プロが教えるわが家の防犯対策術!

どなたかホテルルワンダの映画見ましたか??私は最近ようやく見たのですが、少し解らないところが。ポールがよく助けを求めていた将軍がいましたよね??なんか見返りをしないと助けないとか。あの人は最終的に戦犯にかけられましたよね?あの人について詳しく知りたいのですが、戦犯にかけられた理由を詳しく知りたいです。あと見返りを求めていましたが、それについても。お願いします。また、ポールのホテルで働いていた男がいましたよね?裏切った人ですが、あの人はただポールが嫌いという理由で情報をばらしていたりしてたのでしょうか?お願いします。

A 回答 (1件)

実話に基づいた映画『ホテル・ルワンダ』の中で、あの二人は、虐殺事件の象徴的存在のような役目を果たしています。



民族紛争というものは、とかくどれもそうですが、“敵”に対する漠然とした不信感や、雇用条件の格差、権力を握っている者の横暴などが、ことを大きくしていたりします。

映画の中のルワンダ政府軍ビジムング将軍は、金に物を言わせて多大な権力を握っている真っ最中で、やがて自分が全てを仕切ると信じ込んでいます。権力者が賄賂を求めるのは、民主主義が浸透していない国ではよくあることで、彼もその典型です。yahoo japanなどで「ビジムング」を検索すると詳しいサイトがいくつかヒットしますが、かつては穏健派として大統領になった将軍は、虐殺事件をあおった責任で逮捕されました。

一方で、ポールのホテルの従業員は、虐殺を膨らませていった庶民の典型といえましょう。まあ、平たく言えば「ポールが嫌いという理由で情報をばらしていた」わけですが、フツ族がラジオでさんざん「ツチ族は悪い奴らだから、やっつけろ」と宣伝している中、あの従業員にとってポールは、「ツチ族の妻を持つフツ族の裏切り者」としか見えず、ただでさえこきつかわれていたので(実際には、上司を信頼できない仕事ぶりが裏目に出たのでしょうが)、気に入らなかったのでしょう。フツ族として裏切り者を排除せねばという使命感もあったと思います。戦時中の日本でも、似たようなことがありましたよね。

ちなみに、映画の中のポールの願いは、(自分の民族である)フツ側につくことでも、(妻の民族である)ツチ側につくことでもなく、とにかく家族とビジネスを守っていきたいわけです。特に家族を守るには仕事が安定していないと大変ですし、外資系のホテルである彼の職場は、いざという時に、彼や身内を内戦から守ってくれるでしょうからね。そのためには、敵味方関係なく、それぞれの分野の時の権力者に賄賂を贈っては、そつなく生きていこうとしているわけです。もちろん、そうしないと、殺される可能性まで出てきたわけですしね。

ちなみに、映画はポールの証言をもとに構成されているので、どちらかというと追われた側の視点に立っていて、しかも国外脱出で幸せに終わりますが、実際には虐殺をおこなっていたフツ族の側にも、無理やり武器を持たされ殺戮をする羽目になった元少年兵など、今もトラウマに悩む人々が多いそうで、虐殺の後遺症はまだまだ続いているようです。
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