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今日職場で、世界にあまたある言語は元々一つの言語で、人々が地球上に広まるにつれ変化していき、現在のような形になった、というような話を聞きました。
ま、本当だとは思いませんが、ちょっと面白いなって感じました。この話の出所とか、この話について触れているページをご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいのですが。

A 回答 (6件)

 


  「言語の起源」については、最初の言語は何時頃成立したかという認識が必要でしょう。それについての質問に対し、以下に回答したものがあります:
  >No.194980 質問:人類はいつから言葉を使っているか
  >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=194980
 
  ここで、非常に慎重に考えて、「新しいタイプのネアンデルタール人」が言語を持っていたとして、それは、10万年から15万年以前になると述べています。実際は、多分、100万年とか200万年とか、それ以上古い時代になるかも知れません。
 
  また、印欧語族の起源問題についての考察のなかで、セム語族も含めた、壮大な言語の発展史の仮説がありましたが、これは、2万年から3万年前まで言語の起源を遡り、「原統一言語」があったとする仮説です。無論、実証されていません。しかし、新ネアンデルタール人の言語も考えると、一元的起源説は無理があることになります。
 
  上の原統一言語仮説は、ヨーロッパで、巨石遺跡を築いた人々の持っていた文化を考え、その文化に付随したのが、この統一言語で、ここから、セム語も印欧語も派生して来たという仮説で、壮大なヴィジョンです。考古学的・人類学的には、もっと古くから言語を人類は持っていたことが明らかなので、2万年、3万年前でも、まだ近すぎるのですが、この辺りの仮説で、夢を維持しておくのもよいのかも知れません。
 
  この巨石建造物文化の言語が、先行していた色々な言語とは独立して、現代の様々な言語の源流になる「統一原言語」だとするのが、夢があるというか、面白いです。
 
  言語は無論、アフリカで起源したはずですが、上の統一仮説は、いわば、西欧のクロマニヨン人の統一言語が、世界中に広まったのだという仮説です(世界中とまでは、この仮説は言っていませんが。そう考える方が面白いでしょう)。
 
  言語ではなく、「文字の起源」なら、これは、現在から約5千年前のシュメールに遡るという仮説があり、ほぼそうであろうという意見がかなり有力です。シュメールで発明された文字は、バビロニアの楔形文字を生み出し、エジプト文明に刺激を与えて、エジプト象形文字を生み出させ、フェニキア文字を生み出し、それが、東アジアに伝わって、中国文化圏で刺激を与え、甲骨文字を発明させたという考えです。文字の起源はシュメールにある、あるいは、それより古い、原シュメールにあるのだろうと言うことは、多分、そうなのだろうとされています。シュメールの文字が変化して、エジプト文字や漢字が出来たのではなく、「文字」というインスピレーションをシュメール文字は与え、そこから、インダスの絵文字とか、中国の甲骨文字などが、生み出されたという考えです。これは、真面目に議論されていますし、仮説としてかなり有力で、もはや仮説ではないという見解もあります。
 
  しかし、言語の起源となると、上での述べた、「クルワン文化(またはクルガン文化であったのか)」仮説が数万年過去に原統一言語を仮定して、面白いといえます。ただ、言語の起源には、次のような、説もあります。以下のページの始めの頃にある「言語の起原(げんごのきげん)」というのを読むと、ほやや、と思います。これは、2万年前の言語の起源というより、10万年あるいは100万年前の言語の起源説でしょう。
  >言語学の基礎知識:用語編
  >http://www1.odn.ne.jp/beni/gengo/kiso/yogo.html
 
  『旧約聖書・創世記』の「バベルの塔」の神話など、可愛いと思えるような、途轍もない仮説が、言語の起源論には実はあるのです。クルワン仮説も壮大ですが、ネアンデルタール人の言語、ホモ・エレクトゥスの言語、ホモ・ハビリスの言語などと考えていると、空想と想像の翼は、猿の惑星の原言語の霧の向こうに、言語の起源は神秘となって溶け込むでしょう。
 
  映画『2001年宇宙のオデュセイ』の最初のエピソードに出てくるように、約200万年前か、その以前、地球上に突如現れた、黒い石板に触れると、「バベルの塔」の神話とは逆に、猿というか、原人たちが、突然、言語を話し始め、ここから、言語は発生したのである。それは、「第一原モノリス言語」と呼ぶのである……と、このような想像も楽しいでしょう。
 

参考URL:http://www1.odn.ne.jp/beni/gengo/kiso/yogo.html
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この回答へのお礼

starfloraさん、すごい知識ですね。私の好きな映画の話も絡んでいたりして、たいへん楽しく、かつ役に立ちました。ありがとうございました。

お礼日時:2002/03/21 15:45

 22~3年前頃、横浜市立図書館で、ある言語学者の講演会がありまして、その演題が、人類の起源語、でした。


 残念ながら、その学者の方のお名前は覚えていないのですが、内容としては、チグリス・ユーフラテス川のどこか(丁度真ん中辺?)が、人類の共通基語発祥の地である、という結論だったことだけを記憶しています。

