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昔から、疑問に思っていたことです。
最近ではイランのことがありました。
核兵器保有国(常任理事国)はイランの核開発を快く思っていないらしく、
開発の中止を要求しています。

が、どうしても核保有国が核兵器を保有していない国が
核開発を行うことを中止するように要求するのか、
その理由がわかりません。
僕の意見では、「核兵器はこの地球上から存在を消さなければならないもの」
という認識がありますが、
核兵器保有国が核兵器を持っていない国が核開発を行うことの中止を求める資格が無いと思います。
彼らが良く言う「人道」に反しているとさえ、思います。

彼らがそこまで核兵器を保有していながら他国が核開発することを
執拗に嫌がる理由はなんなのでしょうか?

とりあえず、核兵器は抑止力になるので、
持っていれば、攻撃されにくいという利点があります。
その利点を使って核兵器保有国は自国防衛をしているとおもいます。
だったら、核兵器保有国はそれと同じことをしようとしている他国の核開発に文句を言える立場に無いと思いますが、
そのような認識は核兵器保有国に微塵もないのでしょうか?

A 回答 (13件中1~10件)

#1ですが、ちょっと補足。



江戸時代というのは、刀を持った侍がいて、「切り捨て御免」などという言葉も残っていることから「軍事政権」であったと考えられがちですが、実態としては同心として街中を歩く侍も、もちろん城詰めの侍も、刀を使って人を斬る権限はほとんどなかったそうです。
というのも、まず城中では「忠臣蔵」でお馴染みなように、刀を抜くのはご法度でした。また、街中をパトロールする侍は、刀を抜いて、町人を威嚇するだけ、というのは許されず、抜いた以上は斬らねばならず、しかも斬ったら「喧嘩両成敗」の原則が適用されて斬った侍も切腹になるケースが多かったそうです。それで刀を使う機会どころか抜く機会もほとんどなかったため、重たい真剣を持ち歩くのを面倒くさがって、竹光を持ち歩いていた人も多かったとか。
このため、江戸時代は、武器こそそこらじゅうにありましたが、完全な非武装社会が出来上がっていたといえます。
この非武装社会は、平等に「あなたが武器を捨てるから私も武器を捨てる」と言って出来上がったものではありません。圧倒的強者(江戸幕府)の軍事力一極集中社会をまず作っておき、幕府以外の武力勢力がほぼなくなった段階で強者が武装解除するという手順を踏んで出来上がった世界です。

これを考えると、現在の国際社会で「核武装権一極集中」状態にあるのも、考えようによっては核廃絶への道程の一段階といえなくもありません。圧倒的な核武力で他国を完全に従わせ、核武装権を持つ国以外の核武装の可能性が全くなくなってから、核武装権を持つ国自身が核を捨てればよいのですから。

江戸時代の話に戻りますが、そういう状況でしたので、諸藩の大名が武装軍団を起こして江戸幕府にたてつく、という可能性はほとんどなく、それゆえ事実二百数十年にわたって江戸時代は続いたわけです。
そういう江戸時代の、特に平和な元禄のころ、何が一番怖かったかと言えば、諸藩の反乱ではなく、不法に武器を所持するチンピラだったそうです。そういうチンピラに対しても、侍は「抜いた以上斬らねばならない、斬ったら後で切腹」という縛りがかけられたため、往来を肩で風を切って歩くチンピラを避けて、侍が逃げるようにこそこそと道の隅を歩く、という光景も珍しくなかったとか。

現代国際社会も似たような状態にあるといえますね。いま、圧倒的強者である確保有権保持国が一番恐れているのは、どこかの国が核武装して挑んでくることではなく、核兵器そのもの、あるいは製造、維持管理の技術がチンピラ=テロリストに流出することなのです。そのため、少しでもそういう兆候が見えると、可能性は低くても潰しておかなければいけないし、実際アメリカが最近起こしている戦争はすべてそのためのものです。
イラクのフセイン大統領が、大量破壊兵器(まあ、核兵器のことですよね)を製造・保持している可能性、さらにそれをテロ組織に流している可能性がある、ということでイラク戦争は始まったわけです。後にそれは間違いだったと認めることになり、世界中のマスコミがブッシュ大統領を叩いたわけですが、フセイン大統領は「自分のやっていることを隠す」という疑われても仕方ない行動を事実取っていたわけで、それを考えるとブッシュ大統領の行動にも全く正当性がなかったとは言えないと思います。
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この回答へのお礼

