No.1ベストアンサー
- 回答日時:
最後まで、『これほど優れた暗号を解読できるわけ無い!』という誤った自信を持っていました。
解読されていると認識したら使うわけ無いです。
その上、アメリカは頭がいいので、解読していることがばれないようにいろいろ策略を練っていましたから。
たとえば、山本五十六が視察のため、あるルートを飛行機で通ることを解読したとき、待ち伏せして撃ち落としただけでは暗号が解読されていることがばれてしまうので、撃墜した後も何日か同じ場所に飛行機を飛ばして、待ち伏せしていたのではなく定期的な偵察飛行中に偶然発見して撃ち落としたかのように見せかけたのです。
このトリックに日本はまんまと引っかかってしまい、暗号が解読されていたのではないかと疑う者もいたのですが、結局、解読されてないと判断してしまったのです。
日本人の判断力は、幼稚というか、硬直しているというか、戦争をするには不向きな民族のようです。
ありがとうございました。
そこまでひどかったとは・・・。
山本五十六が視察に行って撃墜された後にもそんな巧妙な作戦をとっていたのですね。
全てが悪い方向に行ってしまっていたんですね。
どうして、そんなに楽観的に戦争を遂行していったのか、指導者達の頭の中が謎です。
No.10
- 回答日時:
No2です。
日本はいつから外国に対して優越感を抱くようになったかということですが、これはやはり明治維新後初めての外国との正規戦であった日清、日露戦争に勝利してからだと思います。
特に日露戦争では、幸運に恵まれたにもかかわらず、諸外国恐るるに足らずという、日本に都合のよい迷信のようなものが出来上がったともいえます。
日本はこんな精神状態のままで、アメリカとの戦争に踏み切ったのですね。ですから自己に都合の悪いことはすべて目をつぶったため、戦況の正常な把握が出来ないまま敗戦を迎えたのだともいえます。
>1919年頃から暗号が解読されていたなんて、暗号の様式はその後も同じだったのでしょうか?
この件に関しては、日本もそれなりに努力はしていました。
暗号の送受信には暗号機と呼ばれる装置が必要でしたが、日本の初めての暗号機は1924年(昭和14年)に海軍で作成されています。これは陸軍、海軍、外務の3省で使用されましたが、後に3省それぞれが固有の暗号機を持つに至りました。
しかしアメリカはこの暗号機のコピー機を作成して、日本の暗号の解読に使用していますので、もうこれは勝負にならなかったでしょうね。
さて、海軍は戦争には特に暗号に対しての対策を考えることなく戦争に突入しました。
海軍は暗号機より暗号書を好むがあり傾向があり、これが有名な暗号書Dです。
海軍はこの暗号書Dを使ってほとんどの作戦指令や情報の伝達報告を行っていました。
D暗号には乱数表が必要になるのですが、海軍はこの乱数表を半年ほどのスパンで更新していたそうです。
ただこれは暗号の分野から言えば長すぎるということで、本来なら2ヶ月ほどで更新するのが常道だったそうです。
もう一つの問題がありました。
それは乱数表の更新が非常にパターン化されていたということです。この悪癖は終戦まで変わらず、アメリカ側にしてみれば、浅瀬に沈んだ潜水艦などから回収した暗号書や通信資料などと合わせて、乱数表が更新されても暗号の解読はやはり楽に行えたそうです。
またまた余談ですが、日本側の将校にもアメリカが暗号を解読しているのではないかという危惧を持つものがいました。
当時の東方面艦隊草鹿任一長官や、連合艦隊参謀黒島亀人大佐は何度か海軍軍令部に意見具申、いわゆるクレームをつけたのですが、「絶対に解読される暗号ではない」と門前払いを食わされたそうです。
ちなみに、日本軍の暗号専門家が暗号の解読をされていたことを知ったのは、終戦後1ヵ月ほど経ってからですが、それでもほとんどの技術者が解読されていたことを信じようとはしなかったそうです(^_^;)
ありがとうございました。
日清、日露で悪い自信がついてしまったのですね。
意見具申する者がいても聞く耳を持たなかった場面、
他にもたくさんありますね。
数々の疑問にお答え頂いてありがとうございました。
皆さんほんとうに詳しくご存知なんですね。
No.9
- 回答日時:
No8さんへ・・・
No1のエニグマです。
>はたして私たちに「当時の彼ら」を批判することが出来るのか?「歴史は繰り返す」という言葉が重い今日この頃です。
「当時の彼ら」を批判する人がほとんどいないからこそ、歴史は繰り返してしまうのだと思います。
日本は着実に軍国主義国家への道を歩んでいます。
憲法で持ってはいけない軍隊を自衛隊と名前を変えて世界一流の軍隊に育て、愛国心を強要し、A級戦犯を神様扱いし、最後の仕上げとして、後は、憲法を改正し、教育勅語を復活させるだけです。
そうさせないために、同じ間違いを繰り返さないために、徹底的に検証し、批判する必要があるでしょう。
チョット気になったので、他の回答者の批判をしてはいけないという規約違反を承知で言わせてもらいました。
スミマセン。
ありがとうございました。
No.1さんはエニグマさんだったんですね!
