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 「ちょっとそこ『どい』て!」とかいうときの「退(ど)く」という動詞ですが、大辞林・大辞泉ともに可能動詞として「どける」を挙げています。「どく」は五段活用ですから、そうなるのは分かります。そしてその打ち消しの形は「どけない」になりますね。
 ところで、「どくことができない」という意味で「どけない」という言い方は普通にするものなのでしょうか。私にはなじみのない言い方です。私(関西在住)が方言としての感覚に染まっているからか、とも思うのですが……。
 一応、googleで「どけない」を検索してみましたが、「しどけない」やら「とどけない」に混じって、「その場所を動かない」という意味で用いられているであろう「どけない」、もしくは「動かす」という意味の他動詞「どける」としての「どけない」は見つかるのですが、「その場所を動くことができない」という不可能を表す用例は(ざっと見ただけですが)見つけられません。

A 回答 (5件)

 「どく」(五段動詞)の可能動詞は「どける」ですが、一方で「どける」という他動詞(下一段動詞)があります。

前者を打ち消すと「どけない」になり、後者の「どける」も打ち消しは「どけない」となり、ちょっと混乱しますね。
 こんな場合、文脈で理解出来るように表現する必要がありますね。例えば、前者は「どくことが出来ない」、後者は「どけようとしない」
とでも。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
 おっしゃるとおりだと思います。
 私の場合は、「どけない」は他動詞の打ち消しの場合にのみ用い、「どく」行為が不可能である場合には、ご指摘の「どくことが出来ない」等の言い方しかしないと思います。
 回答者さまは、「どくことが出来ない」場合にも「どけない」とおっしゃいますか?

お礼日時:2006/10/12 17:37

可能動詞の否定形の前に。


「退(ど)く」は「退(の)く」の訛りのようですが、上方・関西弁でも、共通語・江戸弁でも、両方の形が存在するのではないでしょうか。

『大阪ことば事典』(牧村史陽、講談社学術文庫)
>ドク(動) のく〔退く〕の段訛。しりぞく。他動詞はドケル。
>  [例] そんなもん、どこぞへドケてしもたらええがな。
>ノク【退く】(動) しりぞく。立ちのく。去る。身を引く。訛って、ドク。
>  [例] そこノカんかい。

『広辞苑』 …可能形は挙げていません。
>ど・く【退く】
>[一]《自五》しりぞく。のく。ひく。
>[二]《他下二》→どける(下一)
>の・く【退く】
>[一]《自五》
> (1)いる場所から引きさがる。立ち去る。避けて離れる。
> (2)逃げる。退却する。(3)離れて居る。間が隔たっている。
> (4)(5)(6)略
>[二]《他下二》→のける(下一)
-------------

で、本題。

自動詞「退く」の可能形は「退ける」。
その否定の「退くことができない」は、関西弁では「退けん(退けへん)」「退かれへん」などの形がありますね。
共通語では「退けない」だけで、「退かれへん」のような言い方がないような気がします。
このあたりが疑問を解くカギではないでしょうか。
さらには、関西弁の可能動詞の否定形には、状況不可能の「退かれへん」と、能力不可能の「よう退かん」の使い分けもあります。「よう~+否定形」は関西弁だけでなく西日本方言に広く存在します。
これも共通語では「退くことができない」としか言えない(たぶん)。
実際には「退くことができない」などという長ったらしい表現は使われず、すべて「退けない」で済ませていると思います。

Googleで「退けない」を検索すると、「後には退(ひ)けない」などの用法ばかりで、「退(ど)けない」「退(の)けない」はざっと見ただけでは見当たりませんでした。
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この回答へのお礼

 詳しい回答をありがとうございます。お礼が遅くなってすみません。
 「退かれへん」は確かにおっしゃるとおりで、「『退くことができない』をどう言うか」を尋ねたところ、そう答えた方がいらっしゃいました。「退けへん」はやはり、可能動詞の打ち消しではなく、他動詞の打ち消しのような感じがしますが、いかがでしょうか。
 いずれにしても、「退けない」は他動詞の打ち消しとして使うのが普通、と考えてよいように思いますね。
 わざわざ検索までしていただいてありがとうございました。

お礼日時:2006/10/20 17:50

わたしは関西人ですので、「どく」でなく「のく」を使いますが、「のける」という可能動詞は、使いません。

多分直感的に「のける」という他動詞の存在を考えるからでしょう。
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この回答へのお礼

 たびたびありがとうございます。
 可能動詞の「のける」もふつう言いませんよね。同じく「どける」も。
 単語だけ聞けば、私もまず他動詞を思い浮かべると思います。
 その打ち消しとなると余計言わないと思うのですが、使う方がいらっしゃったので……。

お礼日時:2006/10/12 18:26

「どく」の打ち消しは「どかない」では?

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この回答へのお礼

 アドバイスありがとうございます。
 ……ちょっと質問の書き方がややこしかったようですね。
 おっしゃるとおり「どく」の打ち消しは「どかない」です。
 で、「どく」の可能動詞が「どける」です。その「どける」の打ち消しの形についてお尋ねしております。

お礼日時:2006/10/12 17:15

「どけない」は使う言葉ですね。


あまり使う状況はないですが(笑
例えば誰かを守ってたりする場合(この状況がまず無いかな?w)、「ちょっとそこどいて!!!」「いや、どけない!!」みたいな。
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この回答へのお礼

 さっそくありがとうございます。
 その「いや、どけない!!」は「ぜったいここを動かない」という意志を表すのではなくて、「ここを動くことはできない」という不可能を意味する「どけない」なのですね。
 でも、あまり使わない言い方なのですね。まあ、「あまり使う状況はない」が正確なんでしょうけど。
 どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/10/12 15:07

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