僕が思うにイラクでの戦争は石油利権が目的だと思うんですが・・・。
理屈はよく理解できました。
でも、安保理以外の国が核兵器を保有しなくなっても、
かの国々は保有しつづけ、威嚇し続けるのではないかと、
僕は思います。
理由は、処分する資金が無いとか口実をつけるかもしれないけれど、
元から、抑止力として使える核兵器をそう簡単に手放すとは、思えません。

たびたび、ありがとうございます。

お礼日時:2006/09/14 12:59

>核兵器を持っている国は核兵器で攻撃しにくいとは、核兵器を使用したら、世界各国からの批判は相当なものが予想されるから、ですか?



もっと単純な話です。
侵攻された核保有国が最後に取る手段は何でしょうか?

自国内での核兵器を使用した自爆攻撃です。
侵攻した国の軍隊はただではすみません。
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この回答へのお礼

自国内で核兵器を使うなんて愚の骨頂だと思うんですが、
切羽詰ったらやっぱりそうしてしまいますか。

たびたびありがとうございます。

お礼日時:2006/09/15 01:04

一番の根拠は、核兵器不拡散条約(NPT)です。


この条約に基づいて、NPT加盟国であれ核開発の中止を求めることが出来ます。

また、安保理でも、核兵器の新たな保有は、国際社会の安全と平和を脅かす事項なので、議論の対象となり、国連加盟国に対し、勧告を出したりすることもできます。

今の国際社会では、核保有国が、他国の核開発に文句を言う権限はあるといえます。その成果が現れていないと批判されていますが、NPTは核保有国に対しても、誠実な核軍縮交渉を求めています。

NPTのような不平等な条約が、なぜ出来たかというと、核保有国曰く、国際社会の秩序が乱れるからだそうです。
冷戦真っ只中の1968年に出来ていますので、核保有に対して、放っておくと、大多数の国が持ちかねない。けれど、米ソをはじめ、東西陣営が既に持っている現状で、今すぐ核兵器全廃を目指すには、非現実的。
一度出来た秩序を急速に壊すのは、新たな不安定をもたらしかねないとの懸念したからです。

妥協として、とりあえず今もっている国は認め、減らす努力はしましょう。そして、これ以上新しく持つ国が出なければ、とりあえず秩序は保たれるとのことです。

冷戦も終わった現在では、既に指摘があるとおり、テロ組織の保有が懸念されており、核軍縮も成果をあげてないとなると、冷戦構造を前提としたNPT体制の見直しが迫られているとは、言えます。

参考URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku/npt/gaiyo …
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この回答へのお礼

>NPTは核保有国に対しても、誠実な核軍縮交渉を求めています。
求めていても、核軍縮していないのが現状ではないでしょうか?
米国は地下貫通型核兵器の実用化研究をしているし、
中国は自国有事の際には核攻撃の用意があるっていってるし。
譲歩して、核保有国が他国の核保有に反対することを認めたとしても、
まったく核軍縮していない国が核開発中止を求めるのも間違っていると思います。
ある程度、核軍縮しているなら納得できるのですが・・・

回答くださって、ありがとうございます。

お礼日時:2006/09/14 12:53

「核兵器を持たない」宣言をした国には、種々の特権が与えられたので


「特権も貰って、核開発もおこなう」としたので批判を受けただけ。
インドやイスラエルなど、最初から条約を結んでいない国は
核開発をしても(遺憾の意を表明されても)開発中止までは要求されませんよ。


尚、大量破壊兵器を嫌がる理由は
テロ組織やヤクザなどに渡るのを恐れての事です。
このペースで核が拡散していけば、核テロが発生するのも時間の問題ですから・・・
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 現在一番大きな懸念は、資金があっても政情不安定な国が核兵器を開発し保有した場合、その政権が崩壊したときに、核兵器が武器の闇市場に流出する危険性のあることです。