No.4さんが紹介されたサイトによれば、エニグマとは謎と言う意味だそうで、そこからエニグマという名の暗号ができたそうですね。
私の今回の質問にピッタリの回答者さんだったわけですね!
今の日本は私を含めてみんな何事にも無関心で、もちろん誰も日本が今すぐ戦争するなんて思っていないからなんでしょうが、きな臭い法案もどんどん決まっていってしまって、でもこんなに何でもスルーしているうちに、いつか気がついたら自分の首を絞めているって事になりかねないと思うようになりました。
そんな時になって、悪いのは指導者だと言っても遅いですよね。
No.8
- 回答日時:
日本の名誉のためにいうと、暗号が解読されていたのはドイツも同じです。
ドイツはエニグマ暗号というドイツ人らしい細かい仕事の素晴らしい暗号を使っていました。この暗号を解読するのはほとんど不可能のはずでしたが、実はイギリスはひそかにこのエニグマ暗号機を手に入れていたのです。そして情報戦にとって重要なのは「こちらが敵の手の内を知っていることを敵に知られない」ことです。麻雀でイカサマでカモを陥れるときに重要なのはイカサマをしていることがバレないことです。
あるとき、このエニグマ暗号でドイツ軍がイギリスの都市コベントリーの市街に爆撃をすることを英軍は察知します。しかし、チャーチル以下イギリス政府はこの情報をコベントリーには伝えませんでした。もし、市民を避難させればそれを知ったドイツが暗号が漏れているのではと疑い暗号を変えるかもしれません。戦争に勝つという大きな勝利のために、市民の犠牲に目をつぶったのです。結果、コベントリー市は爆撃を受け、女子供を含む大きな犠牲者を出しました。
アングロサクソン人のすさまじさを物語るエピソードだと思いませんか。
また、当時の日本の指導者たちのあまりののほほん加減に驚いておられますが、思い出してください、阪神大震災のときすぐにやってきた災害救助犬を「検疫がされていない」と入国を拒否しました。兵庫県知事は自衛隊反対論者だったために自衛隊に災害出動要請を出しませんでした。当時、陸上自衛隊は偵察ヘリを直ちに飛ばして出動準備をすぐに整えていたのです。そして、自衛隊、消防、警察がそれぞれに活動したために情報は混乱し、政府は何ひとつ手を打ちませんでした。
バブルが崩壊したとき、企業のトップたちは「不況はいつか終るものだ」と何もせず、山一證券は破綻し日産もあやうく倒産するところでした。おかげで若者は就職先がなく中高年はリストラで、毎年3万人もの自殺者を出しています。
先日のふじみ野市のプールでは給水口の蓋が外れたのに何もせず、子供が犠牲になりました。アルバイトの監視員は「何かあったらすぐに連絡しろ」といわれていましたが訓練は全く行われていなかったのです。つまり、何も出来ない奴が「安全監視員」をしていたのです。
はたして私たちに「当時の彼ら」を批判することが出来るのか?「歴史は繰り返す」という言葉が重い今日この頃です。
ありがとうございました。
ドイツの暗号を解読した際にチャーチルのとった作戦、そこまでやるか、と言う感じですね。
No.4さんに教えていただいたサイトを見ると、確かに日本の暗号の解読を試みた国の中でも米国以外は結構日本の暗号解読にてこずっていたみたいですね。
飛びぬけてすごかった米国を相手にしてしまったのがまずかったですね。
今の日本も敗戦の検証をしっかりしなかった体質がそのまま続いているのでしょう。
私達も当事者ということなのですね。
No.7
- 回答日時:
アメリカの暗号解読器は、最高機密とされ、船舶や潜水艦などに搭載された場合、暗号解読器を破壊の上自沈せよと、厳しく定められ、暗号解読器の存在自体も乗組員の一部にしか知らされず、その存在を知っている兵には、絶対に日本に暗号が解読されていることを明かしてはならないと徹底した通達がされていたそうです。
この間、テレビのドキュメンタリーでやっていました。
ありがとうございました。
アメリカは暗号=情報の重要性が充分わかっていたので、徹底した管理をしていたのですね。
う~ん、確かに、このあたりは今の日本もかなり危ないですね。
No.6
- 回答日時:
暗号のシステムはいつかは解読される運命にあると考えるのが常識ですが日本軍ないし日本側にその常識をそなえていた人がいませんでした。
