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ずいぶん昔に「マッカサー元帥への手紙」(?)という文庫本を読みました。元帥の赴任後に、あの戦争を惹起した軍部、政府や天皇制に絶望のあまり、完全に逆方向に思考が偏り(?)(笑)、「アメリカ万歳」「日本を米国の一州に加えて」「元帥に何処までもついていきます」ってな趣旨の手紙(その中には教養豊かな人と思われる墨跡鮮やかな巻物も)がGHQに殺到したそうです。この本は何れ探してもう一度読んでみたいと思いますが、この様なことは敗戦後のドイツにも起こったのでしょうか? 欧州戦後史関係の本でドイツ国民の心情を描いた本等(日本語)ありますでしょうか?

A 回答 (1件)

ドイツ―傷ついた風景 (足立 邦夫 )


はいかがでしょうか?
ドイツ現代史関連の書籍はいっぱいありますが、この本のお薦めな点
は上から目線で書かれたそうした退屈な内容ではなく、著者自らが
ドイツに滞在し文化人から庶民までを取材した内容になっており
現在ドイツ人の抱える戦前と戦後の矛盾や分裂症的思考を理解できる
と思います。

私は 「マッカサー元帥への手紙」(?)という本を読んではいませんので
確かなことは申せませんが、終戦直後の日本人の環境を思うと、
今から見たら滑稽なマ元帥への手紙も理解できます。
戦前、戦中もマスコミや政府から正確な情報を遮断され、
泥水をすするような水呑百姓から解放され、
殺されると思われていた夫や息子も早期に返してくれて、
男女同権や個人の幸福の追求を認めてもらい、
アメリカ兵も思ったほど乱暴ではなく(事件が起こっても報道無し)、
沖縄や原爆の惨禍も公表されず、
不良(今で言うヤンキー)や無能なくせに部下いじめの上官ばかり
が偉そうに支配する軍隊から解放してもらい、
体の弱い子なぞいないがごとく無茶で無意味な軍事教練に明け暮れる
学校を変えてくれて・・・。
そうした環境で一言マ元帥にお礼がいいたいという気持ちを持つのは
当然の事でしょう。
よく、日本人の愚かさをあげつらう時に出されるマ元帥への手紙。
それまで支配してきた軍国主義者やこれから支配していく米国に
翻弄され、そして後世になんの苦労もなく育った子孫に笑われる
あの当時の日本人に同情します。
「堀江や村上は偉い」とか小泉に無条件で投票し、企業の隠蔽や
ロシアに銃撃される同国人なぞおかまいなく、殺人事件や甲子園に熱中
する今の日本人に笑う資格があるのでしょうか?
60年前と比べて情報も自由になったのに、それ以上に現実や真実
への盲目化はマ元帥への手紙を書いて人々よりずうっと下です。

すいません。後半は蛇足でした。
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この回答へのお礼

キーボード上で思いついたことを書き殴るのではなく、日々の食糧難やその他諸々の絶望感を時代背景にして手書きで書かれたた五〇万通の「マッカーサー元帥への手紙」には、今読んだとしたら「やるせない想い」と「明日の日本は何処へ往く」と考えさせられると思います。どうやら、日本人全部に「物事の本質を見極める作業」という思考回路が段々欠落しつつあるような気が。。。。これは、独断と偏見かも知れないが、「創価学会」の台頭とどうも関連しているような気がするのは私だけの思考回路でしょうか(笑) その理由は長くなるし本題とは無関係なので以下省略(笑)
今度図書館で「ドイツ―傷ついた風景 (足立 邦夫 )」を探してみたいと思います。勿論、「マッカーサー元帥への手紙」も。有り難うございました。

お礼日時:2006/08/31 10:32

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