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中沢新一「女は存在しない」の一文です。
「聖性の発言のみいだされるところ、強度(インテンシティ)の高い力の露頭がおこっている。・・・・・。」
聖性の発現とはなんですか?この一文のおかげで本が前に進みません。
普段あまり哲学書などを読まない私には難しい本です。でもいろんな発見があって是非最後まで読みたいのです。
分かる方お願いいたします!!

A 回答 (2件)

その個所があるサイトはないかネットで探してみたところ


http://www.bk1.co.jp/product/2130633/review/74062
が見つかりました。

それで内容を読んで、思い当たることがあったので書きますね。
そのページの中からピックアップします。

1【人知をこえた超越的な力を、「縦の力」とよびつつ、この聖なる力は、人形や奇形動物や頭が変な人に降りてくる、と言う。】
   ↓
芥川龍之介の<くもの糸>または、カバラの生命の木を連想しました。


2.そういった「垂直の力」がカテゴリーの重合部、たとえば旅芸人、遊行者
   ↓
日本の中世の頃の後に<>と呼ばれることになった人たちを連想しました。

3.聖性の発現のみいだされるところ、強度(インテシティ)の高い露頭がおこってくる。痙攣するトランス状態の巫女やカトリックの聖女のからだをつらぬいて、強度がはげしく波打っている。」
   ↓
1.2と共通の概念です。

聖性の発現って何?に的確に答えることができませんし、文字・言葉に変えてそれを表すことができないものだと思えるので、イメージをして読み取ってくれると助かります。


1.を説明しますと<くもの糸>は上位から垂れてくるもので、人によっては上を「高次元から垂れてくる・下りてくる」と表現する人もいると思います。
これはなにかというと、クンダリニーに関係するものです。
チャクラが開き回転して上空に上っていくというイメージでしょうか。
カバラを調べるとわかると思います。
聖書ではヤコブの梯子として表現されています。



2.はこの神と人間の間にいる介在者のことです。
 

それが女とどう関係するのか。
実は、、、呪術などはもともと女の専売特許だったようなのです。
父権社会になる前は世界は母権社会だったそうです。
アマテラス。
男とされていますが、もともとは女の概念だったのが、父権社会になったことで、男とされたようなのです。

3日3晩隠れる。
イエスの復活のときも使われていますが、これも実はもともと豊穣の女神の特徴の一つ。

イエスが生きたとされた時代は、とうに父権社会になっていたので、豊穣の女神の概念が、男神の神話に塗り替えられてしまった。


で、イエスの母マリア(ミリアム)は処女とされた理由。
いろいろ説がありますが、「処女なのに子どもを産むなんてありえない」という観点で捉えるのは正しくないと思えます。
永遠の処女の処女の本来の意味は「誰にも支配されないもの」。
マリア(ミリアム)の外伝を読めば、彼女が女神と人間の中間に位置する介在者と考えられたことがわかります。


で、巫女とか神殿娼婦とかいましたよね。
神殿娼婦というのは、まさにこの介在者の概念なのです。
巫女とか神殿娼婦は女神の体現者とされた。
女神が選んだ男に女神の祝福を授ける体現者。これが神殿娼婦、あるいは巫女だった。
その時、男のクンダリニーを覚醒させるため、セックスをしていたわけです。
ところが、権力者の男と寝る神殿に仕える女という側面があったので、神殿娼婦と軽蔑をこめて呼ばれるようになった。


ということを説明しますと、「聖性の発現のみいだされるところ、強度(インテンシティ)の高い力の露頭がおこっている。・・・・・。」
の聖性の発現がなんとなくわかりかけるような気になりません?
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この回答へのお礼

前回に続いてご丁寧な回答本当にありがとうございます。
頂いた回答を読んで私でも意味が、というよりイメージが掴めました。
奥が深いです。
タイトルでもある女性の解説もしていただき本当に勉強になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/10/28 01:24

日本語なのに翻訳調でなかなか難解そうな文章ですね。


「聖性の発現」とは一般的には「神聖不可侵な特徴が現れてくること」くらいの意味だと思います。

でもこういった哲学書の場合、著者独特の定義で特別な意味合いを与えられている語も多いので、
正確な意図を読み取ろうとすると本文の中から探し出すしかないのでは?
該当箇所までの全体的な論の流れや記述などで、ヒントになるような箇所があると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
教えていただいた意味を元に、アドバイス通り本の中から意味を見出していきたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/28 01:13

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