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イギリスの料理と言うと、これといった名物もなく地味で寂しいイメージがあります。
お茶をよく飲む習慣からお菓子はけっこうありますが。
まあイギリスの本土はあまり豊かな土地ではなく、食材に乏しいのかもしれませんが、
昔は海洋帝国で各地から食材を取り寄せて料理を発達させられそうなものです。
民族性の問題なのでしょうか?

A 回答 (13件中1~10件)

基本的には質実剛健の意味が強いですね。


つまり実(とにかく栄養になればよい)というのを重視します。これは、産業革命において労働者階級が最も多く、「パンと紅茶」しかそろえることができなかった「貧困的な食糧難」が一つあるのかと。

なお、料理が発達しないと言うのは、江戸以前の日本の関東も同様です。モーニングなる雑誌を読んでいるかはわかりませんが・・そのなかのへうげものなるマンガには「玄米爆弾」などと揶揄した山盛りの飯がでてきます。これは、実際に似たような記録があり、食文化を重んじていた京都のほうでは考えられないようなもてなしをした田舎物が何人かいるようです(関東のほうでは、とにかく大量の飯をだすのがある種の美徳とされていたので。別にいやがらせで大量の飯を出しているわけではないのです・・・ちなみに、この大飯の形式は、平安~戦国まで何一つ進歩しませんでした)。結局、料理の技巧と言うのは実を越えたところにあるため、実を重視すると技が育ちにくい傾向にあるようです。
このあたりはフランスとの国民性の違いでしょうね。
軍艦についても、フランスは「カタログスペック(つまり見かけ上の性能)」を重視するのに対し、イギリスは「実用性(つまり実際の性能)」を重視しています(ちなみに、日本は最初フランスから技師を呼んでいたのですが、カタログ重視に嫌気が差して契約期限前にクビにしたという話しさえあります)。どちらかといえば日本人はイギリス人のほうに近いようです。ただ、日本人と言うのは非常に見栄っ張りですから、料理についてもかなり力を入れるのが日本人ですね。

イギリスの実重視において分かりやすい例が、サンドイッチです。トランプをやりながら食べられるものという発明ですが、手づかみですね。この「手づかみ」というのは、大陸側(つまりヨーロッパ本土)においてはあまり好まれるものではありません。その好例がパスタでして、3つ又フォーク(今の形)が発明されるまでは民衆の食べ物でした。なぜならば手づかみで食べないといけないため行儀が悪いからです。
しかし、イギリスの場合、「便利だから」という理由でこれを簡単に破ります。しかも破ったのは貴族、つまり上流階級の人です。このあたりも、イギリス人の気質が見て取れますね。イギリスと多くの点を共通する、アメリカの発明ハンバーガーも、手づかみですね。

また、フランス料理についてですが、実は、コース形式はロシアのパクリでして、それ以前はどかっといっぺんに出すのが普通でした。しかし、寒いロシアだと料理が冷めるため、小出しにするのです。で、それを見たフランス人が「これはよい」と言うことで取り入れました。また、料理自体についても源流はイタリアに見出せるとされます。
もう一つ。フランス料理で大昔、新鮮な材料が手に入らない時代、豚の膀胱に具材を入れると言う調理法があります(手間がかかります)。もちろん、腐っているわけではないので、そのまま調理しても「おいしくはないですが」食べられます。それを「中毒は起こさないから」と食べられるのがイギリス人。
イギリスと言うのは、ある種「自身が正しい」というのを地で行く国家です。実際に戦争で勝利し、世界のかなりの部分を手に入れることで証明してきましたから。そのため、よさそうなものは取り入れるフランスと、あくまで自分たちの力のみで文化を切り開こうとするイギリス、このあたりがずれがあるのかと思います。
また、フランス料理は、「国家財政を傾かせるほど」の浪費をおこなったフランス王家があったおかげともいえます(フランス料理の現在の姿は、王室で食べられたものが民衆化したものなのです。武家公家でもてはやされた懐石が民衆化したものに似ていますね)。結局、金がないと「良い無駄」も育たないのです。かたや、王室と言っても案外質素に暮らすのがイギリス王家。この違いもありますね。
なので、質問者さんの考えるとおり、民族性が大きく寄与しているところが大きいと思います。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/フランス料理,http://ja.wikipedia.org/wiki/パスタ
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フランスから嫁をもらわなかったから。



現在の西洋料理の元祖は、イタリアになります。
フランス料理は、メデッチ家からフランス王家に入った カトリーヌがもたらしたものがモトになっております。

日常食というのは基本的にどこでも地味なものです。権力者が珍品を食したいという欲望を起こしたときに料理文化が発達します。
※ 世界三大料理が 中華・トルコ・フランスといわれているのは、上記の背景。
イギリスも権力を握って珍品を!ということになりそうなのですが、イギリスが覇権を握った段階で、
1 外交とか文化とかフランスがスタンダードだよねという常識になっていたので、フランス料理をもってくればいいじゃんとなった。
→ ルイ14世が偉いということ。
2 フランスの覇権というのが、ルイ14世とか、かなり個人の力量に依存した部分がある。ルイ14世が食いたい!という個人的な欲望でフランス料理は発達した(この辺は、中華帝国・トルコ帝国と同様な構造)のに対して、イギリスは個別の王様が・・・というよりは、ジェントリー階層とか 階層として頑張って覇権を握った点で、高級料理を作る上ではフランスに勝てない。
一人の食卓のために珍品を集める方が、複数の階層のたくさんの食卓に珍品を集めるより簡単なので、珍品集合による集積効果が、料理を発達させたという構造です。
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プロテスタントの国であるというのもあります。

