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HD800はHD700と画質や音声には差がないのでしょうか?高画質回路がDRC-MF V1とDRC,デジタル音声出力がAAC/PCMとPCMと多少の変更がありますが。無知なものでわかりやすく説明していただけないでしょうか?

A 回答 (3件)

まず、用語から


DRC=デジタルリアリティクリエーションの略です。世界に先駆けてソニーが開発したテレビ画像の補間技術のことです。通常の4:3テレビ放送(以下SD放送)の480本の走査線ををハイビジョンに近い水平走査1080本相当に変換する。

方法は、単純でたとえば画面上で赤い色のドットがあったその隣が朱色であった場合に、その赤と朱の間にさらにその中間色を並べることで、解像度を上げている。ただし、欠点として、補間する映像によってにじみが見られるという特徴がある。

DRC-MF V1=デジタルリアリティクリエーション-マルチファンクション・ブイワンという。MFではさらに、色にじみを抑えるために映像の種類を調べ、にじみがおきないようにする工夫がある。V1では、SD放送のインターレース放送及びハイビジョンのインターレース放送を前後の画像からデジタル合成し、完全なプログレッシブ放送にする。
そのため、ちらつきが抑えられるという特徴がある。

インターレース=2枚の写真から1枚の写真を作り出す方式をいう。テレビでは、走査線というものが使われます。走査線とはたとえば、人文字というのはご存じですよね。人が何人か所定位置に並び、空から見て文字に見えるという物ですが、それと同じで、テレビも一つ一つのドットという点からなります。
ただし、規則的に上下左右に線で並んでいます。
それを走査線といいます。
横の走査線を水平走査、縦を垂直走査といいます。

この横のラインを奇数の列と偶数の列で交互に走査するのがインターレースという方式で、表示しやすい反面ちらつきがあるという特徴があります。また、1秒間に60コマの連続した写真を使いますが、2枚一組なため、事実上30コマとなります。

対して、プログレッシブは、一度に偶数と奇数配列の両方を表示して、1つの画像を1枚で表します。60枚の連続の写真を表示します。これは、人の目の描写速度に近いとされます。そのためちらつきが少ない。

AAC=アドバンスト・オーディオ・コーディングという音声圧縮技術です。映画やDVDでドルビーデジタル(AC-3)というのは聞いたことありますか?AACとはドルビーラボが開発したマルチチャンネル音声圧縮技術です。
圧倒的なサラウンド能力を誇るドルビーデジタルの兄弟ですね。

BSデジタル放送ではAACを利用しており、AAC対応のAVアンプがあれば、5,1ch(5,1チャンネル=6スピーカー)のサラウンドが楽しめます。これは、映画館並の音声です。
(これを楽しむには、デジタル放送のAAC対応放送であることと、AAC対応AVアンプ及びスピーカーを所有していることが必須です。)

PCM=PCMは非圧縮の音声です。ピュアな音が楽しめます。BSデジタル放送はCD並の音質などと聞いたことはないですかね?CD相当の音質がでるのがPCMです。ただし、マルチチャンネル音声ではありません。


ということです。
とにかく、確実にHD800の方が性能は向上しており、価格にもよりますし、必要性にもよりますがそれなりの価値があります。

わかりにくい解答かもしれませんので、何か不明な点があれば何なりと補足を・・・
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この回答へのお礼

大変わかりやすい説明ありがとうございました。
ハイビジョン放送の場合は補間技術の必要がない為同じ画像となるんですよね?
もうひとつうかがってみたいのですが、この画像の補間技術というのは、SD放送に対してだけのものなのでしょうか?
DVDやビデオの再生に対しても有効なものですか。
使用用途がどちらかといえばそっちのほうが多いのでちょっと気になります。よろしければ教えてください。

お礼日時:2002/03/20 10:26

Q/各種プログレッシブ放送というのはなんでしょうか?