 国が保有している限り、相手の所在がはっきりしているのですから、交渉も出来ますし、攻撃することで壊滅的打撃を与えたり、反撃することが出来ます。

 ところが、国際的な闇組織が(核爆弾を1個しか持って居なくても)何処かで核爆弾によるテロを一度行なえば、その後核爆弾を爆発させるという嘘や噂でどこかの国の主要都市をパニックに落としいれ、活動停止に追い込むことが出来ます。
 また、複数個の核爆弾が闇市場に流れた場合、その追跡は至難のものとなるでしょう。

 ソ連が崩壊しロシアになったとき、この危険性が現実のものになりかかったことがあるようです。

 今アメリカがもっとも恐れているのは、このような事態です。
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この回答へのお礼

要は核兵器がこの世界から存在しなくなれば、
解決する問題なんですよね。
テロリストが核兵器を開発するだけの資金や技術を持っているとは思えないし、
実験することもできないだろうし。
存在しなかったら、闇市場に売られることもない、と。

回答、ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/13 18:30

意見としては少数意見では決してないと思いますよ。



世界中の核開発を要求する国家は「核保有国になぜとやかく言われなきゃいかん」と言うのが主張ですから、貴方の意見は世界的に主流でしょう。
日本の核保有反対派も「核保有をすれば非核化を訴える権利は失効する、北朝鮮等に核保有の根拠を与える」という意見が多いです。

下で回答される方も言っていますが、核保有国の国民や議員達も矛盾するのは当然わかっている事です。
「それでも現実問題としてどうすりゃいいんだ」という話を皆してるだけですから道徳的におかしい、という主張は至極まっとうでしょう。
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この回答へのお礼

少数意見でないのなら、よかったです。
たびたびありがとうございます。

お礼日時:2006/09/13 18:23

イラクは間違いだったと言う情報が多いので、開発をしてる国、と言ってしまったのは一応訂正しときます。

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結構認められてる傾向です。


今年ニュースになりましたが、インド・パキスタンは開発が認められています。
しかし核拡散防止条約においては、現核保有国以外の開発は認められていないので、ここに一度でも加盟した国は徹底的に抗議を食らいます。
イラク、イラン、北朝鮮など、加盟してたにも関わらず開発をしている国です。

しかし当然この条約自体は強制ではないし、非加盟国にはどうする事も出来ないので、建前上「望ましくない」ぐらいの発言はしても、徹底的に中止させる事はありません。
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この回答へのお礼

結構認められている傾向でも、道徳的におかしいと思うんです。
すごく個人的で、かなりの少数意見でしょうが、
一人の人間にはどうしようもないことですね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/13 01:29

>彼らがそこまで核兵器を保有していながら他国が核開発することを執拗に嫌がる理由はなんなのでしょうか?



「自国が核兵器を持っていれば核兵器で攻撃されにくい。」ということは裏を返せば「核兵器を持っている国は核兵器で攻撃しにくい。」ということに他なりません。
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この回答へのお礼

核兵器を持っている国は核兵器で攻撃しにくいとは、
核兵器を使用したら、世界各国からの批判は相当なものが予想されるから、ですか?

回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/13 01:19

わかりやすくいえば、「なぜ、自分のことは棚において、他人文句をつけるのか」ということですか?



答えを言ってしまえば、それが国際社会だからです。
平等とか公正という観点から見れば、確かに、核保有国がこれから核を開発する国を非難する資格はないですね。
しかし、そういう概念がないのだから非難する資格があるないも関係のないことなのです。

それに、核保有国がこれから核を開発する国に対して黙っていることを望みますか?
「核兵器はこの地球上から存在を消さなければならないもの」という認識があるのだったら、
新たな核保有国の出現を防ぐためにも、核保有国が核開発中止をもう入れるのも理にかなっています。
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この回答へのお礼

>新たな核保有国の出現を防ぐためにも、核保有国が核開発中止をもう入れるのも理にかなっています。
確かに理にかなっていますが、
それでも、核保有国が核開発の中止を求めることは、
やっぱり間違っている気がします。
それが今の国際社会であっても。

回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/09/12 13:25

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