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一部の軍人、官僚に戦争責任を押し付けて、自分達はあたか
も被害者であったかのようにふるまうマスコミ連中のメンタ
リティをとても腹立たしく思います。ニュルンベルグ裁判では
ユリウス・シュトライヒャーという新聞関係者や、ハンス・フ
リッチェ(ニュースキャスター)というマスコミ関係者が起訴
されています。そこで質問ですが、

1.東京裁判に関して、日本のマスコミ関係者で戦犯訴追
の対象となった人物っているのでしょうか。(起訴された
かどうかは別として、戦犯容疑で取り調べを受けた人)

2.朝日新聞など、戦争遂行をあおったマスコミで、戦後
公式に謝罪、もしくは責任総括した社はあったでしょうか。

A 回答 (5件)

1については、No.1の方の回答にある正力松太郎に加え、


下村宏(日本放送協会会長)、古野伊之助(同盟通信社社長)、緒方竹虎(朝日新聞社副社長)にA級戦犯としての逮捕命令が出ています。それ以外に、広い意味での言論界でとらえれば、徳富蘇峰(大日本言論報国会会長)も、逮捕されたA級戦犯容疑者の中での大物でしょうか。(但し、下村宏、緒方竹虎は、終戦前の短期間に、政治家=いずれも内閣情報局総裁の経験あり=としても活動しています。念の為。)

2についてお答えすると、わりと有名なのは、朝日新聞の1945年8月23日付社説「自らを罪するの弁」、11月7日付の宣言「国民と共に立たん」でしょう。古くからの新聞縮刷版がおいてある図書館に行って、直接確認される事をおすすめします。他の新聞でも、同じような事が起きていますから。もちろん、その自己批判が十分かどうかは、読む人によって受け止め方が違うでしょう。

社説以外で面白いエピソードとしては、毎日新聞西部版が、45年8月16日から数日間、白紙だらけの新聞を発行した事でしょう。その時の経緯は、参考URLをご覧下さい。
基本的には、大新聞の幹部は、(自らもしくは社内から圧力で)退陣するか、あるいは、公職追放の対象になりました。(ただ、その後暫くして正力松太郎のように追放解除になった例が多い事が、追及の甘さを示しているといえなくもない。)

実際にどのように戦争に協力したかについての分析は、敗戦直後よりの社説よりも、「社史」などを読んだほうがわかると思います。

参考URL:http://zenmz.exblog.jp/1494198#1494198_1
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この回答へのお礼

詳細な回答をいただきまして、どうもありがとうございます。
やはりマスコミ、言論界も無傷ではなかったようですね。
でも訴追に至らなかったのは連合国の理性なのか、事務
的な煩雑さを避けたのか、私にはわかりません。

2についても、資料を探して読んでみます。
でも、日教組(個人的にはあまり賛同しませんが)のように
事あるごとに「二度と教え子を戦場に送るな」と叫ぶス
タンスとはちょっと違うみたいですね。1回反省すれば
それで終わりってことでしょうか。

お礼日時:2006/08/10 22:36

貴方が言っている理屈は、一見聞こえが良い美辞麗句です。

しかし、百歩譲って貴方の発言を是とすれば当時の人間の多くが「戦犯」同様に処断されなければ、おかしくなります。例えば、映画関係は?芸術各方面はどうでしょうか?軍需工場に勤めていた人間などは、それこそ戦争に協力した事にはなりませんか?

なにも、マスメディアだけをやりだまにして責任云々を論じる事自体公平で健全な評価とは言えません。それに、当時は今の北朝鮮のように言論・情報統制が厳しく「体制批判」等の口実で逮捕者が続出?した時代です。意に反していたかどうかは知りませんが、従わざるをえなかった背景を考えれば目先の事象だけで全てを論じる事は出来ないと思いますがね。

私が考えるなら、当時戦争に直接・間接を問わず関わった人間全員が「戦犯」であり「被害者」と思います。もっとも、「A級」として処刑された人間は別次元ですが。
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この回答へのお礼

少々誤解されているようですが、戦争に関わった人が
「戦犯」というわけではありません。戦争を遂行する
にあたって、国際法、国内法に違反した人が戦犯である
と考えています。(A級戦犯→戦争の謀議に関しては、
該当する国際法が無かったので、平和に対する罪という
のを後から作ったと記憶しています。)

マスコミに関しては、下にも書きましたが「マスコミに
よる世論操作が、国の政策に何らかの影響を与えたなら
共同謀議の構成員になる」という判断を連合国がしたな
ら、もっとたくさんのマスコミ関係者がA級戦犯として
裁かれていたでしょう。実際、極東軍事裁判は連合国の
思いのままでしたから、そうしようと思えばできたはず
です。
今の全国紙のOBがA級戦犯として靖国に合祀されていた
ら、現代における靖国問題はどういう展開になっていた
か想像もつきません。

>当時戦争に直接・間接を問わず関わった人間全員が「戦犯」であり「被害者」と思います

確かに弾圧されながらも戦争反対を貫いた人たちもいた
のですから、わずかでも戦争にかかわった人にはそれな
りの責任(戦犯ではないけど)がありそうですね。

お礼日時:2006/08/10 22:24

一般に有名な人では…



1.特撮映画で有名な円谷英二監督は、カメラマンとして国策の戦意高揚戦争映画を作ったことが原因で、「公職追放」により会社を辞めさせられてます。
特に『ハワイ・マレー沖海戦』の寒天の海に航跡を残して模型の艦隊が航行する特撮シーンが問題となって、実際に攻撃に同行したと疑われ取り調べを受けたそうです。

2.『暮しの手帖』で有名な花森安治は、大政翼賛会の外郭団体に籍を置いて「欲しがりません勝つまでは」等の国策広告に携わった人です。後に週刊朝日のインタビューで、自分の戦争責任に付いて語ってます。
http://ch.kitaguni.tv/u/5028/%BB%D6%A4%A2%A4%EB% …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。円谷英二監督の話は知り
ませんでした。芸術家、文化人が自分の意に反して行っ
た事に関して、責めるのは可哀想な気がします。
おそらく、本人が一番悔やんでいたのだと思います。

お礼日時:2006/08/10 22:04

 戦犯容疑、という基準で語れることは、「連合国の都合」のみです。



 ちなみにそもそも、戦争責任という言葉を使っているうちは、この問題は見えません。具体的に何に対する責任か、責任を負うとは何をすることなのか、その辺をちゃんと整理しておかないと。
 そこがあいまいだから、1、2という極めて違う話が並列に並んでしまいます。
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この回答へのお礼

>1、2という極めて違う話が並列に並んでしまいます

確かに質問を読み返してみると、指摘の通りですね。説
明不足だったかもしれません。1は、連合国の戦犯定義
に該当するかどうか、つまりマスコミによる世論操作が
国策の策定に何らかの影響を与えたとするなら、共同謀
議の一員として訴追される可能性があったかどうか、と
いう点についての質問でした。
2は、連合国の戦犯定義とは関係なく、戦意をあおった
マスコミの一員として、道義的責任を明らかにしたかど
うかを知りたかったのです。最近の靖国関連のニュース
で、A級戦犯(それも刑死、獄死した人だけ)バッシン
グをすればするほど、「マスコミ自身の総括はどうなっ
ているのか」という疑問が強く沸いてくるのです。

お礼日時:2006/08/10 21:59

読売新聞社社主であった正力松太郎氏がA級戦犯として収容されてますね(不起訴)



参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%8A%9B% …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
やはり、国策を立案、遂行する立場ではなかった人にも
容疑がかけられていたのですね。

お礼日時:2006/08/10 21:42

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