米英特に英国は暗号の重要性を第1次世界大戦で痛感して特別の機関を設け蒐集、解読の研究を継続していました。
米国はその技術を利用しさらに機械的手法を開発して(コンピューターなど)進歩していたのです。
日本は暗号技術を過信していたのと日本語の語法は外国とは異なることを信じて解読される危険性に気付かなかったのです。
米国はプロファイリングという手法で、指揮官や政治家の個々の思想や癖、経歴などあらゆる情報を収集し、彼はこう考える筈という予測を建てて対処していました。
山本長官は規則や予定に厳しいという性格からブーゲンビル島への出張視察の暗号を解読、その到着時間から待ち伏せ地点を確定、必ず現れると確信して戦闘機を発進させました。 距離の関係で燃料はギリギリでもう少し時間が遅れていたら迎撃に失敗する所だったと聞いています。
迎撃成功後も定時に戦闘機を哨戒させ偶然を装った事は有名です。
ミッドウエー海戦の場合も、日本軍の目標がミッドウエーかハワイか確信がもてなかった時、偽電報を発信し、日本側の訂正電報を傍受して目標がミッドウエーである事を確信して戦力の集中を行いました。
日本は敵の暗号解読が非常に困難であったので、アキラメモードでしたから自己の暗号も同様解読不能と誤信していたのです。
暗号は一定時間毎に更新するのが常識で必ず複数を用意するものですが、そのような初歩的な注意も日本は行わず長期間同一暗号を使い続け解読される機会を提供し続けたのです。
暗号、情報戦に日本ははるかに後進国でした。
ありがとうございました。
>米国はプロファイリングという手法で・・・
こんなにプロフェッショナルに研究され、また情報操作までされていたのでは、とてもかないませんね。
No.5
- 回答日時:
日本は、後方支援を軽視していました
(今でも軽視しています、企業も役所も、ですから私物のPCを業務で使用するようなことをします)
後方支援は、補給、情報伝達、必要物資生産・調達等業務(戦争)を継続するには重要な要因です
当時は生産や補給は、国力から見ても困難ではありましたが、精神論にすりかえることで糊塗してしまいました
暗号に限定しないで情報管理や後方支援で考えた場合、現在でも、状況はほとんど変わっていないことにお気づきでしょう
No.4
- 回答日時:
多くの将官が「暗号など使わなくても日本語は複雑だから、毛唐には理解できない」と信じ込んでいたくらい、オマヌケでした。
日本の暗号に関しては↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
外交暗号は、重要性が高いので最優先に解読されました。
陸軍暗号が解読されなかったとすれば、
(陸軍暗号は昭和19年の秋に参謀本部暗号班より『極めて危険』と指摘され、20年8月から新暗号を使用開始・・・解読されていた可能性は高いと思います)
解読すべき重要性が海軍暗号より少なかっただけでしょう。
なお、解読しても敵には意味がわからない言語を用いる手法は、アメリカ軍が第一次大戦時から始めています。
コードトーカー(暗号を話す者)に選ばれたのは、ネイティヴのナバホ族でした。選ぶ際、ドイツ人研究者による調査が行なわれていないかを調べた上で、ナバホに決定しています。
日本語は徹底的に研究されていたので、もし薩摩言葉を正式に採用していたとしても、いずれ解読されたでしょうね。
ありがとうございました。
紹介されたサイト参考になりました。
パープルというのは特定の暗号の呼称だと思っていましたが暗号機の名前だったのですね。
暗号に虹や宝石の名をつけていたなんて、オシャレというか、アメリカらしいですね。
ナバホ族のエピソードもなるほど、最初の頃の暗号の考え方はこんなところから始まっていたんですね。
No.3
- 回答日時:
先ず強調しておきたいのは、解読されたのは海軍の暗号であって、陸軍の暗号は最後まで解読されていなかったということです。
