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 日本語を勉強中の中国人です。人の死で、「心が痛い」と「胸が痛い」と、どちらがより自分の悲しみを表せるのでしょうか。私は「心が痛い」のほうだと思うのですが、皆様はどう思われますか。

 また、質問文に不自然な日本語がありましたら、ご指摘いただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

人の死自体を悲しむ言葉としては、


「悲しみで胸が張り裂けんばかりの思いです。」
などという表現が良く使われるもののひとつです。
ただ、死は様々な形で訪れますから、その時の状況に応じて多様な表現があります。
また、失恋などの場面でもよく使われますが、
「胸が張り裂けそう」とも言いますね。
「胸がちぎれそう」
「胸がつぶれる思い」
なども全て悲しみの表現として有効です。

ただ、「胸が痛い」は実際に身体的な症状を指す場合もあるわけですが、
精神的な面では『辛い気持ちになる』というニュアンスでしょうか。
その人の死自体を直接的に悲しむというよりも、弔辞などで、
「まだ、やりたいことがたくさんあっただろうと思うと、胸が痛みます。」
「残された幼いお子さんのことを思うと胸が痛みます。」
などのように、【間接的な悲しみの表現】として使われる場合が多いように思われます。

これに対して、
「心が痛い」は、字から受けるイメージほど重くは受け止められていないかもしれません。
「心痛のあまり病気になる」
「心痛のあまり病状が悪化する」
「心痛のあまり痩せる」
などという表現もほぼ慣用句的に使われていますが、
「心が痛い(心痛)」は、どうも『ストレスで苦しい』という程度の意味になるような気がします。

ただ、単独では、
「胸」は肉体的イメージ、
「心」は精神的イメージ、
がそれぞれ強いはずなので、「心が痛い」と言うほうが悲しみの表現に適しているように感じるのは、とても自然なことと言えるでしょう。
 
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この回答へのお礼

 hakobuluさん、いつもお世話になります。日本語は中国語と違って、胸のほうが苦しいような気がします。「張り裂ける」、「ちぎれる」、「つぶれる」などの単語とあわせ、生き生きしている表現になるのですね。中国語も似たような言い方がありますが、「張り裂ける」と「ちぎれる」の場合は普通「五臓六腑」と一緒に使い、「つぶれる」の場合は普通「心」と一緒に使います。「胸」の苦しさはそんなに大事にされていないかもしれません。挙げられた各文例を繰り返し読んで覚えておきます。大変参考になりました。
 年末のお忙しい中で、貴重な時間を割いていただき本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/27 01:25

人の死の悲しみに対して、その二つの表現はふさわしくありません。


国語辞典には以下の通り書いています。

胸が痛む
(1)ひどく心配する。心痛する。
「病状の悪化を考えて胸が痛む」
(2)良心がとがめる。
「だました相手のことを考えると胸が痛む」

心が痛む
すまないという気持ちで苦しくなる。


「胸が痛む」とは、特に前述の(2)の場面でよく使用します。
恋愛などでも使われることが多いです。
「告白してくれた彼をふってしまって胸が痛む。」など、
申し訳ないという気持ちを表す日本語です。

「心が痛む」も基本的には同様の意味で使用され
純粋に悲しいときの表現ではありません。

●胸が裂ける
●胸が潰れる
●胸が締め付けられる

などが、適切かと思われます。
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この回答へのお礼

 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。人の死の悲しみに対して、その二つの表現はふさわしくないのですね。日本語の場合は、胸のほうが苦しいような気がします。たくさんの例は大変参考になりました。
 年末のお忙しい中で、貴重な時間を割いていただき本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/27 00:46

心が痛いは、故人に対して心苦しい事があるとき・胸が痛いは、悲しみだと思うけど?。

感覚の違いかな?
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この回答へのお礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。難しいですね。
 年末のお忙しい中で、貴重な時間を割いていただき本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/27 00:40

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