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基本的に前科のある者は、指紋のデータベースが警察に残りますが、そうではない者、一般市民はどうなのでしょう。アメリカでは前科のない一般市民全員の指紋のデータベースも警察が持っているものなのでしょうか?(それとも州によって異なるものでしょうか?)
 
例えば、稚拙な例を挙げますが、アメリカで殺人事件が起こったとして、死体の傍に犯行の使われたと思われる凶器があったとします。ここから指紋が検出された場合、
その指紋の持ち主が初犯のものであっても、すぐに誰のものか特定でき、容疑をかけることが可能なのでしょうか。
それとも、疑いのある者から順に指紋を採取して、照合していくという形を取るのでしょうか。

初歩的な質問で恐縮ですが、お詳しい方いらっしゃいましたが、ご教示の方お願いします。

また、そういったことを詳しく説明しているサイトなどあれば、教えて頂けたら助かります。

A 回答 (5件)

Gです。

 こんにちは。

>日本とは違う米国の基本的な捜査方法・体制を主題にレポートを書きたかったため

日本とアメリカの方法・体制の両方を知る必要があるので苦労しているのではないかと思っています。

もしかしたら誤解を与えてしまったかもしれないと感じています。

>運転免許を取得する際にも一般市民から指紋を採取するのですね。(これは全米に共通することでしょうか?それとも州によって異なるのでしょうか?)やはりこういったデータは地元や州警察ではなく、FBIが所持することになるのでしょうか。

連邦局(FBI)の一部であるIAFISへのデータ提供は今までよりより早くなりました。 と言うのも、指紋の提供方法が地元でも簡単に出来るようになりつつあるからなんですね。 つまり、データ化が進んできているからです。 多くの州ではPrintless Fingerprintといわれるような、指紋登録自体をデジタルで直接することが出来るようになってきています。 つまり、昔のあの黒いインクを指につけて指紋用紙に一本ずつ指を押していくと言う方法ではなく機械の前に座り係員が指を一本ずつ採取ガラスに乗せてスキャンするわけです。 完璧な指紋が取れなければその場でスクリーンにやり直しを要求されます。 下手をすると何回も何回もしなくてはなりません。 しかし、普通でしたら一回か二回くらいでOKになります。

これがデータ化されたものなんですね。 そして、それをIAFISに送るわけです。 つまり、IAFISは世界で一番大きな指紋バンクで地元、州、FBI自身(つまり警察関係)だけでなくほかの連邦法執行機関(移民局、CIAなど多くの機関)からの指紋を保管管理をするわけです。 先週には鑑定要求をしてから3時間で指紋鑑定レポートがこの地元まで返ってきました。 私が関与し始めた時は一ヶ月もかかったことを覚えています。 なぜなら、指紋をデータ化していなかったため郵送しそれを一つ一つ鑑定していくのですからとんでもないことですよね。

昔の日本のドラマみたいに二つの指紋を照らし合わせてぴったりするかどうか調べる、と同じなわけです。

>会社側が採取した指紋も、FBIに指紋資料として提出することになっているのでしょうか。

いいえ、採取した時点では提出することは義務付けられてはいませんが、業種によって要求される時はあります。 

>いずれにせよ、FBIと地元・州警察の連携は私が思っている以上に薄く、指紋から犯人を割り出すのは私が考えていたほど簡単にいくものでもないようですね。

これは日本の警視庁と各管轄署とのつながりとほとんど変わりありません。 どっちかと言うと地元所轄署でのレベルの方が日本と同じくこだわることの方が多いですね。 FBI・ATFなどの連邦局関係は事件によってまた容疑者によって警視庁と同じように主導権を持っていますので地元がとやかく言いません。

市警察よりシェリフの方が権限がありますので、ここでも権限の力がものを言います。

よって、推理小説と違いかなりスムーズに事が運ばれている感じです。 地元としては「連邦局(Fed・Fedsといいますが)無駄な抵抗はしない」と言う事なんです。

よって、連携が悪い、と言う事ではなくデータ化がなかったため事がスムーズにはかどらななかった、と言う事なのです。 確かこのシステムは6年目にはいったと思いますが、プリントされていた指紋がすべてデータ化が終わるともっと簡単に地元がIAFISを丁度民間会社のコンピューターシステムをサーバーを通してするのと同じ事になり非常に便利になってきている訳です。

