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対局で、プロ棋士が2時間とか普通に考えてますが、いったいなにを考えてるんでしょうか?次の一手であるというのはあたりまえですが、プロだと1秒で1億手読むと比喩されるほど読みがはやいんですよね?
それに次させるであろう手をすべて考えてその後のすべての手を考えてもそんなに時間はかからない気がします。

それに計8時間の竜王戦とかだと8時間も考えてまだ足りないとは・・と世界の違いを感じます。

アマチュアからプロになるときに長時間の棋戦になれる必要があるといわれてるのも謎です。つまり長時間ではしんどいということでしょうか?

考えてみましたが、

もう次の一手は決まっているが、どうもこれで優劣が決まりそうな大事な手である。長時間指すのを躊躇して、棋士の勘なるものをはたらかせて、それを指す覚悟を決めている時間

と思いましたがどうなんでしょう?

A 回答 (4件)

続きですけど、


たとえ10時間あっても、将棋全体から見るとほんのちょっとしか読めないんです。でも、プロですから、ディバッグの精度と速度は感嘆すべきものがありますので、4時間とか6時間とかあれば、それなりの将棋がさせるんです。
将棋の手は今プロ棋士と一部トップアマとで研究が少しずつ進んでいます。新田を開拓しているようなものです。将棋の変化の膨大さを思うとアマゾンの森林を鍬1本というより、耳かき1本で耕して、畑に切り開いているよりもさらに微々たる進度なんですが、ちゃんとしたプロの指す将棋は確実に畑を1ミクロン平方メートルくらいずつは広げています。たとえ森内名人がその棋譜を見ても参考になるような将棋ってことです。
そんな将棋を指すには、過去の棋譜を全て知っていることの他に、事前研究を十分にやっていることが必要で、なおかつ破綻せずに発表するには確認のデバッグや当日調整に6時間くらいは必要ってことです。
質問者さんがイメージする将棋は、この意味のある将棋から見ると、すでに結論の出ている将棋を知らずに、また、相手も正確な応手をさせずにたくさん出し合う悪手が少ない方が勝つような感じです。意味のある将棋から見るとめちゃくちゃとしか言いようの無いものです。
もしくは、ある程度研究していて、相手が正確な応手をさせないことをいいことに、弱いもの相手に勝っている様な将棋でしょう。
将棋の定跡はプロ棋士によって1局で1ページずつ増えていますが、将棋の定跡を1ページ増やすような将棋を指すには、時給1万円のスペシャリストでも、ひとつのプログラムを作るのに6時間程度のデバッグが必要ってことです。
まあ、6時間フル回転させる体力が無い棋士の場合は、ちょっと休んでいたり、途中までで打ち切らざるを得ない読みで優劣を比較していたり、気持ちは考えていても、頭に疲労からくる乳酸相当の物質がたまってしまって、実は考えていないのに等しい状態だったり、相手がこちらの研究に嵌ってきて、本当は考えなくてもいいけど、研究範囲を秘密にするために考えている振りをして、手の確認作業をしているだけだったりもしますが、将棋の変化の膨大さから考えて6時間はごく短い時間ですし、生身の人間の体力から考えると、十分に長い時間です。2日あれば、1日よりもうちょっとだけ深い将棋が指せますし。
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道場に来たプロの方に聞いたことがありますが


状況によりけりで結構変わるようです。

序盤や中盤などは指し手の選択肢が広いので
色々な変化を読んでいるとすぐに1時間くらいは経ってしまうそうです。
と言っても一度に何十手も読むことはなく
盤面で指す手自体は一目で3つか4つ程度まで候補が絞れるらしいです。
そこからの応手がまた3,4種類、その更に応手が3,4種類。
3,4手先まで読むだけでも100手以上になるので
結構時間がかかるそうです。

