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遺跡の窯跡の地磁気を調べて年代を測定するとはどういう理屈でどのようにしてわかるのですか?

A 回答 (2件)

鉄は熔けると磁性を失います。

このことを発見したのはキューリー(夫人ではなく夫だと思った)で、この温度をキューリー点と呼びます。
熔けた鉄鉱石が冷えて固まると再び磁性が復活し、そのときの地磁気の方向を向いて磁化されます。ところで、地磁気は数千万年ごとに南北極が反転することが知られています。したがって、磁化の方向を調べれば年代がわかる理屈です。

もっとも、人類の遺跡程度の古さだったら現在に比べ地磁気の逆転はなかったのではないかと思いますが(もしかすると記憶違いで数万年程度で逆転しているかも知れません)。
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この回答へのお礼

物理学が歴史の解明に役立つんですね。まことにありがとうございました。

お礼日時:2006/07/26 14:01

地磁気による年代測定の原理はNo1の方が書かれているとおりです。


ある日突然地磁気が逆転するわけではなく徐々に移動していくのでその時点での地磁気の状況がわかっていれば遺跡の年代測定として数十年単位での測定が可能であったと記憶しています。
特に登り窯などの年代測定には有効な方法とされ、利用されています。
ただし、地域によって異なってしまうため基本となるデータの収集が問題になることや地殻変動などにより旧来の一から少しでもずれてしまうと年代もずれてしまうなどの欠点もあります。
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この回答へのお礼

徐々に移動しているから年代が推定できるんですね。勉強になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/07/27 14:57

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