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大腸(上行結腸)にガンがあると言われました。組織検査の結果はまだですが、まちがいないらしいです。よく早期ガンとか進行性ガンとか聞きますがどういうことでしょうか。貧血気味で便の潜血検査の結果の内視鏡でみつかりました。今年二月にクッシング症候群で左の副腎切除しました。確かその入院の時は便に異状はなかったはずです。早期ガンというのは、ガンが出来たてで見つかったと言うことでしょうか。私の場合は、二月以降に出来たガンということでしょうか?進行性ガンというのは、組織検査でのガンの種類というか…そういう事でしょうか。大腸ガンというのは比較的切除してしまえば問題無しで転移もあまりないとか聞きますが、やはりなんといっても“ガン”なのできにかかります。大病院なので手術待ちの状態です。一ヵ月後くらいの予定だそうですが、そんなにほっておいて大丈夫なのでしょうか。気になります。どなたか何かアドバイスをお願いします。五十歳女子です。最悪の場合を想定して遺言とか書いておいたほうがいいでしょうか。考えすぎでしょうか。

A 回答 (2件)

心中お察しします。


まず、主治医に疑問な点や不安な点については積極的に質問し、説明を求めて下さい。あなたの病状を最もよくご存知なのは、私やこのサイトを訪れる医師ではなく、あなたの主治医、そしてあなた自身です。治療の主役であるあなたが、こんなに不安なまま手術までの1ヶ月を待たなければならない現状では、主治医の説明は不足していると言われても仕方ありません。疑問な点不安な点を明確にし、質問すれば、主治医はきちんと説明してくれることでしょう。手術を1ヶ月後に予定したのには、病状と病院側の事情(他の患者さんの手術予定など)を十分に考慮した上での、きちんとした理由があるはずです。推測ですが、主治医は「1ヶ月で急激に進行して手遅れになるようなことはなく、待てる。急いて手術をするよりはきちんと準備して治療にあたるべき」と判断しているのだと思います。主治医の心の内をまずちゃんと聞いてみて下さい。
話がそれました。
今回の質問に対する、大腸癌の一般的事項について説明します。
大腸は筒状の臓器ですが、ただの土管ではなく、層構造で筒を形成しています。大まかに言うと3層構造になっていて、一番内側(便が通る側)が粘膜層、一番外側に筋肉層があり、その間(二番目の層)には粘膜下層と言って粘膜と筋肉を繋ぐ層があります。
早期癌、進行癌は、「大腸癌取り扱い規約」という本の中できちんと定義がされており、全国どこでもこの規約に基づいて診断、治療が行われます。
まず大腸癌は全て一番内側の粘膜層から発生し、進行するにつれて外の層へ外の層へと拡がっていきます。
それで早期か進行かについてですが、癌細胞の拡がりが粘膜下層までに留まっているものを「早期癌」、粘膜下層を越えて筋肉層まで到達しているものを「進行癌」と定義しています。勿論癌発生からの時間と進行具合とに相関はあると思いますが、時間は定義には含まれていません。(癌発生からの正確な時間を算出することは難しいですし、治療にはあまり関係ないことと思います)
次に気になる治療(と一部予後)についての事項です。
癌の治療は、兎にも角にも体の中から癌細胞を完全に取り去ってしまうことが目的です。
早期癌のうち、癌が粘膜層に留まっているものと、粘膜下層に入っていても粘膜層との境目から1mm程度までしか進んでいない場合には、転移している可能性が非常に少ないことが統計的に証明されています。即ち病巣さえ取り切れば癌細胞を体から全て取り去れたとして良く、命が脅かされる心配はかなり少ないと考えられているのです。この場合、多くは開腹手術ではなく内視鏡手術が選択され、良い治療結果が得られています。
粘膜下層に入って1mmを越えてくると、リンパ節に転移している可能性が出てきます。リンパ節は筋肉層の更に外にあって内視鏡では取りきれませんから、この場合は外科的手術が選択されます。内視鏡手術が選択されるか、外科的手術が選択されるかは、早期か進行かの定義とはまた別の規準で決まっているのです。これも長年の統計的な検討により編み出されたコンセンサスです。1mmを越えても粘膜下層内までの腫瘍の拡がりであれば、約10%程度のリンパ節転移率と言われています。ですから90%程度の人には手術をした結果リンパ節には飛んでいなかったということは当然あります。でもいくら少ない確率でも疑わしきは取っておくべきという考え方です。その人が10%に入っているのか、90%に入っているのかは今の医療技術では術前には誰にも分からないのですから。そして筋肉層に向かって癌が進めば進むほどその率は上昇していきます。手術前にCT等で全身検索を行うのは、リンパ節はどの範囲まで取れば体内から癌が駆逐できるだろうか?他の臓器(多くは肝臓)に転移がないだろうか?などを調べるためです。とにかく癌細胞を残してしまったのでは手術が無意味になってしまいますから、この点は慎重に検査します。
現在結果待ちの組織検査の結果、癌細胞の悪性度が高い場合には例え粘膜内に留まっていても、外科的手術が選択されます。癌細胞の悪性度もまた早期と進行の定義には入っていませんが、悪性度が高い場合には早い段階で転移している可能性が統計的に高いとされているからです。
yasuko-haさんが仰るように、大腸癌は各種の癌の中で、内視鏡手術でも外科的手術でも比較的治療成績の良い癌であると言われています。即ち治療後の生存率は高いと言われています。
治療は手術ということですが、外科での手術なのでしょうか?内視鏡で取れるか、外科手術で取った方が良いか、これは術前の内視鏡診断で判断が出来ます。内視鏡医は、上に述べたような規準に則り、yasuko-haさんの治療方針を決定したのでしょう。お腹を開けることには不安があるかも知れません。内視鏡で取れるものなら内視鏡でして欲しいと思われるかも知れません。しかし「yasuko-haさんの体の中から癌細胞を完全に取り去ってあげたい」これが主治医の一番の思いです。
私はyasuko-haさんの大腸の内視鏡写真を見たわけではありませんし、転移している可能性がどれくらいあるかも知りません。最悪の場合をどれくらい考えておかなければならないかは、こうした所見を把握している者にしか分からないことです(把握している者でも正確に分かるわけではありませんが)。この点についても主治医によく聞いておくべきだと思います。

