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下記のURLを見ると、カブトムシは環境によって性転換をするようなことが書いてありますが、本当ですか?
私はカブトムシが性転換をするとは思えないのですが。


http://mushinavi.com/navi-insect/data-kabuto.htm

A 回答 (6件)

率直に言って、参照されたページの記載例はちょっと信じがたいです。



カブトムシを含め、ほとんどの昆虫の性別は遺伝子により「細胞ごとに」決まります。例えば、ヒトの場合性を決定するのは性染色体ですが、直接の決定因子は内分泌因子、すなわち性ホルモンです。しかし、昆虫の場合、性ホルモンにあたる物質はありません。そのため、昆虫の性別の決定における遺伝子の支配力は極めて強力なのです。

http://www.jsps.go.jp/j-rftf/inkai/miraikaitaku1 …

昆虫の場合、性を決定する遺伝子要因は様々です。カブトムシの場合の場合、性染色体がXXならメス、XYならオスになります。細胞分裂の過程で性染色体に異常が生じると細胞の性転換が生じ、以降その細胞から派生するすべての細胞は、転換した性を受け継ぎます。

そのため、受精後発生の途中で染色体異常が生じると、一つの個体の中に雌雄の細胞が共存する雌雄モザイクとなるのです。これは、脊椎動物のように内分泌によって性決定がなされる生物では起こりえないことです。

参照ページに記載されているように栄養状態によって雌雄が決定されるとすると、すべての体細胞が同じように性転換しないと、雌雄モザイクになってしまいます。しかし、細胞によって栄養要求性は当然異なりますから、すべての細胞が同じように飢餓状態になるとは考えられません。つまり、栄養状態によって雌雄が決定されるとは考えにくいのです。

昆虫の場合、食料が不足する場合には、通常個体数の減少で対応します。メスだけが生まれても、オスがいなければ子孫を残せないですからね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

う~ん、今までの方たちとは違う意見ですね。
私もNo.4の方と同じように思っていたのですが。

100%メスが生まれると子孫を残せないのも疑問に思っていたのですが、成虫になって違う地域に移動すればそれで、子孫を残すのでいいのかなと思い、少し納得はしていたのですが、やはり変ですよね。

参考URLもウソを書いたとは思えないので、100%メスが生まれた原因は何でしょうね。数匹なら偶然ということもあるでしょうが。50匹ちかくメスというのは偶然とは思えないですよね。

お礼日時:2006/08/31 08:46

No.4です。



>100%メスが生まれた原因は何でしょうね。

いろいろ可能性を考えてみたのですが、オスをメスと見間違えた可能性が最も高そうです。

カブトムシは栄養不足のとき、オスのツノの発達が著しく阻害されます。加えて成長不良で小型になるため、飼育に不慣れな人ならメスに見間違える可能性は十分あります。

下記のURLに、少し栄養不良の条件化で羽化してきたオスの写真が載っています。

http://www.sara.gr.jp/mickeyblog/index.php?ID=77

オスが死滅した可能性に比べると、こちらの可能性の方がずっと高いですね。ちなみに、栄養不良でメスになるという記載は、質問欄に書かれたページ以外には見つけることができませんでした。
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この回答へのお礼

何度もありがとうございます。

やはり100%メスになるのは考えにくいですね。

カブトムシの性は受精したときに決まることがわかって良かったです。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 15:42

No.4です。

先に述べたようにカブトムシの性は、二齢幼虫はおろか胚の段階で既に決定しています。したがって栄養不良で性が変わるとは考えられません。

>100%メスが生まれた原因は何でしょうね。

この質問には答えにくいのですが、参照されたブログを読むと、約100個の卵から約50頭のメスが生まれたように受け取れます。ということは、残りは羽化まで成長しなかったことになります。またリンク先の飼育記を読むと、作者は近親交配を続けて行っているようです。

カブトムシのようにXX、Xyタイプの性決定因子を持つ昆虫の場合、近親交配を繰り返すと、オスに高頻度で発育不良や奇形が発生します。X染色体が一本しかないため、メスのようにもう一本のX染色体で補完することができないからです。カブトムシは特にこの傾向が強く、早ければ三代目には、ほとんどのオスに異常が見られるようになります。

ですから、たまたまペアリングに用いた個体の性染色体上に重篤な欠陥があり、発育の途中ですべてのオスが死んでしまった可能性も考えられます。もっとも通常はそこまで極端にはならず、近親交配を続けた場合メスにも小型化などの異常が発生しますし、ある程度のオスは羽化してくるのが普通です。
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ワニの卵なんか有名ですがカブトムシの幼虫は性が決定してないのです。

性が変わるのでなくオスでもメスでもない状態です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

カブトムシには性染色体はないのでしょうか?

お礼日時:2006/08/30 08:36

suiran2ですが,私のアドバイスはほとんど理解していただけなかったようですね。

昆虫では寄生者によって性転換する例は知られていますがそれ以外に性転換する昆虫は知られていないはずです。おそらくカブトムシも性転換はしないでしょう。

性転換ではなく,性決定です。多くの昆虫は孵化した状態では性が未だ決定していないのです。それがどのようにして性決定がなされるか解ってはいないと思います。カブトムシの場合に3齢幼虫で性の識別が出来ることは2齢幼虫までに性が決定すると言うことです。それ以上何も解りません。
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この回答へのお礼

再度ありがとうございました。

すみませんでした。ご指摘のとおりよく理解しておりませんでした。

生まれたときにはまだオスにでもメスにでもなりうる可能性があるのですね。

不思議ですね。

お礼日時:2006/08/30 08:35

こんにちは,まずは,用語の訂正から「性転換」とは性成熟した個体の性が転換することです。

ご質問の場合には環境要因による性決定と思います。

脊椎動物の多くは遺伝的に性が決定します。しかし,有名な魚類のクマノミの性転換やある種のカエルやカメ等の両生類やハ虫類では個体の性決定が温度依存であることが知られています。孵化温度が高いとみんな雌になってしまうのです。環境要因で個体の性が決定される脊椎動物も結構いるのです。

昆虫の場合の性決定はさらに複雑です。脊椎動物のように個体の性決定ではなく,細胞ごとに性決定が行われています。昆虫では雌雄モザイクの個体が発見されます。一般にメディアに登場するのは,左右異なる場合ですが様々なケースが知られています。これらは雄の細胞と雌の細胞が混みになって個体を作ったからです。

専門家からはお叱りを受けるでしょうが,簡単に説明しますと,雄雌両用のタンパク質を作る遺伝子があって,この遺伝子を雄の細胞は雌の部分を切り取り,雌の細胞は雄の部分を切り取り(これをスプライシングといいます。)タンパク質を合成することで性が決定します。この仕組みを性決定分子カスケードといいますが,残念ながらキイロショウジョウバエ等のごく少数の種でしか研究が進んでおりません。またこのカスケードを決定する要因が何かも解ってはおりません。

ご質問の件も,再現性が高いのなら,カブトムシは幼虫期の栄養によって性決定されると考えても何ら不思議はありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
カブトムシも性転換をする可能性はあるのですね。

では、下記URLの下の方を見ると幼虫の雌雄の見分け方が出ておりますが、カブトムシはどの時点で雌雄が決定するのでしょうか?もしくは、どの時点なら性転換を行うことができるのでしょうか?


http://members.jcom.home.ne.jp/h-ninomy/kabu/kab …

お礼日時:2006/08/29 13:30

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