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もともとの中国では異民族に対して使われる言葉のようですが、
日本においては、おもに東(蝦夷)に対して用いられているようですが、
東の国に対しても使いますか?
また、東の「夷を以て夷を制す」に対して、
西に使う言葉があれば教えてください。

A 回答 (2件)

日本の場合, 西方に対し「戎」を使うことはあまりないですね. 純粋な西方は既に朝廷の支配下に入ってますし, さらに太宰府までありますから. 薩摩地方で反乱はありましたが, それを鎮圧する軍のトップは「征隼人」を名乗っています (太宰府に近いこともあってほぼ一瞬で鎮圧された).


逆に当方は平安時代に入っても朝廷に従わない勢力が強く, 朝廷はしばしば「征夷大将軍」に指揮される軍事行動を起していました. 「征狄大将軍」が出たこともあるんだけど「征夷大将軍」に吸収された感じ. 「征夷」は関東から東北太平洋側, 「征狄」は北陸から東北日本海側の侵攻ルートです.
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まず、これは中国と日本2つに分けて考える必要があるかと思います。



中国においての、「夷」というのは、異民族に対する言葉なのですが「東の異民族」に対するものです。
なお、南は「南蛮」、北は「北狄」、西は「西戎」といいます。で、東が「東夷」。
つまり、中華思想においては、「夷」自体が「東の異民族」と言う意味になり、西に対しては使いません(西には戎、または西戎を使います)。
また、「夷を以て夷を制す」は、いわゆる西洋文化をもって西洋を制す、と言う意味ですから、すでに東西南北関係無いことが分かります(そもそも、当時の欧州勢の拠点は、中華思想において、南蛮に位置します。いわゆる東南アジアですので。)

日本においても、「夷」は基本的に東の異民族に対しての総称ですが、こちらはそれほど厳格ではない上、日本においては西国は神話の代に平定されていることになっていますから・・・用いることはあまりないようです(一応、戎を「えびす」と読み異民族へたいする蔑称としていますが・・・)
また、いわゆる「尊皇攘夷」のころには、明らかに西洋は南から来ているため(西洋人を南蛮人とよんでいたことからもそれはわかりますね)、こちらも東西南北あまり関係なくなっているようです。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/東夷
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