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慶應の通信教育課程への入学を考えています。一般に慶應の通信はレベルが高いと聞きますが、レポート提出や単位取得、卒業等はかなり難関なのでしょうか。会社との両立は現実には難しいのでしょうか?

A 回答 (2件)

 慶應の通信教育課程卒業生です。


No1の方に補足しながら、お答えします。

1.スクーリングについて

>>慶應のスクーリングは、夏にまとめて約一ヶ月あります。
>>つまり、夏にまとめて約一ヶ月、休みを取れる方でなければ厳しいということになります
>>(=普通の勤め人ではほとんど無理でしょう)。

 昭和20年代には、そういう時期もあったそうですが、
今ではそうではありません。夏季スクーリング期間は約1ヶ月(途中、講義のない行事の日もあり)ですが、3期に分けて実施され、1期のみのスクーリング受講も可能です。1期のみなら約1週間で、これなら普通の勤め人でもなんとか夏期休暇や有給休暇をやりくりして、出席できます。私もそうしましたし、実際に在学生でいちばん多いのは、会社員です。

 スクーリングは、学習を持続させる最大の契機となりますし、全国各地に老若男女いろいろさまざまの友人ができます。もし入学されたら、できるだけ早期に受講されることをお勧めします。

2.レポートと教材のむずかしさについて

 No1の方もお書きのように、科目によりいろいろで、なんとも言えません。
 最大の難所は、続々と教材が送られてくるのに、「忙しい」「明日から」と言い訳するうちに、積読状態が続いてレポートを1科目も出さないうちに、ずるずると月日ばかりがたってしまうということです(かつての私)。これは、慶應の通信に限ったことではありませんが。
 しかし、真っ赤に添削されたレポートが返却されたり励ましが書かれてあったりすると(今は、芥川賞受賞作家として有名な荻野アンナ先生の添削もそうでした)、「がんばろう」という気になります。

3.学費について

 在学した時代により違うのかもしれませんが、慶應の通信は他大学に比べて低廉なほうです。
 スクーリング代は別に見ておかなくてはなりませんが、人によりスクーリングで取る単位数が異なりますので、異なってきます。
(ちなみに、通学課程の学費も、慶應は他の私大に比べて高くなかったはず、と思うのですが。昔の話かも。)

4.卒業率あるいは卒業までの年数

 卒業率は現在公表されていませんが、私たちの頃(十数年前)、10%いかなかったと思います。入学したけど、一度もレポートを出したことがないというような人のほうが多いそうです。
 卒業までかかった年数は平均8年間。もちろん最短年限で卒業する人もいます。私は学士入学だったのに6年間もかかってしまいました(一時、通信の学生だということを忘れたような日々をすごしていたこともあったため)。

5.慶應の通信の問題点

1)三田、日吉でのスクーリング

 他大学では地方スクーリングもあるのに、慶應は日吉、三田でのスクーリングしか行っていません。ひと夏のスクーリングでの単位取得数が限られてしまいます。
 ただし、首都圏在住ならば、夏季スクーリングとあわせて夜間スクーリングも利用できますし、夜間スクーリングには、夏季スクーリングとは別の楽しさがあるそうです。(首都圏在住者のほうが卒業率が高いと言われています。)
 もっとも、三田、日吉でのスクーリングはとても意義あるものなので、これにこだわる理由もわかります。

2)通信専従教育スタッフの不在

 事務は通信教育部専従スタッフがいるのですが、教育スタッフに専従はいません。それで、通学課程の教員が、ふだんの教育、研究のあいまに行います。したがって、多忙であったり通信教育に熱心でなかったりする先生が担当される科目を選択してしまうと、レポートの添削がなかなか返ってこないなど、いろんな部分で遅れが生じたりすることがあります。
(逆に、通信教育に熱心なことで有名な先生も、おられました。そのような先生には卒論指導の希望も通信の学生から殺到するので、ますますご多忙になっておられました。)

