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私は小指が特に短くオクターブが上からつかめません。180度ひらいて鍵盤の横から9度ひっかけるのが精一杯な手なのです。

ショパンのエチュードをウイーン原典版で四苦八苦して練習していたのですが表紙にひかれてたまたま購入したペータース版はウイーン原典版と比べると弾きやすく感動してしまいました。
ヘンレ版や パデレフスキー版など種類があるようですが、小さい手でも演奏可能な運指が書かれた版というのがあるのでしょうか。

弾きたいと思った曲が弾けないのでピアノを弾くのをやめてしまっていたのですがひょっとしたら、今まであきらめていた曲でも弾ける楽譜がこの世にあるのではないだろうか・・
と期待を持ってしまいました。(手持ちの楽譜は春秋社版が多いです)
シューマンなどは運指だけではどうにもならない気がしますが、バッハ、ショパン、シューマン、ブラームスなどで小さくても弾けるようにかかれた運指の楽譜がありましたら教えていただけませんか。

A 回答 (4件)

>小さい手でも演奏可能な運指が書かれた版というのがあるのでしょうか



そういうものは存在しないでしょう。誰が弾いても弾きやすい運指の指示を施した楽譜は存在するでしょうが。誰が弾いても、が言い過ぎなら、十人のうち九人か八人くらいが、と緩めてもいいですけど。ペータース版のエチュードは見たことがありませんが、単に、よく考えられた、普遍性のある指示が施されていただけじゃないですか。手の寸法とは関係なかろうと推測します。

手の大きさや形などによって最適の運指が異なるという考え方はちゃんと検証されたことがあるんでしょうかね。

人間の手は人間の手です。基本的に同じものです。そりゃもちろん個体差はある。そして個体差が異なる運指を要求することはあっても不思議ではない。でも、それは局所的なものにすぎないと思います。あるいは「例外」という語でもって表現するのが適当な、頻度の少ない事態かもしれない。もしかすると、たんなる理屈、机上の空論かもしれないとすら思います。

大筋においては人間の手にとって最適の運指というものが存在するはずですし、実際にそういうものを示す楽譜がごく稀に存在するのだから。

レオポルト・ゴドフスキーはご存知かしら? ピアノ三百年の歴史の中で最高の演奏技術の持ち主(あんな弾き方を自分がするためには五百年かかる、とルービンシュタインが評した)であったとも言われる傑物ですが、この人は自分の作品に徹底的に運指の数字を振りました。紛れのないところを除いて全ての音符に振ってある。呆れ果てるような執念ですが、これがもうこれ以外の弾き方はないだろうと思わせるような突き詰め方、説得力です。私ごとき下手の横好きと史上最高のテクニシャンと、指遣いについて考えが一致しまくることが単なる偶然と見なせましょうか。

ついでに言うとペダルの指示も念が入っています。凄いですよ。おおおおお、なるほどおおお、と唸らずにはいられないような指示が出ることがあります。

凡百の楽譜にろくな運指指示がないのは、単に作り手が怠けているだけだと思います。まあ人類、ヒトにとって最適の運指をたった一つ(もしくはちょっと緩めて二つまでという制限の中で)考え出すのは並大抵の作業ではないだろうからしかたがないのかもしれませんが。普通の人にはなかなか出来にくいことなんでしょう。

エチュードのことはよく知りませんが、バラードなら、ヤン・エキエル校訂のポーランド・ナショナル・エディションの運指が見事と思います。出色のデキなのが四番の最後の難所、短三度重音の連続、ここは別冊で確かイグナーツ・フリードマンがつけた運指を紹介していました。これは黒鍵から白鍵へのスライドを巧みに用いて難度を大きく削った素晴らしい傑作運指です。これじゃなきゃ私には弾けません。最初オントモの安物を使ってて、げっそりして楽譜屋で物色しててこれを見つけたときには狂喜しました。もう見るからに合理的。見るからに楽。

ゴドフスキーの運指をご覧になりたければ、この際ですからショパンの練習曲のほぼ全部を編曲した五十三曲の中の『革命』をお奨めします。難曲中の難曲揃いとして名高いこの曲集の中で、これはたぶんもっとも易しい部類の一曲でしょう。しかしこれ、左手だけで弾く曲です。右手は使わない。

よりによってあの『革命』、幅広の和音を厳しいリズムで叩く右手、右へ左へ走り回る左手、あの音型を左手一本にまとめるためには、最適の運指が存在するという信念がなかったら最初からそんな編曲形態は初手から思いつかなかったことでしょう。実に見事な運指が付いてます、ってゴ氏の場合、常に完璧ですが。和音は多く分散和音になりますから、その点も手の小さい人には資するところの大きい曲かもしれません。

手の小ささは確かに大きなハンディキャップでしょう。でも運指で解決できるものとは思えない。まがりなりにも九度届くわけですし。

真の解決をもたらすものがあるとすれば↓これだけでしょう。幅を狭く詰めた鍵盤。ただしひどく高価ですけどね。

参考URL:http://www.steinbuhler.com/
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この回答へのお礼

小さい手のピアニストがつけた運指の楽譜があればなあと期待していたので残念です。おすすめのエキエル(バラード)さっそく購入してきました。私の場合4番は技術的にまだまだ無理なので1~3をためしてみますね。有難うございました。
鍵盤ハーモニカを弾くと、ああ・・ピアノがこのサイズだったら・・と思います~笑