またプロクラスの人だと今の局面から変化を読むだけじゃなく
盤面を見た瞬間にある程度先の局面が先に見えて
その局面になるためのつじつま合わせみたいな変化を読むことも多いらしいです。
これは詰め将棋なんかを解くときに現れる傾向で
先に詰みの形が見えてその局面に持って行く変化を考えるそうです。
解説者なんかが「これは詰みですね、どうやるんだろう、こうかな?」
などと言いながら手の変化を説明しますが
この時はこういう状態らしいです。

3時間にも及ぶ長考の時は頭をリセットするために
何も考えていない時間を作ったりすることもあるそうです。
間に食事休憩や封じ手なんかが入るときは
自分の手番で休憩に入ろうと決めたときから
手の変化より食事のメニューを考えたりすることもあるそうです。

こういう頭のリセットの仕方を覚えるのも大切で
アマチュア棋戦では存在しない時間の使い方です。
長時間に慣れる必要があるというのはこのことです。
持ち時間が6時間だと相手の持ち時間の間も考えることが出来るので
単純に12時間も指し手を考えることになります。
途中リセットを入れないと如何にプロでも持ちません。

特に順位戦などは朝10時頃から始まって
長いときは深夜1時や2時までかかることも稀ではありません。
そんな長い時間、たった1局だけを指し続けることは
アマチュアではあり得ないお話です。

ちなみにプロクラスの人は指し手の変化を読んでから
次に指す手を決めるので、指し手が決まってから躊躇して長考することはありません。
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算数で考えて見ましょうね。


1億もいっぱいだし、10の100乗もいっぱいなんて思っていては、正確な計算はできませんよ。
将棋の次の一手なんですけど、局面によっては100通りを超える場合もあるんですか、そして、その中には読む必要も無いと思える手もあるんですが、例えばタイトル戦で、一手かけて馬をタダ取りさせる手とか、さあ戦いというときに端歩を突くとかそんな手が妙手だったりする場合もありますから、あまり絞り込みすぎると、タイトル戦では勝てません。
まあ、仮にひとつの局面で10通りだけ読むとします。1億手でなんて先まで読めるでしょう。
8手先までしか読めないんですよ。
1秒で1億手読める人は、8時間で何手先まで読めるんでしょう。
切り上げても13手先しか読めません。
また、相手の読み筋に嵌ると負けやすいですから、タイトル戦に出る人は、相手が10手に絞った時に捨ててしまった手を指します。そうなると、今まで読んだ手は全て無駄になります。
漫画なんかだと、局面で次の手はいろいろとある風でも、2手目以降は一通りしか無いように表現されます。それを鵜呑みにすると、質問者さんのような疑問も沸くかもしれません。
算数で計算すれば簡単にわかることなので、計算してみましょう。
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考え方の次元の違いです。



まず、第一に一手にかかる値段というものが桁違いです。
竜王戦などはタイトル戦登場ともなれば年収何千万円、家が一軒建ちます。
一番下のクラスで1回戦負けなら大局料数万でお終いです。

必然的に責任というものも発生いたします。
何時間も一心不乱に読む。朝9時、10時から深夜に至るまで。
普通のサラリーマンで終日頭を使うのはなかなかできない芸当でしょう。
だから世間からは大したものだと尊敬されるのです。
これがなかったら、プロ棋士はご飯の食い上げです。

第2にプロ棋士の使命は真理の探究です。
いわば定跡を開拓し、それに続くアマチュアのための道しるべを作ります。
どんな競技もそうですが、プロに続くアマチュアの技術が向上しないと
その競技は自然と廃れてしまいます。

そのため指し手を決めてあっても、更にその先を読もうとします。
あるいは定跡の反復確認をしたり、他人の将棋を思い返したり、
ときには目前の対局とは外れたところにある定跡の反復確認をします。

その気になればやることは案外多くて、時間が足りなくなってきます。
かようにしてプロ棋士は自分の爪を研いでいるのです。

それで、あなたも100万円くらい賭けて8時間で指してごらんなさい。
プロとはよむ量が違うとはいえ、背負うものが大きければ
針の穴を通すほどの細心の注意でよみを繰り返すはずです。
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