 他の大学の場合、教員とは別に、通信教育専従のチューターやティーチングアシスタントがいて、彼らが通信添削を担当しているところもあるようです。

6.おわりに

 私自身は、慶應通信で生涯の恩師も友人も得ることができ、時間はかかりましたが、満足しています。卒論指導のときなど、提出をあきらめかけたとき教授からお電話をいただき、出すことができました。

 首都圏以外に在住で早く卒業したいというのなら、地方スクーリングなどの充実している他大学のほうがよいかもしれません。No1の方の書いておられる放送大学や産能大も、おすすめできる選択肢です。

 参考URLに慶應の通信教育課程のHPと財団法人 私立大学通信教育協会のHPを載せておきます。
 いくつか候補の大学の願書を取り寄せた上で比較検討され、入学前に相談会にもお出かけになるとよいと思います。

 自分が在学時の古い情報も混じっているかもしれませんので、回答に対する自信は「なし」にしておきます。
 

参考URL:http://www.tsushin.keio.ac.jp/index.shtml, http://www.uce.or.jp/
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私は慶應の通信ではなく他大の通信を選びましたが、


学問の難易度レベルが高いというよりは、「通いやすくない」「卒業しにくい」のほうが近いように思います。

まず、卒業を目指場合にはスクーリングが必要になりますが、慶應のスクーリングは、夏にまとめて約一ヶ月あります。つまり、夏にまとめて約一ヶ月、休みを取れる方でなければ厳しいということになります(=普通の勤め人ではほとんど無理でしょう)。

つぎに、レポート提出や単位取得についてですが、これは慶應の通学部に通った経験と今の通信制大学の経験からの印象ですが、科目によって幅がありすぎるのでなんともいえないというのが現実だと思います。通学でも通信でもそうですが、授業によって、出席さえしておけば単位がもらえたり、テーマの人物をとりあえず褒め称えた文章を書けば単位がもらえるといわれている授業があったりする一方で、10回以上の小テストの点数+レポート数本+最終課題製作+試験全てを合格点通過しなければいけない、という科目や、教科書として読み覚えなければいけない難しい専門書が5冊を越える科目もあります。

教材の難易度については、なんともいえないと思います。教材の志向が自分に合っているかどうかや、自分の得意な分野か=難易度だととても感じているからです。私は慶應の某学部(通学)に通っており、その後他大(慶應よりも一般的偏差値は低い)の通信制で学び始めましたが、割と硬い文章の教材が(慶應時代に比べて)多く、結構苦労しています。通学部の学校の偏差値で言えば今の学校のほうが低いのでしょうが、私がやってみた感じとしては慶應のものより不慣れなものが多く難しく思えました。また、科目によってもだいぶ違います。やろうと思えば2単位分が一日で勉強・レポ提出できるような科目もあれば3週間かかってもぎりぎりな科目もあります。

あとは学費です。ご存知かと思いますが、慶應通学生同様に、高めだということが言えます。

卒業率は、通信制課程の学校のほとんどが、通学よりもかなり低い割合だということはご存知かと思いますが、その中でも、通いやすい大学とそうでない大学では桁違いの差があります。卒業を目指すのであれば、卒業率はかなり重要な判断材料になると思いますので、学校に直接問い合わせ(普通の大学は教えてくれると思います。どうやっても教えてくれないならば低いと考えてかまわないと思います)して調べておいたほうがいいかもしれません。

ちなみに、一般的に卒業率が高いと言われているのは、放送大学や産業能率大学等の「忙しい会社員が学ぶことを前提とした」「通信の歴史が長い/通信が有名」などでしょうか。その2大学は色々と制度やカリキュラムがよく練られていて通いやすいと評価している人が多く、卒業率も高いという評判です。慶應義塾大学の通信は、正確な数字をあたしは覚えていないのですが、残念ながら低いと聞いたことがあります(定かでないので学校に問い合わせてくださいね)。

以上参考になれば幸いです。
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