海軍の暗号が解読されたのは、海軍の信務(暗号取扱い業務)がデタラメだったからです。いかに優れた暗号でも、取扱いがデタラメではいずれ解読されてしまいます。こと暗号に関する限り、お粗末だったのは海軍であって、陸軍はマトモな軍隊の水準を維持していたのです。コンピュータ時代の現在の暗号は別として、当時のレベルでは、いかなる暗号も手掛かりさえあれば解読可能でした。海軍は、愚かにも、暗号化した電報とほぼ同一内容の生文電報を発信することによって敵に暗号解読の手掛かりを与えてしまったのです。陸軍はこのような愚かな行為をしなかったので、その暗号が解読されることはありませんでした。
海軍には、味方しかいない船の上のこと、軍事機密を放り出しておいても敵に漏れることはない、という油断があります。だから秘密や暗号の取扱いがルーズとなり、暗号に関する規則が形骸化し、デタラメな信務が見逃されていたのでしょう。
海軍は、最後まで暗号が解読されていることに気付かず、筒抜けの暗号を使い続けました。解読されている事実に全く気付いていません。これは絶対確実です。なぜなら、暗号というものは、解読された「疑い」がある場合は、必ず変更しなければならないものだからです。解読されるはずがない、という根拠のない自信過剰が生んだ悲喜劇ですね。
ありがとうございました。
>海軍は、愚かにも、暗号化した電報とほぼ同一内容の生文電報を発信することによって敵に暗号解読の手掛かりを与えてしまったのです。
信じられませんね!何のための暗号だったのか・・。
No.2
- 回答日時:
たしかに日本軍の暗号解読技術はお粗末だったといっても良いでしょうね。
とはいえ、昭和19年以降は中国軍や、アメリカと当時の国民政府との暗号を解読するくらいの力はあったのですよ。
太平洋戦争時日本軍の暗号が解読されていたということが間違いなかったといえる有名な出来事は、ミッドウェーと山本五十六大将の行動でしょうね。
じつは日本の暗号は、第1次世界大戦以降の1919年から解読されていたということです。
当時アメリカの国務省内に置かれていた、ブラックチャンバーと呼ばれていた暗号傍受・解読室では、例えば1922年の軍縮会議の際の日本と政府と軍縮交渉代表との通信をほとんど掴んでいたということです。
第二次世界大戦に突入すると、ブラックチャンバーは1万人の職員を配置し、日独伊だけではなく同盟国である英露の暗号までも解読していました。
これに比べて日本はどうかといえば、軍人はもちろん学者たちにしても、暗号解読や新しい暗号の製作などという地味な仕事は極力避けていたという事実ですべてが分かると思います。
日米の暗号解読に投入する人員の差は、最終的に1対10まで広がっていたということです。
アメリカの巧妙なところは、終戦まで日本に自国の暗号が解読されているということを気付かせないよう、解読と同じくらいのエネルギーを、その隠蔽に費やしていたということです。
そしてさらに悪いことに、日本軍の首脳部にはあらゆる面で慢心というものが蔓延していて、暗号にしても「俺たちが作った暗号がアメリカ人ごときに解読できるはずがない」というおごりがありました。
この軍部の慢心はあらゆる作戦や戦場で、実際に前線で戦う兵士たちを死に至らしめる結果になりましたね。
予断ですが、日本海軍の話ですが、どう考えても自分たちの暗号が解読されていると考えた通信将校が鹿児島出身の兵士を呼んで薩摩弁で話させたところ(もちろん受け取る側も鹿児島出身)、通信を傍受したアメリカ側は、新しい暗号を日本が使用していると一時大騒ぎしたそうですよ。
ありがとうございました。
アメリカが情報というものに対してきわめて近代的に対処していたのに対し、日本は情報の重要性の認識が甘かったのですね。
また日本人はいつから自分達が他よりもそんなにすぐれた民族だと思うようになったのでしょうか。
それが、状況の判断を誤る事につながったと思うのですが。
当時の教育?それまでの戦争で勝利が続いたから?
どちらにしても島国根性で、まわりが見えなかったせい?
今の日本人は自分が日本人である事に優越性なんて感じていませんよね。
1919年頃から暗号が解読されていたなんて、暗号の様式はその後も同じだったのでしょうか?
薩摩弁のエピソードはおもしろいですね。
それにしても、いろいろな場面で軍部の慢心による失敗の数々・・・あの戦争で亡くなった方達、ほんとうに無念ですね・・。
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