プロが教えるわが家の防犯対策術!

古典作品に、神泉苑で夕立があった後、そこから西の方角に向けて
暗闇が広がっていき、その中に龍の姿が見えたとあるんですが、
この「西に向かって暗くなる」というのは何か意味があるでしょうか?
単に神泉苑から龍が出現し、西へ昇っていった(方角に深い意味はない)ということなのか、西、という方角に何らかの暗示するものが
あったのか・・。どうも「西」という言葉がひっかかって
仕方ありません。
推測でも構わないので皆さんの意見をお聞かせください!

A 回答 (4件)

  夕立は夏の午後に降るにわか雨ですが、太陽は東から西へ移り行きますから、夕闇は東から西へと進み行くことになります。

地上に立ち、空を見上げると、西の空は落ちた陽の光の殘りで薄明るいのに、東の空は既に闇になつてゐます。「西の方角に向けて暗闇が」擴がるのは、夕暮れの現象を忠實に示したものでせう。
  ご指摘の元の文章を讀んでゐませんが、「西の方向に向けて進む闇」の中に龍が見えたといふことは、その龍は、東の闇から現れたといふことでせう。あるいは、にわか雨を降らせた主が、その姿を見せたといふだけのことかもしれません。
    • good
    • 0

『今昔物語集 巻24第11』 「忠明、竜ニ値(あ)ヒシ者ヲ治セル語(こと)」 ですね。



龍が 「西へ昇っていった」 のかどうかは不明だと思います。
男は、美福門から南下していて、たまたま神泉苑の西側 (「西面」) にさしかかったところで夕立にあいました。
夕立になったとき、神泉苑がまず暗くなり、それから男のいる西側にも暗がりが広がってきました。それを見渡した (「見遣タリシ」) というのは、神泉苑の空中ないし上空を見たということだと思います。
龍が 「神泉苑から出現」 して昇天したのか、神泉苑の上空から降りるようにして現れたのか、それも物語の記述だけからは不明です (前者だと思われますが)。いずれにせよ、男が龍らしきもの (「金色ナル手」) を 「急(き)ト」 見たのが神泉苑の方向であることは、たしかだと思います。

質問者さんがすでにご存じでいらっしゃるはずのことしかいえないのですが、雨請いの霊場だった神泉苑に雲がたちこめて龍が出現したのを通りがかりの男が西側から目撃した、という以上のことは書かれておらず、 「西、という方角」 に深い意味はないと思いました。

参考 「日本古典文学大系」 岩波書店
    • good
    • 0
この回答へのお礼

あ、なるほど。西、つまり男のいる方にも暗がりが広がってきた、というだけのことなのかもしれませんね。自分の頭の中では
勝手に「男からさらに西の方向へ」というイメージができてしまって
いて、それでひっかかっていたのでしょう・・。
ありがとうございました!

お礼日時:2006/06/06 11:55

日本の属す中緯度地域では天気は西から東に変わるものです。

上空を偏西風が吹いているためです。ですから、東から西に天気が移動するのは珍しい現象と捉えられたのでは?

ちなみに陰陽五行説では龍は中央の黄龍か東の左青龍で、西には配当されません。西は右白虎。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ふむ・・たぶん暗闇は龍出現の演出(?)みたいなもので、
天気といえるかはわかりませんが^^
陰陽説について、四神という言葉は聞きますが、中央に黄龍なんて
龍もいたんですね!(どこら辺が中央にあたるのでしょう・・)

回答感謝です!

お礼日時:2006/06/06 11:45

出典がわかりませんが、私が思うには


1)西は極楽浄土のある方角だということ。
2)そもそも「にし」という言葉が、「去る」の意味の「に」と方角を表す「し」からなる合成語で日没の方角を指しますが、そこから「消える」方角として認識されている。
これらが関係あるのではと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

なるほど、消える方角ですか~。それはありそうですね!
神泉苑の善女龍王は天竺から呼び出されたという話なので
その方角も、もしかしたら意識されてるのかもしれません。
回答ありがとうございました!

お礼日時:2006/06/06 11:39

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!