お礼日時:2006/06/27 21:33

こんにちは。


おそらく私とほぼ同じくらいの手の大きさの方ですね。
私も苦労はしていますが・・・英雄ポロネーズやら、エヴラー編曲のドナウやら、体格的に不利と思われるものもがしがし弾きますよ(^^)vもちろんシューマンも。
経験上思うのですが、物理的にどうしても届かなくて、それが曲のイメージ上致命的ではない限り、「何とかなる」ものです。
というのも、弾いているうちに、手は小さいながらそれを補うような筋力もついてくるし、結局のところ、腕の動かし方、アクションの仕方、体重移動、などの工夫次第なんです。
例えば、ショパンエチュードの・・・番号忘れましたが、Es durのアルペジオばかりの曲、手の小さい人には辛いところですが、アルペジオを弾くときに、鍵盤に沿うようにべたっと、手の中の体重移動をするのではなく、ふわっと上から(少し鍵盤から離れて?)弾くと格段と弾きやすいです。(説明わかりづらくてすみません)

運指もその工夫の一つです。確かに楽譜ごとに色んな運指が書いてあるので、参考になります。が、それを書いているのは、多くが手の大きなピアニストたちです。手の大きさのみならず、手の使い勝手は人によってかなり違うので、皆、それぞれに使いよい指を探していくのだと思います。
手の小さい我々にとって、「工夫」することは重要だし、それによって道が開けたときの感動は大きなものです。(質問者さんにとってのペータース版との出会いのように)
色んな楽譜を見てみると同時に、どうぞ色々な弾き方を試してみてください。弾き方に決まりなんてないですから・・^^

余談、手が小さい代わりに「小回りが利く」ので、今では自分の手はそれ程嫌いではないです。繊細な表現にも向いてますしね。
お互いに、めげずに頑張りましょう~
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この回答へのお礼

英雄弾かれるのですね!憧れます。恐ろしくゆっくりでないと不可能なので。「何とかなる」レベルまで達していないので、手の小さいピアニストが書いたものがあればなあ~と思ったので質問させていただきました。致命的な小ささな気がするのですが、やめないで続けていくつもりです。有難うございました。

お礼日時:2006/07/03 21:35

ピアノ教師です。

No.1さんのご意見が正しいと思います。

ピアノを学ぶときに楽譜の中で無視するべき物は「指づかいとペダルの指示」とさえ言われているくらいです。指づかいとペダル指示は、殆どが作曲家によるものではないからです。

特にショパンの場合は出版物によって音符までが違うのです。ではそういう場合プロはどうやってるかといいますと、複数の楽譜を用意して、それらを比較し、「自分の指づかい」を考える上での参考にします。

ピアノを学ぶ側にしてみたら、いちいち外国の楽譜を何冊も買っていられませんので、そういうときに先生を利用するべきでしょう。

あまりひどい出版物でなければ、どんな楽譜を使っても良いのです。しかし大切なことは、鉛筆で自分の指づかいを書き込むことだと思います。同じ箇所で別な指づかいの可能性がある場合は、二通り、でも三通りでも、どんどん書き込むわけです。

力のある教師は、生徒の手の形、力、大きさ、に合った指づかいを考えてくれます。どうしても弾けない部分があったり、演奏効果がうまく出ない場合、「こういう弾き方もある」とか「こういう指づかいを試してごらん」など、鉛筆でサササッと書いてくれるでしょう。また、それが教師を選ぶ時の重要な要素の一つだとも思います。

具体的な回答にいきますと、ピアノを弾くためには9度とどけば十分だと思います。10度とどけば少し楽ですが、過去にオクターブしかとどかないプロのピアニストに何人か会ったことがあります。

それから、ショパン・エチュードはウィーン原典版が非常に優秀です。が、ショパンの場合は100%正しい楽譜というのは存在しませんので注意が必要かと思います。

パデレフスキーの指づかいは極めて優秀だと思います。実際に演奏の出来る人が書いた指づかいは説得力があります。が、上記のように手の形は人によって違いますので、パデレフスキー版を使うときでも全ての指づかいを鵜呑みにするのは危険ですね。

いろいろな方のご意見を伺って、ご自分なりのお答えを出されたら良いかと思います。
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この回答へのお礼

以前は先生にならっていたのですが、今は別の道に進んでしまっているので自己満足で弾ければいいなあという程度です。ウイーン原典版では3からスタートの「黒鍵」を2からのペータース版でやってみたらとても弾きやすく驚きました。楽譜を何冊も買う金銭的余裕も時間もありませんがパデルフスキー版、是非買ってみようと思います。有難うございました。

お礼日時:2006/06/25 10:16

質問の直接の回答ではないんですが…



運指は自分が弾きやすく、作曲者の意図・自分の表現が聴き手に伝わるのであればどのようにしても良いといわれたことがあります。
私はskygoさんとは逆でちょっと手が大きくて運指の指定通りだと指がこんがらかるんですよ。その手を生かした弾き方をしなさいといわれました。

楽譜を探すのではなくて自分で運指を工夫してみるのはいかがですか?
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この回答へのお礼

回答有難うございます。指がこんがらかるだなんて、やはりうらやましいです!
恥ずかしながら運指法を勉強していないので、自分で弾きやすく工夫しようと思っても正直サッパリ分からないのです。運指の問題なのか、単に練習不足なだけなのか・・

お礼日時:2006/06/25 10:04

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