一つだけ心に留めておいて欲しいことがあります。
今回の癌治療の主役は、yasuko-haさん、あなたです。主役のあなたが気弱になっていたのでは素敵なドラマは完成しません。主治医も看護師も、癌治療というドラマの中で主役のあなたが輝けるために、全力でバックアップしてくれる脇役です。だからyasuko-haさん、輝かなくちゃだめだよ!輝くためには、脇役の皆さんには自分の思いを伝え、主役のあなた自身が全てを納得しておかなければならない。遠慮も恐れもいりません。それが主役の務めでもあるのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。元気が出ました。主治医になる方(大学病院なのでたくさんいるけど一番話す機会がある先生)に素直に話していろいろ聞いてみます。とかく先生たちはガンになれているので“わかった”事として話してくれるから、素人として納得の行くように説明してもらいます。嫌われない程度に立派に主役を努めたいと思います。
心のふんぎりができたせいか、何を食べてもおいしくなりました。デブに戻らない程度に術後食べられないもの今食べまくっています。病は気からです。がんばるべ!

お礼日時:2006/09/04 17:47

こんにちは。

結果待ちということで、お辛い気持ちお察しいたします。
「大腸癌とは」で検索してトップに出てきた「久留米大学医学部外科」のページです。よくまとまっていると思います。
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/surg1/myhome/s …

「早期」というのはこのページで書かれている「ステージ0」と「ステージ1のなかのsm癌」で、それ以上に進行したものを「進行がん」といいます。
がんがいつ出来たのかについては言う事はできませんが、仮にあったとしても、その時はまだ、がんからの出血が無かった、ということではないかと思います。(2月の手術時に便潜血検査をしている、という仮定で書いています)

1ヶ月待ち、というのが手術予定日なのか入院日なのかは「?」ですが、検査結果についてはもうすぐ聞けるのですよね。でしたらその時に具体的な話が出ますので、ご自分の不安に思う気持ちを伝えて、よく相談されると良いと思いますよ。

#医療従事者ではありますが、医師ではありませんので「一般&自信なし」にします。

参考URL:http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/surg1/myhome/s …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。主治医とよく話してみます。大学病院なので若い先生が多いですから、いろいろ聞いてみます。今日病院から電話があり心臓のエコーの検査のためにまた来院するようにとのことでした。一応私の手術忘れないでいてくれたんだと…。自分の存在が認めてもらっている(?)変な話。まっ、心を決めて手術に臨みます。心臓の検査がひっかかったりして…。皆さんどうもありがとうございます。

お礼日時:2006/09/04 18:01

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