能というものがありません。

鳥類や、サルの仲間の中にも二足歩行のできるものはいますが、人間と同じ歩き方をするためには人間と同じ骨格が必要です。ですから、「人間歩行」といますのは、他の動物には例のない、人間の行動の最も明確な解剖学的特徴ということになります。
これに対しまして、手を使うというのはあまりはっきりとした特徴とは言えません。もちろん、人間とチンパンジーでは腕の比率や筋肉の付き方などに違いがあるとは思いますが、手を頻繁に使う、器用に使うという点では、このような特徴は1番の方に分類しておいても良いと思います。
そして、人間は年がら年中Hをします。3番の発情期がないというのは、どのように解釈したら良いのかは少々微妙なところではあるのですが、同様にみな発情期というものを有する祖先から進化した多くの動物の中で、唯一人間だけに現れた「生理学的特徴」ということになるのではないかと思います。

人間の涙には「反射性分泌(基礎分泌)」と「情動性分泌」がありますが、悲しいときなどに流す涙というのは「情動性分泌」当たり、これは人間だけの特徴であると考えられています。カメが良く産卵のときに涙を流しますが、これは苦痛による「反射性分泌」なんだそうです。
3番と同様に、人類が進化の過程で獲得した生理学的機能であるということは間違いないとは思うのですが、哺乳類など、情動機能というものを有する他の高等動物には、どうしてそれがないのかは、まだはっきりとは分かっていないようです。とにかく、人間以外は泣かないので、動物実験というものができないんですね。
これに対しまして、笑うという行動は多くの動物に見られます。例えば、イヌに喜びの情動が発生した場合、それによって身体に表出される反応やジェスチャーといった「情動性身体反応」には多くの共通点があります。このうち、顔の表情として現れたものがイヌの笑い方ということになります。
但し、動物がちゃんと笑うからと言いましても、チンパンジーにギャグをかましても奴らは笑いません。人間がギャグに笑うという行動は、1番の方に分類して下さい。

音声によるコミュニケーションを行う動物はたくさんいますが、明確に言語というものを扱うのは現在のところ人間だけでありまして、その脳内には「言語中枢」という明らかな解剖学的特徴があります。従いまして、この言語によって成立する「言語行動(広義)」は、他の動物には見られない人間だけの特徴ということになります。
まず、複雑なコミュニケーションが可能であることはいうまでもありませんが、言語を使うことによって、例えば、
情報の共有
情報の保管
情報媒体の活用
といったコミュニケーションの多様性が発生します。
情報の共有といいますのは、自分の体験をひとに伝えたり、自分では体験できないことを他人から学ぶということでありまして、これは言語というものがなければ不可能です。動物にはこれができませんので、動物の親たちは子供の躾にはたいへん苦労をしていると思います。とにかく、何を教えるにも体験させなければならないんです。
情報の保管と情報媒体というのはラップしますが、例えば重要なことは紙に記録するとか、本にして図書館に保管するとか、手紙をやり取りするとか、新聞を読むといった様々なことです。このように、言語の活用によって我々人間の社会では、人種や世代といったものを超えた広範囲なコミュニケーションが可能になっています。ですから、言語を持たない他の動物には、このような「コミュニケーションの多様性」といったものはありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2006/05/22 23:02

「拇指対向性」というものはご存知ですか?


二足歩行をし、かつ足に拇指対向性を持たないが手には拇指対向性を持つ生物といえば、現生人類になるのではないかと思います。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~onizuka/HumanEvolut …

あとは言語の発達とかでしょうか。ひとつひとつの物に名前をつけて区別できるのはヒトくらいなものではないでしょうか。しかもそれを音として表現できるのはヒトくらいではないでしょうか。
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人と動物の違いを考えて他人にも意見を聞くこと。

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自らの種を絶滅させること

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言葉を喋り会話できること。


これは、発声器官と知性との組み合わせにおいて。

文字で情報伝達を行う事。

あと、ひょっとして「自殺すること」、「娯楽・楽しみとして仲間を殺す事」もはいるかも。
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食べ物に自分好みの味付けをすること。


意思を文章や文字、絵などで表現すること。
移動手段に乗り物をつかうこと。
病気の手術。
記憶を外部(パソコンやメモ)にすること。
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よくいわれるのは、笑うことができるのは人間だけ。


本当かどうかよくわかりませんが。

芸能人が仕事としてやっていることはほとんどが他の動物にできな
いことのように思います。
お笑いとか、役者とか。
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