最近、テレビで霊に関係している番組を見ているのですが、よく霊
現象で苦しめられている人を「霊能者Tさん」や「陰陽師さん」の活
躍で助けられている人を放送されています。
一般的に霊を信じない方は、霊能者や陰陽師さんそして、そのような
番組をどのように考えていますか?
少し前まで、ある大学教授が、霊を一生懸命否定していましたが。
霊を信じない人は、霊能者や陰陽師さんをペテン師、そして霊現象
で苦しめられている人は、妄想が激しい人と思っているのでしょうか?
私は、霊を肯定も否定もしないのですが、あの番組を信じれば、霊
を信じることになるのですが、
信じない方は、あの番組を見ていて、どのように思っているのか聞き
たいと思います。
誤解しないでほしのですが、霊を否定されている方を非難したい訳で
はありません。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
うまく説明できるか自信がないのですが、興味のあることなので少しだけ参加させてください。
ことの本質は、霊現象を信じる、信じないという話の外側にあると思うのです。霊現象を始めとするいわゆる超常現象は、それを「経験」されたかたにとっては、まぎれもない「事実」です。霊や宇宙人を目撃した、悪魔や狐が私にとりついた、電波によって私の行動はコントロールされている、いろいろあるでしょうが、その真実を「科学」によって、当事者でない第三者が否定することは不可能です。科学はあくまで客観的な観測・実験によって事象を観察し検証していくという真摯な「態度」に過ぎません。
ですから、現象を客観的に観察することなく存在を全否定する態度も、他人の体験談だけで妄信する姿勢もどちらも同じく非科学的だと言えます。私はそういう人間の心理状態を引き起こす、その人特有の社会環境や生い立ち、現代人を取り巻くストレスといった、大小さまざまな要因まで注意深く取り除いていかないと真実は見えてこないと思います。
ですが、そういうこととは別次元の話として、霊現象などを成立させている「理論」は大きな社会問題を引き起こしてきた事実もあります。狐がとりついたとして「治療」の結果、患者が撲殺された事件や、障碍者や婚外子の存在を霊や妖怪による祟りとして差別してきたなどという明白な歴史を残念ながら我々日本人は持っています。
また、あなたの家系は悪霊に呪われている、この壷を買えばその呪いから解放されます、などといって近づいてきたものには、なかなか抗弁できないという心理もよく理解できます。こういう商売が後をたたないのは、日本人が長い間培ってきた伝統的な文化の中にある「死者への虞(おそれ)」が根底にあるからだと思うのです。
ですから信じる、信じないとかではなく、誰かが「霊」の話を自分の身の回りでするときは、一応身構え無難にやりすごすという生活上のテクニックが必要になるわけです。
一方では、霊の存在を私も信じたい気持ちはあります。亡くなった肉親にあって話がしたい、親友に会いたい、あの世にいっても家族の行く末を見守り、できることなら手をさしのべたい、そういう願望は誰しも経験する思いだと言えます。また不本意で唐突な死を迎えた人やその方の遺族にとっても、霊をめぐる論理体系の存在はどれほどの慰めになるか計りしれません。
しかし、考えてみてください。広島長崎で20万人の人がいっぺんに殺された原爆投下のあと、兵器を開発したロスアラモス研究所や米国政府は呪われて壊滅したでしょうか。先の大戦中数百万が殺されたといういユダヤ人の霊が、ナチや思想的にそれにつながる人々を攻撃して滅ぼしたという事実もありません。オーム何とか教によって殺された人々が獄中の犯人をとり殺したというニュースも残念ながら聞いたことはありません。
有史だけでも虐殺や戦争に明け暮れた人類は、霊の復讐によって当然滅んでいなければならないのに、地球上の人口は増える一方です。また霊によって罪なく虐殺された人々もテレビを見ているとたくさんいるはずですが、彼らは誰に復讐すればいいのでしょうか。あの世でほほえましく喧嘩しているのでしょうか。
それに理不尽にも地縛霊や浮游霊となって不運にも通りかかっただけの人に襲いかかるのは、リストラや戦地で地雷を踏んでしまったなどという、現世の不条理と何ら次元の変わらない話で、「情」によって構成されている霊の論理とは全く異質なことのような気がします。
私は世の中が不条理に満ち、道理の通らない時代だからこそ、人間の「情」が基本理念になっている霊話はもてはやされるのだろうと想像しています。であればこそ、おかしな社会現象を引き起こさないように、社会全体で注視していくべきことだとも思います。
もう一つテレビなどについてのメディアについての問題があります。テレビはどういう目的で存在しているかというと、基本的には多くの人に番組を見てもらい、スポンサーになっている企業の商品の購買意欲を社会に煽るためのものです。一般的に霊現象を否定的に扱った番組より、華々しく肯定的に扱った番組の方が視聴率がとれます。社会が癒しや慰めを求めている時代だからこそ、当然のことと言えます。
