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社会主義国と共産主義国の違いは何でしょうか?また、中国は、どちらの主義国になりますでしょうか?

A 回答 (4件)

 社会主義と共産主義の違いについて



学者も含めて、これらの言葉を広い意味で使ったり、政治体制と経済体制が裏表の関係にあるので混同したり、厳密な使い方をしなかったりで分かりにくくなっているようです。

 狭い意味で本来の使われ方からいうと、「個人の自由」に対し「社会の規律」と言う言葉が対立します。
 つまり、自由主義と社会主義が対立する考えで、個人の自由な考え方を優先するか、個人の自由を規制して社会全体の調和を優先するか、つまり一個の人間と社会との関係をどう捉えるかのを示す用語です。
 ですから、これは政治用語で本来は政治体制を意味します。

 資本と共産(共に生産する)は、共に経済用語です。つまり資本主義と共産主義が対立する用語で、これは経済体制を意味します。

 現実問題として、資本主義は自由主義政治体制でなければ、資本の効率的流れが生まれないため、自由主義経済と言ったり、社会主義体制の下では計画経済が行ない易く、共産主義を標榜することが多くなります。その結果これらの言葉の使い分けが曖昧になってしまいました。

 また、経済用語である共産を冠した政党が存在することにより、更に分かりにくくなっているのが現状です。
(社会を優先して個人の権利を規制するという政党名より、共に生産しようという名前の方が受けがよいと思ったのでしょうか?今では「共産」と言う言葉はは、元の意味を離れて、政治的に最も左の考え方という意味に変化しているのが現実でしょうか。)
 そして、自由主義国家の中には、資本主義体制の下で政治的には穏やかな社会主義を目指す政党:社会民主党や労働者の権利を守ることを標榜する労働党もあり(社会主義国の政権党名が共産党ではなく、労働党である場合も多い。)、現在の中国は、共産党政権下で自由主義経済を行なおうとしているなど複雑怪奇で今までの概念では捉え切れません。

 今の中国を一言で言うなら、一党独裁政権下での資本主義経済を導入した巨大発展途上国です。
 独裁政党の名前が如何なるものでも、一党独裁である以上、政治体制としては個人の自由より社会の秩序優先であることは間違いありません。

 ソ連の終焉と冷戦構造の崩壊で、世界の二極構造はなくなりました。
 米ソ二極構造時代のパターン化され意味の限定された政治・経済用語を無理やり当てはめて、それぞれの国が行なう独自の政治・経済状態を理解しようとすると、現実を見失います。

 
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社会主義と共産主義はまるっきり違う概念です。

本当はくらべることすら意味がないかもしれません。

【社会主義】
そもそも社会主義ということばには、似て非なる二つの概念があります。
一つは、マルクス主義でいう共産主義への過渡期としての社会主義です。以前のソビエトや今の中国が自称する社会主義というのはこの意味においてです。
しかし、ヨーロッパ諸国(恒常的に約半数の国が労働党や社民党系)の社会主義というのは、ちょっと違います。別に共産主義国家を目指しているわけではないからです。少なくとも短期的にはどの党も目指してはいません。

社会主義を簡単な別のことばに言い換えることが可能です。それは「大きな政府」による政治、ということです。一方、本来の自由資本主義というのは「小さな政府」による政治ということになります。
要は、政府が社会に大きく関与するかどうかなのです。
(ちなみに日本は、明治維新以来、戦中も戦後もずっと大きめな政府であり、その意味では社会主義的な傾向の強い資本主義国ということができます)

ここで考えていただきたのですが、「小さい」「大きい」というのは0か10かというようにはっきりとした指標ではありません。相対的なものです。目盛3ぐらいの小さな政府政策が失敗したら、目盛6くらいの政府にしてみるか。そんなものです。労働党が目盛4のときもあれば、自由党が目盛6のときもあるほどです。今や、資本主義か社会主義かなんて、そのちょっとした匙加減の問題だといえるでしょう。

【共産主義】
共産主義は、生産手段の国有化を目指す思想ではありません。基本的には、宗教を頼りとせず、国境がなく、平等で平和な世界という理想を求める思想です(個人的には理想はすばらしいと思いますが、それが実現するとは永久に思えません)。

国有化や政府により計画経済などというのは一つの手段です。もちろん、いきなり国境をなくします!、宗教は廃止!、なんて宣言したところで何も意味がありません。当面の間は政府の強力な関与が必要なわけです。この関与の部分が大きな政府と似ているところであり、社会主義と似ているところなのです。
同じ小麦粉を練っていても、できるものが肉まんとカルボナーラくらい違うのです。

【中国】
大きな政府ですから、当然、社会主義国です。また、一党独裁による民主制なので西欧型ではなく、マルクス主義-つまり共産主義へ向かうための過渡期-の社会主義です。ただし、世界同時に行えるわけではありませんので(その他多数の修正あり)、すでに修正マルクス主義となっています。実質、マルクス主義であること意外、本質は日本の明治維新とあまり変わりがないでしょう。
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「社会主義」は あらゆる生産手段を国有化し その生産物を国家が国民に平等に分配することによって 貧富その他の社会的不平等をなくそうという考え方です。

「共産主義」もその思想は「社会主義」と同じ基盤に立脚していて 両者はしばしば同一に扱われます。ただ 時に 「社会主義」は「共産主義」への移行過程と見られることもあります。つまり「社会主義」では 未だ「完全な平等」は実現せず その不備を克服した暁に到達する理想が「共産主義」だとする考え方です。
「社会主義」の段階では「国民は 能力に応じて労働し その労働に見合った報酬を受ける」のに対し「共産主義」の段階では「国民は 能力に応じて労働し 必要に応じて報酬を受ける」ということになります。国民の立場からは どちらが好ましいかは一目瞭然ですよね?これが「共産主義」が「社会主義」よりも発展・進化したものと考えられる由縁です。言い換えれば「社会主義」の欠陥を是正し その目指す理想に到達したのが「共産主義」です。ですから 大雑把に言えば「資本主義」→「社会主義」→「共産主義」ということになります。
それじゃ「中国は何主義か?」ですが 国家として目指すところは 当然「共産主義」でしょう。
しかし 中国が 何をどのように標榜しても 決して「共産主義」の理想に到達することはないでしょう。既に「改革開放経済」を宣言し 資本主義のシステムを導入していて この流れは ますます加速しこそすれ 衰えることはありません。行き着くところは「共産中国の崩壊」であり 「資本主義の民主国家・中国」です。マルクスが夢見た共産主義の理想国家が中国で実現することはありません。
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社会主義国


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A% …
共産主義国
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E7%94%A3% …

判りづらいですよね
社会主義国とは社会的な思想(国によって異なる)によって政治が行われている国、
共産主義国とは基本的には財産を共有し貧富の差をなくすことを目的とした国。

で、共産主義国は社会主義国の一つの形態として含まれます。

補足
民主主義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB% …
多くの人の意見を聞いて、一番多い意見で政治を行う事。
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