ただ、指紋と捜査は残念ながら推理小説のようには行きません。 fingerprint detective workなどのキーワードでレポート用の情報は得られるかもしれませんね。 ただ、インターネットに書いてあるからと言って事実とは限りませんし、また、時代遅れと言う事もあるし、実際の捜査方法を社会の専門業務と同じように教えてくれるわけでもないでしょう。 (いつでしたか、こちらの軍隊格闘技訓練についてまさかと思われるような情報が掲載された事がありました。 #4さんのことを言っているのではありませんので誤解がないようにお願いいたします)

もしまた必要があれば、新しい質問を起こしてみてください。
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日本でやっているTV番組、SMAPの中居さんと釣瓶師匠がやっている番組でよくアメリカの事件の真相を伝えたりしていますが…FBIと州警察の違いを説明します



まず、FBIはアメリカ全土の犯罪を扱うように感じられますが、まったくの別物です。殆どは州警察同士の連結でなりたっています。

アメリカという国自体が、州警察や州の軍隊など、州ごとが一つの国のような作りなので非常にややこしい面があります。これらはデータベース(警察のシステム)でも同じ事で…州警察、FBI、CAI、もろもろのシステムはまったくの別物、ましてや協力関係があるというよりも敵対しているような感じです。

たとえば、日本の警察と韓国の警察が協定で両国間に渡る犯罪に関して手を組むことが決められていたりしても…実際には手柄や国と国との問題(竹島問題とか)で仲が悪くてお互いに形だけでの協力関係があったりするのと同じです。

ちなみに、噂や推理だけしか本当のことは言えませんが…まず、指紋のデータは犯罪者&被告人&重要参考人&最近の入管法で外国人の指紋はデータとして個々の機関で管理しています。

普通のアメリカ人はもちろん指紋など取られることなんて日本で住んでて指紋をとられるぐらいなので何にもありません。

あと、疑いの強い容疑者であれば指紋を採取できますが…任意で指紋をもらうだけですので、拒まれた場合は採取できません。これはDNAなども一緒です。

ですが、アメリカのすごいところは囮捜査や司法取引とかがあるところです。なので、指紋なんて尾行して…

(1)容疑者→カフェに行く→コーヒー飲む→店を出る
(2)警察→犯罪者を尾行→カフェに一緒に入る→容疑者が店を出る→容疑者が飲んだコーヒーのカップをゲットする→指紋採取→DNA採取→データベースと照合→容疑者と犯罪との立証ができる証拠を集める→容疑者逮捕

ちなみに、日本では警察が運転免許書等を管理しているので免許書の写真から特定の顔写真を使った犯罪者を割り出すシステムがあるようです(あくまで機密情報なので噂の粋です)。それ以外にも街中にある車のナンバーを調べる機械で…犯罪の行われた時刻に走り去った車のナンバーを割り出して容疑者を割り出すシステムもあります。
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この回答へのお礼

状況から察するに怪しい人物でも、確たる証拠でもない限りは、やはり指紋採取を強要することはできないんですね。

そのために警察も色々な策を弄するわけですね。Geelongさんの挙げた例など、実際ドラマの一シーンに出てきそうで非常に興味深いです。

今回はご回答頂きどうもありがとうございました。

お礼日時:2006/08/01 18:37

Gです。

 先ほどはちょっと時間に終われており詳しくかけませんでした。(ちょっと詳しく書けないところもありますのでご了承お願いいたします)

連邦局(FBI)ではIAFIS(The Integrated Automated Fingerprint Identification System) を管理しており、手元にある資料では50,000,000人以上の前科者だけでなく1.600,000人の一般市民(犯罪とは関係なく)と50,000,000人以上のビザ関係の資料を保存してあります。

これは、州市町村の各警察などで保存している物も一部含まれています。

先ほど書いたほかに多くの会社では採用時に指紋を取ることも(Criminal background checkの一部として)、また、指紋鑑識施錠を使っている会社にもこの指紋は保存されます。