「美味しい物」が贅沢な快楽であり、新教の精神に反するからです。まあ同じプロテスタント中心のドイツも質実剛健型の食事ですが、イギリスほどひどくはありませんが。
不思議なことに、菓子や軍用のレーション(野戦糧食)は比較的まともですな。
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王権の強さが力に比例するという話を聞いたことがあります。


中国・フランスは歴史的に王権が強いため、皇帝あるいは王に気に
入られない料理人は殺されるから、料理がおいしいのだそうです。
逆にイギリスは王権が基本的に弱いため、料理がおいしくないとか。

もちろん、根拠がない話なので眉唾ですが・・・
 
 
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日本人の味覚と最も遠いところにある、食文化だからでは、ないでしょうか。


紀行文などで、イギリスの食事を褒めたものを見たことがありません。
イギリスには、大変興味があるのですが、二の足を踏みたくなるくらい、ひどい表現を見たことがあります。
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 イギリス人にとって、料理は文化や芸術ではなく、基本的には栄養を補給する手段です。

外では美食を楽しむにせよ、家に持ち込もうとはしません。和魂洋才ならぬ、英魂仏食ですね。料理の名称でも、フランス料理が凝った名前を工夫しているのにたいし、英語では原料と加工法を直裁に示すだけです。
 一般的に、カソリックの国は料理がおいしく女性が魅力的であるのに対し、プロテスタントは贅沢や虚飾を嫌い、女性は冷淡で逞しい。イギリスは天気が不順で料理がまずく、女性が非享楽的であるがゆえに、男は海外に出かけて大英帝国を作ったという説があるのももっともです。
 イギリスの子どもの遠足の弁当は、ハムをはさんだパンとリンゴ1つというのが普通で、親の愛妻弁当も1年中、こんなものです。
 あのミシュランがイギリス編を出したのは漸く20年ほど前でしょうか。点数の厳しいことで話題になりましたが、最近はかなり評価が上がったようです。しかし、多数の母親は働いているので、家庭料理の質は以前のままです。量も少ないですよ。紳士を育てるパブリックスクールではいつも生徒がひもじい思いをしているし、大学の寮でも、およそ季節感のない食事が供されます。
 フランスの家庭で台所をのぞくとピカピカの鍋が10個あまり誇らしげに壁に飾られているのにたいし、ドイツやイギリスでは家が汚れ匂いがこもるという言い訳で、焼いたり揚げたりする料理は少なく、グツグツ煮込む料理が主です。もっとも、どういうわけかイギリス風朝食には、だれも文句をいいません。ただし、安食堂の朝食は、せっかくの食材を最低の調理で出します。
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No6の者ですが、補足します。


(1) イギリスやアメリカで、例えば国賓を迎えての晩餐会の料理は「イギリス(アメリカ)料理」ではなく「フランス料理」です。フランス人のシェフが調理することも多いでしょう。お隣に「世界に冠たる美食大国」があるのですから、イギリス(アメリカ)独自の美食は要らないのです。人材もメニューもフランスから輸入した方が簡単です。

(2)第二次大戦中にイギリス軍とイタリア軍やドイツ軍が北アフリカの砂漠地帯で戦いました。イタリア軍は弱くて負けてばかりいました。イギリス軍やドイツ軍は将校も兵隊も大差ない「戦場のメシ」と言えるようなものを食べて戦っていましたが、イタリア軍の将校は戦場でも銀のナイフとフォーク、陶磁器の皿でイタリア料理を食っていました。降伏したイタリア軍の食料や食器を見たイギリス軍が驚愕した記録があります。ただしイタリア軍の美食は将校のみで、兵隊は家畜のエサのような酷いものを食わされていました。
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アメリカもそうですけど、「アメリカやイギリス固有の料理」というのは、素材に味付けして熱を加えた程度のシンプルなものが多いです。


「パンケーキ」「フライドチキン」「ベーコンエッグ」「ローストビーフ」「ハンバーガー」「クラムチャウダー」「生ガキ」
など。いずれも不味いものではないですが、美食と言えるものではありません。こういうものを毎日食べていて別に不満を持たないのが、アメリカ人やイギリス人であると考えて下さい。

私は子供の時にアメリカにいましたので、アメリカの単純明快な料理に愛着があります。大人になった今も、家庭では「単純な料理」が好きです。妻にも「オレはシンプルなものが好きだ」と言っています。

同時に、外食する際は料理人が腕を振るったフランス料理や中華料理や日本料理を賞味します。家庭でシンプルなものばかり食べているのとは別に矛盾しません。

イギリスやアメリカにも、質はともかく、フランス料理やイタリア料理や中華料理といったものが専門のレストランで供されています。19世紀に書かれたシャーロックホームズものの中にもフランス料理が登場します。当時のイギリス人も現在のイギリス人も、凝った美味しい料理が食べたい時は相応のレストランに行ってフランス料理(などの美食)を楽しむのではないでしょうか。
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食材自体はそんなに貧しいわけでもないようですが。


特に、魚介類は海国だけあって多様ですね。
フランス料理と違い、素材をそのまま活かしてあまり手を加えない料理が多い(言い方を変えれば手抜きともいうのかな)と感じます。素朴な農民料理の文化がずっと今に続いているということでしょうか。
もっとも、日本人から見ると、活きの良い魚を煮たり燻製にしちまうのはもったいない話ですが。

ピューリタン的な禁欲主義だ、とか歴史的な意義を見つけようとする考え方もあるようですね。個人的にはこじつけな気がしますが。

ヨーロッパ大陸に比べると自国の料理がへぼい分、世界中の料理が(少なくともロンドンなら)味わえるのはそれなりに悪くないかな、とも思います。
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戦争の好きな国は食い物が寂しいんですよ。

イギリスしかり、アメリカしかり、ドイツしかり。ロシアもボルシチとピロシキくらいですし。
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