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フィギュアスケートをたしなまれる方にご質問です。タイトルどおりなのですが、素敵な演技に心奪われます。一体どなたが考えだしているのでしょうか?コーチと選手、また別に振り付師がいるのでしょうか?
また選曲については、曲の解釈や時代背景を勉強する事がありますか?自分は楽器(クラシックです)をやっていてフィギュアに共通するものがあると思ってます。是非お教えください。

A 回答 (1件)

30年近く前にフィギュアの三流選手でした。


フィギュアスケートなるスポーツがまだあまり知られていなかった頃です。
スポーツ新聞さんにはこちらから電話して頭を下げて
取材に来てくれるよう頼んだ時代です。隔世の感ありですね。

国際試合に出るような一流選手には
コーチはもちろん、振り付け師も衣装係りも栄養係も
ついているはずです。彼らがチームとなって
選手本人の希望を聞きながら作り上げていくもののようです。

しかし、三流選手にはそういう余裕はありません。
特に、大学の体育会で地道に活動しているような選手は
いわば部活の域をでないわけですから
 (それでも全日本にでるような選手はたくさんいます。私も・・)
お金をかけずになるべく自力でやります。

私の場合は最低コーチにはついてました。
バイト料はコーチ代とスケート靴代・リンク滑走料で消えました。
曲については、普段からアンテナをはって様々な音楽を聞き、
心に留めるようにしていました。あ、いいかも・・と思う曲は
すぐに曲名や楽章をメモしておきました。
 (当時はレコードとテープの時代で、レンタルという商売もなく
  聞いてみたいときはレコードを買うしかなく、大変でした。)
曲の背景や解釈を簡単に調べることもありましたし、
そういうことはせずに自分の好きなようにいきなり
振り付けに入ることもありました。
音楽をやっている方とは多分、スタンスはずいぶん違うと思います。
選曲は、音楽の解釈よりも
滑りやすいか振り付けに緩急がつけやすいか観客にアピールできるか
自分の技がのせやすいか、という観点からです。

小さなレコーダーを片手に握って、リンクを滑りながら
おおまかな振り付けをしていきます。
試合として勝つために必要な技(ジャンプ・スピン・ステップなど)を
うまく盛り込みながら、リンク全体を大きく使えるように
かつ音楽の曲想に合うような振り付けはなかなか難しく、
何週間もかかったり友人にみてもらって修正したりします。
また、既存の曲をそのまま使うのではなく、
複数の曲を自然につなげたり、間にわざと無音の空白時間を作ったり
途中に機械音みたいなものを挿入したり、
そういう編曲をしてくれる会社が当時からありましたので
最終的にはそちらに依頼して、規定の時間にきれいに納まる
自分だけの曲に仕上げます。
規定されている滑走時間は秒の単位で決められているからです。

機器の発達でずいぶん変わりましたが
基本的な部分は今も同じだろうと思います。

衣装は、バレエ用のシンプルなものを買ってきてスパンコールを
つけるだけの人もいます。
私は生地を買ってきて、自分で縫いました。
専門家に縫ってもらう人もたくさんいました。
縫う以前にデザイナーにデザインを決めてもらう人もいます。

また、余談ですが、何回も振り付けを修正していたりすると
本番の時に緊張も起因していきなり頭が真っ白になり
ふりつけ(プログラムと呼びます)をすっかり忘れてしまう、
というハプニングが起きることもあります。
曲を聴きながらなんとかごまかして思い出すまでつなげたりしています。
大会運営側のミスでうまく曲が流れないことも起きます。
その場合は初めから滑りなおしが審判長から許可されます。

懐かしい思い出をいろい語らせてもらいました。笑
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この回答へのお礼

素敵なご回答をありがとうございます。ドキュメンタリー番組を見てフィギュアも厳しい世界だと強く感じました。3流だなんてとても思えません。氷の上をすべれるだけで神業、素晴らしいと思います^^もう少し公開しますが、まずは重ねて深くお礼を言わせてください。

お礼日時:2006/10/25 16:15

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