>ここから指紋が検出された場合、その指紋の持ち主が初犯のものであっても、すぐに誰のものか特定でき、容疑をかけることが可能なのでしょうか。

残念ながら推理小説みたいには行かないのが現状です。 なぜなら、摘出した指紋自体が100%信頼できる物であるか、また、それが犯罪者とどのような関係にあるかなど容疑者として判断する前の段階の手順にかなり厳しい制限がかかっています。

>それとも、疑いのある者から順に指紋を採取して、照合していくという形を取るのでしょうか。

これも推理小説のようには行きません。 地元、郡、州、連邦局とだんだん広がって探していかなくてはならないということから地元の記録に残っている物であればかなり簡単に割り出す事はできますが(と言っても判定エラーもありますし)そこになければ後は時間がどんどん必要となってきます。

これがデジタル化されてくると非常にスピーディーな判定が出来るようになってきたのですね。 移民局(Homeland Security)などで指紋をとる場合時間をかけて完璧な指紋を取るようになってきました。

fingerprintをベースとしてネットを検索すれば公共の情報を入手することは出来ます。

ではまた、
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この回答へのお礼

経験に即した内容豊かなご回答どうもありがとうございました。
私は学生で、日本とは違う米国の基本的な捜査方法・体制を主題にレポートを書きたかったため、今回この旨の質問を呈しましたが、とても丁寧なご回答を頂き、嬉しく思います。
(同時にレスが遅れてしまった失礼を詫びさせてください)

100万人以上の一般市民の指紋のデータを捜査機関が所持していることには驚きました。

運転免許を取得する際にも一般市民から指紋を採取するのですね。(これは全米に共通することでしょうか?それとも州によって異なるのでしょうか?)やはりこういったデータは地元や州警察ではなく、FBIが所持することになるのでしょうか。
会社側が採取した指紋も、FBIに指紋資料として提出することになっているのでしょうか。

いずれにせよ、FBIと地元・州警察の連携は私が思っている以上に薄く、指紋から犯人を割り出すのは私が考えていたほど簡単にいくものでもないようですね。

お仕事から育まれた知識を、私のような一学生に惜しげもなく聞かせて頂いたことに感謝いたします。

お礼日時:2006/07/29 00:42

アメリカに38年住んでいる者です。

 私なりに書かせてくださいね。

どんな理由でこのご質問への回答が必要となっているか分かりませんが、警察関係の仕事をしていますので好評できる以内で回答させてもらいますね。

指紋は多くのところでとられています。 運転免許、猟免許、銃保持免許、ビザ、特殊職業、永住権等の外国人対象のビザ、などが公に市民に義務付けられるものです。

指紋はだんだんとディジタル化されてきていますが、連邦局と州とのつながりが以前よりかなり良くなったとはいえはっきり二つに分かれているので、殺人凶器についている指紋からすぐに容疑をかけることは出来ません。

捜査の仕方ですがどれだけ知りたいのでしょうか。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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詳しい訳ではありませんが、私の知っている範囲で...



指紋が公的なデータベースに入っていると考えられるのは:
1.犯罪者、前科のある者
2.永住権保持者、労働許可を持っている外国人
3.最近では、一般の外国からの旅行者や、他のビザ所有者も指紋採取されると聞いていますが、どのくらいの範囲の人が採られるのかは分かりません。
4.仕事によっては、雇用者が指紋採取をする所もあると思います。例えば、警察とか、軍とかもありそうな気がしますが...

私が思いつくのはこのくらいです。ですので、アメリカで生まれ育った、普通一般のアメリカ人は、指紋は採られていないと思います。(プライバシーの侵害にもなりますし。)

他に、詳しい方からのコメントがあるといいですね。
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この回答へのお礼

少し事情があって、レスが遅れてしまいました。
すぐにご回答を頂いたにも関わらず、本当に失礼しました。
職種や企業によっては雇用者側が指紋を採取するところもあるんですね。外国人が永住権を申請する際、指紋を採取されるということは知っていましたが、これは初耳でした。

参考になりました。
今回は丁寧なご回答どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/07/29 00:52

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