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先日、上野のルーブル展に行ってきたのですが、ほとんどの彫刻の目の中には何も彫られていなかったのですが、理由知っていれば教えてください。
また詳しく書いてあるサイト等あれば、教えてください。

A 回答 (3件)

今回のルーブル展はギリシャ美術が中心ですよね。



古代地中海世界の彫刻は時代によって様式が異なります。

ギリシャの大理石の彫像は元は彩色されていました。完成当時は瞳が絵の具で描きいれてあったのです。長い年月を経て彩色が取れてしまいました。ブロンズ像は種類の違う金属か石をはめ込んで瞳を表現しているものがあるので宗教的な理由で黒目を表現しなかったとは考えられません。

ギリシャ彫刻の強い影響を受けて発達したガンダーラの仏像やその末裔である日本の仏像も黒目は描いてあります。

ギリシャ彫刻は元は眼が描いてあったのに長い歳月の間にすっかり色が消えてしまったのです。けれども彩色が消えて全身が真っ白になり黒目も無くなってしまった古い彫像が、それはそれで美しく神々しいといった感覚もあったのでしょう。時代が下っても再び彩色しなおされることはありませんでした。

ローマ時代の大理石像は黒目の輪郭を線彫りにしたり宝石をはめ込んだりといった表現がされています。面白いのは瞳孔がハート型に彫ってあるものです。瞳の光を表現しようとしてこんな様式になったのだと思いますがちょっと漫画っぽくってチャーミングです。
http://www.metmuseum.org/toah/hd/anto/hob_13.227 …
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それは目の形にこだわっているからでしょう。


やはり、彫刻家は、目の形として実際の形をよく見て作ります。

人間の形を色を抜きにして考えてみてください。
はたして目の形はどうでしょう。
見てみると、おそらく黒目の部分もツルンとしていると思います。

彫刻家の中には、黒目を彫って表現したり、違う素材を埋め込んでみたりしている作家がいますが、人それぞれ、「リアルだ」と思う表現方法を試みています。

彫刻にとどまらず、芸術にはこれが答えだ、というものはありません。
とにかく、様々な芸術家がそれぞれ、これが真実だと思い、美しいと思った形を追っているのです。

だから、目の表現一つにしてもさまざまな個人差がでてくるのです。

社会的な背景や、その時代的な表現方法、宗教観なども影響している場合があるので、その彫刻の同時代の作品もあわせて観察してみると面白いですよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
いろいろ調べてみます。

お礼日時:2006/07/17 00:49

あまり参考にならないかもしれませんが…


ギリシャ彫刻などの場合、主に神様の像ですので、黒目を彫ってしまうと人間じみてしまうからではないかと聞いた事があるような…
他にも彫刻についての「目の表現」について、どこかで読んだような気がしたので調べたところ、法月綸太郎の推理小説「生首に聞いてみろ」の文中で読んだようでした。(その部分はもちろんフィクションではないです。)巻末に参考文献が載っているので、もしご興味があれば探してみてください。
できればそこまで探す方が親切だと思いますが、図書館で借りて読んだので手元に本がなく、調べている間にご質問が締め切られてしまうのではないかと思いましたので、とりあえず情報のみですみません。
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