A/SDとはStandard Definitionのことです。これは、標準品位のテレビを指し、4:3の放送のインターレースを指します。

分かりやすくD端子の対応レベルで説明しましょう。
D端子はコンポーネント端子、Y(輝度)、Cb(青色差)、Cr(赤色差)の3つのケーブルをまとめたもので、デジタル放送端子のこと。端子そのものに流れる映像信号はアナログです。
D端子には1~5までの種類があり、伝送できる解像度が高いほど、数字が上がります。

まず、D1端子は525i(正式には480i)のみの信号に対応します。
最大解像度時の仕様/
最大水平走査線/525本
有効走査/480本
解像度/720×480
フレームレート/30fps(奇遇水平走査描画による60/2fps)

となります。これは、最初の解答にあるインターレースというもので、SD放送です。

D2端子は、525p(正式には480p)とD1でサポートした525iに対応します。
最大解像度仕様
最大水平走査/525本
有効走査/480本
解像度/720×480フレームレート/60fps

となります。違いはおわかりでしょう。フレームレートが毎秒60フレームになっています。これはHD放送(High Definition)で、プログレッシブとなります。

D3端子は、ハイビジョンの1125i(正式には1080i)に対応します。下位のD1・2端子解像度もサポート。最大解像度仕様
最大水平走査/1125本
有効走査/1080本
解像度/1920×1080
フレームレート/30fps(奇遇水平走査描画による60/2fps)
これはBSデジタルなどでいうハイビジョン放送。これは、インターレース放送です。そうなると・・・次が

D4端子は、副ハイビジョンの750p(正式には720p)に対応、下位の端子規格にも対応
最大解像度の仕様
最大水平走査/750
有効走査/720
解像度/1280×720
フレームレート/60fps

これは、BSデジタルではまだ利用されていないかも、利用予定です。解像度は低いですが、フレームレートが60枚ですからデータ量が多いので、ハイビジョンより上の規格です。

最後はD5ですが、これは地上波デジタルで利用予定です。BSデジタルなどでは使われません。1125p(1080p)となり、ハイビジョンのプログレッシブとなります。

これで、分かりませんか?
分からないなら下を・・・

Q/デジタル放送にもSD放送というのがありますが、それとはちがうのですか?

A/デジタル放送のSD放送とは違ってはいませんが・・・プログレッシブ放送はSD放送ではありませんよ。
SD放送はあくまで、これまで地上波で使っていたのと同じ、インターレースで水平有効走査480本の放送のみを指します。デジタルでもアナログでも480本の走査でインターレースでないとSDとは呼べないのです。

プログレッシブ放送はHD放送で高品位なテレビとなります。プログレッシブには750pと525pがありますので、各種プログレッシブ放送となります。考えてみればHD放送すべてといえば、もっと良かったかな?

整理しやすくするためにSD放送とHD放送の分類を

SD放送
525iのみ
HD放送
525p、750p、1125i、1125p
となります。
そのうち各種プログレッシブとは今回は
525pと750pを指します。(1125pはまだ使われていませんので問題外)
いかがでしょう。わかりにくいですよね。
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この回答へのお礼

こんどこそ理解できたような気がします。
付き合ってくれてありがとうございます。
なんか、だんだん聞いて見たいことが増えてきたような気がするのですが、当初の質問からずれてしまいそうなので、とりあえず締め切ろうかと思っています。ありがとうございました

お礼日時:2002/03/20 22:52

Q/ハイビジョン放送の場合は補間技術の必要がない為同じ画像となるんですよね?



A/そうですね。ハイビジョンでは利用されません。(すみませんね。ハイビジョンでと書いてましたね)また、デジタルの各種プログレッシブ放送にも効果はありません。


Q/DVDやビデオの再生に対しても有効なものですか。
A/有効です。ただし、D1端子での映像信号までとなります。D1は525i(有効水平走査線480本のインターレース)ですから、D2端子以上のプログレッシブ信号に対しては、効果がないです。
DVDは映像自体はSD放送と同じですから元々D1で出力されるのですが、DVDプレーヤー側で変換されD2端子仕様になる物がありますので、それに関してはDRC-MF-V1やDRC効果自体がない場合もあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変勉強になりました。
もうひとつ聞いてよろしいでしょうか?
デジタルの各種プログレッシブ放送というのはなんでしょうか?デジタル放送にもSD放送というのがありますが、それとはちがうのですか?
同じとすれば、この補間技術というのは、俗にいう地上波やビデオのようなものに効果があるということですよね。
質問多くてすみません。

お礼日時:2002/03/20 19:34

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