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よく違いが分かりません。誰かお願いします!

A 回答 (4件)

 


  まず、これらは、「環境保護」「環境保全」という言葉であるということに留意します。
 
  その上で、「保全」という言葉の意味を考えます。元々、この言葉は、技術用語で、maintenance の訳語として造られたはずです(あるいは、古くからあった言葉かも知れませんが、メインテナンスの訳語として一般的に使われます)。maintenance は、「保守」という訳語もあります。
 
  保全・保守とはどういうことかというと、広い意味で、システムの運転状態、動作状態を一定の基準状態に維持し、基準からの「ずれ」が生じた場合、これを修復して基準状態に戻すことで、更に、ずれが生じる可能性がある場合は、ずれが生じないよう、予めに対応策を講じることを意味します。
 
  「保全」とは、このような意味を元々持つ言葉ですので、「環境保全」は、環境状態を或る基準状態に維持する、また基準状態からずれることを防ぐため、防護策を講じることなどを意味するということになります。言語の自然な用法からは、そういう意味になります。
 
  一方「環境保護」の場合、「保護」とは些か傲慢な言葉ですが、「環境保全」と区別する意味なら、単に保全するのではなく、過去に遡っての保全、例えば、ダム工事で破壊された環境・自然を、ダムを壊して、元に復帰させることは、過去に遡っての保全ということになります。
 
  また、過去に遡っての原状回復は、自然環境などでは、ここ数百年とか数千年では不可能なことが多く、その場合、できるだけ、原状回復に近い形へと環境を戻すという意味になるでしょう。
 
  滅亡しかけている生物の滅亡を何とか止めるのは、保全だとも云えそうですが、或る基準状態からの逸脱で、滅亡という事態は説明が付かないので、保全だというと、どんどん過去に遡る必要が出てきます。しかし、そういう過去に遡っての保全などは不可能なことが多く、滅亡をとりあえず防ぐための手段を講じる、というのは、「保護」になります。そこで、滅亡がくい止められれば、その状態を保全するのではなく、滅亡状態に再び陥らないよう、安全な個体数とか、環境を確保するなどの、より積極的な対応が必要になってきます。この場合、保全ではなく、「保護」になります。
 
  以上のように言葉の使われ方を考えれば、普通にこれらの言葉の意味は、「環境保全」は、環境状態を基準状態に維持すること。または、基準状態が維持できない場合、代替的に、近似的な基準状態を維持すること(つまり、護岸工事で、ある植物の群落が消える場合、別の海岸に、よく似た環境を造り、そこに、破壊される植物群落の代替群落を造り、移動させるなどが、広い意味の「環境保全」になります)。
 
  それに対し「環境保護」は、環境全体として、人間や諸生物、地球自身の無機的環境についても、バランスにおいて、「よりよいと思われる状態」へと、環境対策を講じるということで、単なる「保全」に留まらないということです。「環境保全」では、結局、時間の推移と共に、自然環境などは、どんどん破壊されて行きます。何故なら、破壊の結果の状態を、これ以上悪化しないように「保全」するので、保全には、代替保全もあるということからすれば、自然環境は、保全によって、「より良くなる」ことはないと云えます。現状維持で、必要なら、代替策を提示して環境破壊を許容するのですから、環境悪化・破壊を容認する対策だということになります。
 
  自然環境、一般的な環境を、保全しつつ、しかし、それに留まらず、従来よりも「よりよい状態」にすること、これが「環境保護」の一般的な意味だと思います。「環境保護>環境保全」で、環境保全では、上で述べたように環境破壊は、最終的にはくい止められません。人間のエゴを満足させるため、言い訳として「保全」という発想が出てきているからです。
 
  環境保全は消極的で、環境破壊を容認しているのに対し、環境保護はより積極的で、環境破壊をこれ以上容認しない、環境を「より良いもの」へと変えて行く対策、発想だということになります。
  
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ちゃんとした定義があるかどうかまでは私も良くわかりませんが、私の頭の中での整理としては、



「保護」は現在の状況をそのまま積極的に守っていこうという場合で、例えば、何か工作物を作ろう(造った)とする行為自体を止める(壊して元に戻す)ような場合、あるいは環境を守ることそのものを目的とした行為を指します。
「保全」と言うのは、予測される環境への影響を最小限にくい止めるために行う対処療法的な対策で、例えば3面張りブロック水路を一部分土水路にして蛍が住めるようにするとか、工事実施後に生息が困難な動植物を他地域へ移植したりとかがこれに当たります。
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辞書的意味とは離れて現場では保護すべき対象、そのための活動内容、それを行うのが個人か、民間団体(NPO、企業など)か行政機関か国際機関かによって使い分けているので、違いが明確ではありません。

あなたが消費者の立場であれば『保護』も『保全』もほぼ同じと理解していいと思います。もし何らかの行為を行うのであれば、その行為(活動)の中身によって、使用例を参考に『保護』にするか『保全』とするか決められたらいいでしょう。

保護や保全といっても対象が多岐に分かれ、宇宙規模から個人の生活まで範囲も広大です。何を何から守るのか、一例をあげれば:
*宇宙、地球を守る・・ダイオキシン
*地域の自然を守る・・陸・水上の動植物保護、自然環境の保全
*生活環境を守る・・リサイクル型社会
*食生活を守る・・遺伝子組み替え食品問題

日本人は自然という場合、動植物も人間も一緒に考えますが、欧米では人間は自然の中に住むもの(利用する)と考え切り離して考えます。従って人間はtake care
しprotectすべきものであり、動植物はpreserve又はconservすべきものと使い分けます。しかし、全ての場合に明確に使い分けるのは困難で特にprotect/take careは人間にも動植物にも使われるケースが見られます。

企業(メーカ)は今の環境をこれ以上悪化させるような製品を作らないために努力しているわけですが、その活動を消費者にPRする場合、環境保全とか環境活動という言葉を使用しています。語感としては保全は、現状を守る(現在より悪化させない)意味で使用しているようです。メーカが環境保護という場合、保全より積極的な姿勢を感じると思います。

http://www.matsushita.co.jp/environment/

参考URL:http://members.jcom.home.ne.jp/harmonics/categor …
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 「保護」は、かばって守ることで、「保全」は、安全を保つこと、なので、保護には目的となる対象の幅が広く、保全には目的となる対象が「安全」に関していることが基本となるかと思います。


 ついでに、「安全」は危険損害やリスクがないことで、「リスク」は将来危険損害が発生する可能性、で、「安全」が、必ずしも危険だけでなく損害を対象とするところにイメージと語法の違いがありますね。
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