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「企業が研究開発をさせるときに正の外部性が生じると、私的費用が社会的費用を上回っており研究開発が抑制される」や、「隣の庭の花は正の外部性を持つため過少供給となる」といったことが外部性に関する解説に載っています。

ですが、なぜなのかよくわかりません。特に、後者のほうはなぜ過少供給になるのか全く解りません。

どなたか解説していただけますか?

A 回答 (1件)

 あなたが庭にきれいなバラを栽培するのに、仮に1万円費用がかかったとします。


 それを道を歩きながら鑑賞する人が、きれいだなと思い例えばそれは10円あなたに払う価値があると考え実際10円払ってくれたら、あるいはあなたが徴収できたら、これは市場内部取引が行なわれたといいます。その結果皆さんが払ってくれた金額が1万円以上になったら、あなたはもっとバラの栽培にお金をかける気になるでしょう。
 しかし現実は、隣の花を観賞して金を払う人はいないでしょう。バラを栽培して外部に喜びを与えても、見返りに金を払ってもらえないなら、バラ栽培に掛ける金(供給)はバラの鑑賞が与える喜びを満たすほどには供給されません。
 もっと違った例で外部効果の説明をしてみます。
 山で林業を行なう人は、林木を販売して収益を上げることを目的にしています。しかし山で林業を行なえば地下水の保全や治水など、外部に対して恩恵を与えていますが、地下水を利用する人はいちいち林業家に料金を払ってはいません。外部が受けた恩恵分を林業家に金銭で支払が行なわれるなら、林業はもっと盛んになるでしょう。この理論値に比べ、現実は供給過小です。
 企業の研究開発の問題は、なぜ特許という制度が設けられているかということと関連しております。そちらから勉強されたら、いかがでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど、なんとなくですがわかってきたような気がします。

林業の例はとてもわかりやすくて参考になります。どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/08/31 21:00

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