 その人は、かなり、実証的に話を進めていかれ、それなりに頷けると、当時、感じましたが・・・。

 因みに、人類の共通基語ついては、言語学的(ドイツ流のヴィッセンシャフト)な裏づけをとりつつ、謂わば科学的に論証していくアプローチと、もう一つ、詩人的な「こうあれかし」という発想からのものと、二つの流れがあるような気がします。
 後者の一つの例としては、ルソーの「言語起源説」や、更には、旧約聖書的な神話的な歴史観からくるものとがあるようです。
 私が、聞いた講演は、論証的なアプローチでした。

 さだかならぬ記憶で、恐縮でありますが、ご参考まで・・・。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
お話の学者の方、名前がわからず残念です。

お礼日時:2002/03/21 15:41

いわば「トンデモ」ではありますが、まじめにそういう説を唱える学者が少なからず存在したのは確かです。

いわく「ヤフェテ語」、いわく「ノストラティック」、などなど(これらをキーワードにしてサーチエンジンで検索してみてください)。

すべての現世人類はアフリカ起源である、というのが科学的事実であり、またその人たちがすでに言語を話していたとすれば、その言語がすべての言語の源となったと言えるとは思います。

ただ、過去の言語を復元する比較言語学でも、さかのぼれるのはせいぜい数千年前までですから、何万年も前のことなんて全く闇の中。したがって、「言語は元々一つだった」可能性を単に一笑に付するわけにはいきませんが、それを実証することは(否定することも)永遠にできないでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
キーワード、役に立ちました。色々興味深いページを検索することができました。

お礼日時:2002/03/21 15:38

では、私は現実的に。



どこのどなたが、どのような発想でそのようなことをのたまったかはわかりませんが、

ウグイスにさえ「方言」があって、こんな狭い日本の中でさえ違う鳴き方をしているのを見るにつけ、ご質問のようなことは、とうてい想像することができません。

考えられるとすれば、
・同じ意思を示す、「鳴き声」がご先祖にあり、
・少しずつ細かいニュアンスを伝える「言語の母体」を創り出したその時点から、すでに「方言」状態はスタートし、
・文化的に意思を伝える「言語」になった時点では、すでに一つどころではなかった

ということだと思います。
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この回答へのお礼

こんばんは。回答ありがとうございます。
そうですね。まじめに考えれば、言語になった時点で一つどころではなかった、のかもしれません。ただ私としましては、多少ウサン臭くても面白い説が聞きたい部分もあります。(もしかしてカテゴリ違うでしょうか)

お礼日時:2002/03/19 23:07

hizさん、こんばんは。



旧約聖書に載っている話です。
かつて世界の人間は、みな同じ言葉を話していました。
ところが、自分の技術に高慢になった人間たちは、自らが神に成り代わろうと考え、
神に近づこうとして高い高い『バベルの塔』を建設し始めました。
これに怒った神は、バベルの塔を建設する人々の話す言葉を、バラバラにしてしまったのです。
「トンカチをくれ」という人の言葉が分からなくなり、レンガをわたす人。
「はしごを支えてくれ」という人の言葉がわからず、はしごをはずす人。
やがて人々はケンカ別れをして、バベルの塔を捨てて自分の故郷に帰ってしまいました。
それ以来、世界の人々は、違う言葉を話すようになったそうです。

ちなみに、作りかけのバベルの塔が、今もまだこの世界のどこかにあるとか、ないとか・・・。
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この回答へのお礼

こんばんは。回答ありがとうございます。
nana777さんも「バベルの塔」説ですね。世界のどこかに塔が残っているなんて、ちょっとロマンティック(?)ですね。塔のありかについても調べてみたくなりました。

お礼日時:2002/03/19 22:51

言語学的には最初にセム語族、ハム語族(だったか?)があったといわれていますが、そっち方面は詳しくないので神話をご紹介します。



昔、人類はひとつの言語で話していたのですが、
あるとき知恵がついた人類は神への直接接触を試み、
天に昇るほどの塔を作って天上に至り、神になろうと考えました。
人類は高い高い塔を建て始め、天空に届こうかというほどの巨大さになったとき神がその蛮行に気がつきました。
神を神とも思わぬ不遜な行動に怒った神は、
ある夜に神の力で人類をいくつかの異なる言葉を話す部族に分けてしまいました。

明くる朝、目覚めた人類はお互いの言葉が通じないのに気がつき、
意思の疎通もできなくなって争うばかりになって散り散りになってしまい、
後には作りかけの大きな塔だけが残りました。
それが俗に、「バビル(バベル)の塔」と言われているものです。

とは旧約聖書に出てくる神話ですが、
実際現在の人類の原型はアフリカで誕生したと言われてますし、
誕生時にはひとつの言語であった、としても納得のいく話しです(^^)
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
やはりこの話って、バベルの塔の話が元なのでしょうか?
はじめの方の「セム語族、ハム語族」の話もちょっと聞きたいですね。

お礼日時:2002/03/19 22:36

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