つまり、彼らの商品は「センセーション」です。それが事実であるかどうかは二の次として、その目的を達することが、特にこの消費不況の時代に強く求められ、また彼らも存亡をかけて闘っているといえましょう。
またこれは全くの私見ですが、カメラの前にたつ、タレントでも何でもない一般の人々も、独特の心理になるようです。制作者の意図を敏感かつ無意識に感じ取り、過剰に演技をしてしまう現象が表れた番組は霊を扱ったもの以外にも数多く見られます。そういう目で見るとテレビを見ていても多少は違った印象が得られると思いますがどうでしょうか。
ながながと書きましたが、実は私は心密かに「霊」の存在を信じ望んでいる者の一人でもあります。ただ、今のメディアが表現する形のものでは決してありませんが。とてもお世話になったかたを亡くしたばかりでして。
poor Quarkさんの回答を繰り返し、読ませて頂きました。
確かに、人の不条理で殺された方や不運で亡くなられた方が、総て「恨みの霊」
になり人を取り殺した話は聞いた事ありません。
テレビ局が「霊肯定の番組」の方が視聴率が高いというのは「なるほど」と思い
ます。
ただ、私はテレビで受け取る情報だけで、自分の感じたまま質問させて頂きま
した。
この話は、もっと根深いものが有るような気がします。
私の周りにも「信じる人」、「信じない人」、いろいろいます。
人によって霊の話し方を変えたりします。
貴重なご意見ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
私も時たま見ていますが、どこまでが本当でどこまでが演技なのか、やらせなのか
分かりません。
ま、一種の娯楽番組でしょう。推理小説を読むような感じでそれほど真面目に考える程の
ものではないと思います。
私も、真剣に見ている訳でなく、娯楽という視点で見ています。
ただ、「やらせ」や「つくり話」だけで番組を作っているとは
思えないですよね、
もし、「自分の身におきたら」ということも考えたりします。
回答ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
私達凡夫は、過去世のことや未来のこと、また死後のことを、明らかに見ることはできません。
したがって霊能者などの、さも見てきたかのような話に、つい惑わされてしまうのでしょう。また、科学や物理学がさほど発達していなかった頃の人々は、霊魂とか悪霊・守護霊といった存在に畏れを抱いてきたようです。
しかし、死後の生命には能動性がありませんから、私達の背後に霊が付く、などということはありえません。
また、死後の生命といっても、この現実世界の中に、科学的に観測することのできない幽霊だとか霊魂といった実体をもって、存在しているわけではありません。
そのような、能動性も実体もないものが、人間に幸・不幸をもたらすとか、人生を守るなどということは、できようはずもありません。
ですから、霊能者と称する人が、どんなに不思議な話を確信ありげに語ったとしても、それは守護霊とか霊魂によるものではないのです。
むろん、世の中には、いわゆる霊的現象といわれるような不可思議なことが起きる場合もあります。
しかし、それは、実際に幽霊や霊魂が引き起こした現象などではなく、感応の作用によるものです。
感応について、わかりやすくお話すると、たとえば、私達が生活している空間には無数の電波が流れていますが、普段は、それらを私達の目や耳で認識することはありません。しかし、テレビやラジオ・無線機などを置いて、その電波に波長を合わせれば、そこから画像や音声が出てきます。
これと同じように、死後の生命は、自らが作った過去世の業因によって苦楽を感じつつ、この宇宙の中に渾然一体となって溶け込んでいます。が、ときとして、生きている人間の生命力が落ちて、死後の生命が感じている苦しみなどと波長が合ってしまった(感応した)場合に、人によっては、死者の言葉が聞こえたり姿が見えたりすることがあるのです。
昔から、同じ場所にいながら、ある人には幽霊が見え、別の人には見えない、という違いが起きてくるのも、また、いわゆる心霊写真において、同じ所で複数の人がカメラのシャッターを切っていながら、ある人の写真にしか幽霊が映らないというのも、それは、そこに、幽霊や霊魂などという実体が存在していないからです(心霊写真の場合も、シャッターを切った人がたまたま死後の生命と感応し、それを自らの念の作用によってフィルムに映し出したものと考えられます)。
この回答への補足
回答をじっくり読ませて頂きました。
ちょっと補足させて下さい。
番組を信じた場合、霊能者や陰陽師さんは、何を根拠として話をしてい
ると思いますか?
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