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マレーネ・ディートリヒ主演のドイツ映画「嘆きの天使」の、対訳付きのスクリプトや解説本のようなものがないか、探しています。ハリウッド映画のものは比較的見つけやすいですし、DVDにも英語字幕と日本語字幕の選択ができるものが多いのですが、「嘆きの天使」は日本語字幕だけで、お手上げです。どなたか、ご存じの方はいらっしゃいませんか?

A 回答 (2件)

 こんにちは。


 以下は十分な回答ではないのですが、ある程度調べて判ったことを記しておきます。
 尚、その前にこの回答が削除されることが無いように、このサイトを運営しているスタッフ、及び誤解をしている参加者に向けて、伝えます。以下の回答に示すURLの中に映画台本の一部が原語で引用されていますが、これは大学での教育用に用いられたもののコピーです。欧米では語学教育等に映画の脚本などを公開し、利用することは一般に認められている行為です。中にはこれを認めない作品もありますが、講義用に既に用いられ、更にこれを広くウェブで公開している事実から、本作がこの限りではないと判断するものです。
 ただし著作権の権利期間に関する判断は正確にはしていません。この映画の公開は1930年で、確かヨーロッパでは公開後70年ですから、既に消滅しているはずです。脚本は映画そのものと同じ扱いになるようですので、同様と考えます。

 前置きはこれくらいにして、1930年のドイツ版については対訳シナリオの存在を確認できませんでした。国会図書館や各地の大学図書館等の蔵書には存在していません。古書店もかなり広く調べてみましたがどこにもありません(ただし59年のアメリカ版なら発行されています。
http://www.kosho.or.jp/servlet/bookselect.Syousa …
これはオリジナル版とは脚本担当者も結末も異なるようですし、全く別物と考える方が良いでしょう。
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cg …

 英語以外の対訳シナリオは元々数が少ないのですが、この映画の場合には内容にも教育用としてはどうかというところもあります。戦前から対訳版というのは少なからずありましたが、或いはこれだけ有名な作品でも出されていないかもしれません(余計な話ですが、もしあるとすると古書店で4000円程度でしょうか)。
 このような映画のシナリオの書誌情報は『シナリオ文献』(最新版は97年、風涛社)を調べるのが一番早いでしょう。
 ところが、自分ではついに買い損ねたままなので、この件を都立図書館に照会したところ、題名索引にこの作品は無いとの返事です。少なくとも59年の改作版に関しては記載があってしかるべきなのですが、これすらも無しということです。この事実からはこの本の正確性にかなりの怪しさを感じないわけには行きません。

 結局私が見つけられたのは先の講義用テキストに引用された一部だけです。
http://www.staff.uni-marburg.de/~naeser/bl-engel …
 これ以上は以下のようなところに問い合わせをするのが良いでしょう。
1.対訳版の存在に関しては、フィルムセンター。
http://www.momat.go.jp/fc.html
上部左側に問い合わせページへのリンクがあります。ただし電子メールは利用不可。もし問い合わせる場合には『シナリオ文献』には不記載であることを明記のうえ、どうぞ。
2.ドイツ語版に関しては、ドイツ文化センター。
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/knt/jaindex.htm
差し当たり「図書室」でしょうか。

 ここまで書いて、もし「私は持っています」と言う人が現れたら、面白いと笑ってしまいますが・・・。
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この回答へのお礼

いろいろと詳しく教えていただき、本当にありがとうございます。
いただいた情報を頼りに、これから調べていきます。
またお世話になる機会があるかもしれません。その時は、どうぞよろしくお願いいたします。

お礼日時:2006/09/09 16:58

週刊20世紀シネマ館で特集号がありましたよ。



これです。
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/2432059/s/

各国でDVD化されていますが、ドイツ本国のものは2枚組で特典映像(いわゆる解説やメイキング)も豊富なようです。
http://www.amazon.de/-blaue-Engel/dp/B00005Q7JN/ …

洋書ではデートリッヒや監督のスタンバーグ関連本はあると思いますけど、日本語で書かれたものは見たことがありません。

芳賀書店のシネアルバムシリーズでは「デートリッヒ/ガルボ」というものがありました。古書店を検索すればすぐに見つかると思います。
ただこのシリーズは写真中心で読む部分はほんの少しですけど。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。さっそく、週刊20世紀シネマ館の特集号とドイツ本国のDVDを買ってみます。

お礼日時:2006/09/10 15:15

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