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●最近DVDでカサブランカを再び観たのですが。
 リック(ハンフリーボガード)のダンディズムを超える
 人物描写のできた映画って 思い当たらないんです。(健忘症かも・・・)

 もし カサブランカ以上のダンディズムを感じさせる映画をご存知でしたら
 教えてください。また なぜそのような映画が作られないのかお考えを
 教えて下さい。オータムインニューヨークのような「おばか映画」が
 多すぎると感じるのは わたしだけでしょうか?
 

A 回答 (1件)

 強きをくじき、弱きを助け、という侠気の感覚から言うなら、「カサブランカ」に留まらず、ハンフリー・ボガート主演の他の作品に観る事もできると思います。

善とも悪とも決めつけかねる人物で、抜け目なく行動するが、人間としての最低限のけじめはハッキリさせる男サム・スペイドを自由自在に演じた「マルタの鷹」〔1941〕、世の中の動きに関わりたくなかったにもかかわらず、全く個人的な憤慨から、弱きを助け、強きをくじくという爆発的行動へと駆り立てられて行く個人主義男ハリー・モーガンを演じた「脱出」〔1945〕などを思い出します。
 「オータムインニューヨーク」という映画は観ていませんが、最近のハリウッド映画は、技術的な面に片寄る余り、人間の本当のかっこよさを追求することを忘れてしまっているのではないでしょうか。好きな人も多いので題名をあげるのは悪い気がしますが、「タイタニック」「アルマゲドン」などは、技術的には優れていても、人物やストーリーが不自然で薄っぺらくて、私は感激できません。その点、ボギーに限らず、昔のアメリカ映画は素晴らしかったと感じています。現在のような金満家で一人勝ちのアメリカ社会からは精神性の高いものは出てこないのかもしれません。その点、日本も昔と比べてかなり衰弱していると思いますが、去年の映画「ココニイルコト」〔2001〕での堺雅人演ずる前野悦朗と玩具屋の社長との阪急ブレーブス談義や新世界にある骨董屋を訪ねた時に前野が言う「誰も買わないと世の中に勝った気になる」というカエルの置き物は、少数派であることによって自己満足する美学を語っているように思えます。弱きを助け、というところまではいきませんが、陰ながら応援しているという感じでしょう。物質的に豊かになれば、精神的にせこくなるとは、ジョージ・オーウェルがかつて語った言葉のように記憶しています。
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この回答へのお礼

●ご紹介していただきました作品 ひとつずつ観ていきたいと思います。
 アルマゲドンは いただけませんでしたが。タイタニックは共感できました。
 物質的な面と精神的な面がJオーウエルの言う様な関係にあると言う考察が
 あるということは やっぱり最近の映画は人間関係の深みを欠いているのかも
 しれませんね。

 ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/27 00:52

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