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 歯周病と口臭で3年間悩んでいる26歳ですが、歯周ポケットが5ミリの場所が2箇所あり、4ミリが数ヵ所あります。所々にBOPありですが急性期を過ぎて現在は安定してます。(急性期にはAZMを処方)骨の吸収は特に第一・第二臼歯に1/3程度見られます。侵襲性歯周炎では無いようです。位相差顕微鏡により、歯周病と特に関連している菌は、ほとんど発見されませんでした。
 プラークコントロールはほぼ完璧ですが、一向に歯周ポケットの改善が見られません。これにはどのような事が考えられますか?また、歯周ポケットを浅くするにはどんな方法がありますか?知っている方がいらっしゃったら教えてください。(憶測でもかまいません)
 あともう一つ教えていただきたいのは、さらに1ミリ下がったらどのような処置が必要になりますか?実際に口腔内を見ていないので判断が難しいかもしれませんが、よろしくお願いします。

(補足)
 いままで大きな病気にかかった事はありませんし、糖尿病も問題ないとの事でした。
 ブラッシングがほぼ完璧でも、いつまでも歯茎の痛がゆさが取れなかったため、漢方を処方してもらったらやっと改善しました。
 また、今まで数ヵ所の一般歯科や、歯周病専門医、歯周内科、口臭外来、大学病院と渡り歩いてきましたが、基本的にはブラッシング指導とスケーリングのみでした。個人的にも歯周外科は必要ないと思いますが、何か有効な処置があったら教えてください。

A 回答 (2件)

歯科医です。


かなりお詳しいようですね。
お若い方で治療を続けてもプロービング深さが5ミリ
あるのは結構深刻であるようですね。

基本的に歯周病治療は、スケーリング、ルートプレーニング、必要に応じてフラップオペなどの外科的処置、という流れです。(ご存知ですね?)
歯周病になって基本的な治療を行っても
ある程度以上深くなったポケット深さは
健康な状態と同じレベルまでは外科的な処置を行わない限り決して改善しません。
歯槽骨が吸収されてしまい、支えのない歯肉のみが残っている状態なのですから
炎症が消退してもポケットは深いままです。
歯周ポケットがあまりに深いと清掃がどうしても困難になりますし、縁下歯石の除去も確実でなくなります。
現状を維持できるのであれば外科的な治療を行わず定期的にメインテナンスを行っていく、ということになります。

また、プロービングデフス(ポケットの深さ)は歯周組織の状態の重要な指標となりますが
5ミリあるからこの治療、とか1ミリ深くなったからこの治療、というような指標ではありません。

歯周外科には
GBRやエムドゲインの使用といった保険適応のない治療もあります。
もちろん必要性があるかどうか、この場では判断しかねます。
よく主治医とご相談なさってください。

ご自分でできることといえば、
割と最近のトピックとしては乳酸菌で歯を磨くことでしょうか。
民間療法の無糖ヨーグルトを歯ブラシにつけて磨く、
でも原理は同じ(!!乳酸菌タブレット販売の方の言です)だそうですが一部歯科医院で
歯周病のための乳酸菌のタブレットが売られています。
歯周病の細菌層に別の菌をいれてそのバランスを変えようという発想ですが、はたしてその程度で口の中の常在菌のバランスが変わるものなのかどうか、怪しいです。
効果は・・・たまに劇的に改善する人がいる
のでやってみても悪くないと思います。
また
ウルティマなどの超音波歯ブラシ(音波歯ブラシではありません、超、がつきます)は単なる歯ブラシの毛の摩擦によるプラーク除去以上の効果が期待できます。
スイッチをいれても見た目で振動が判るものではないのでかなり地味なのですが
ポケットの深いところまで超音波が届きます。これは少しお値段がしますがお勧めできると思います。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます

>現状を維持できるのであれば外科的な治療を行わず定期的にメインテ
ナンスを行っていく、ということになります。
また、プロービングデフス(ポケットの深さ)は歯周組織の状態の重要な指標となりますが5ミリあるからこの治療、とか1ミリ深くなったからこの治療、というような指標ではありません。

 骨が吸収されると歯茎の炎症がほとんど無くなってもポケットは元に戻らないんですか...ずっと疑問だったことが理解しました。そうなると、現在のところは歯茎の炎症はほとんどなく、動揺もゼロですので、ooi820さんのおっしゃる通り、定期的なメンテナンス状態での現状維持になるかと思います。
 定期健診では超音波スケーラーでのクリーニングを行っていただいてますが、歯周縁下まで行ってもらってるかどうかはわかりませんので、歯周ポケットが5mlの部分はどうしても不潔になりやすいという事で、近々に歯周縁下のデブライドメントを行ってもらおうかと考えています。

 乳酸菌歯磨きやお口に善玉菌を植え付けるのは私も耳にしました。LS1やS.salivariusとかですよね?海外でも積極的な取り組みが見られるようです!(下記URL参照)自分も抗生物質などを使わない限り、簡単に常在菌の変化が現れるのは疑わしいと思います。せめてPCR法や位相差顕微鏡などを使った、定期観察の研究報告があればプロビオティクスの追い風になるかとは思いますが...。
 超音波歯ブラシはあまりわからないのですが、歯科医院での超音波スケーラーに近い、バイオフィルム破壊能力があるのでしょうか?だとすれば、かなり興味があります。また、歯周ポケットが5mlということもあって、ウォーターピックも気になっています。

ご返答ありがとうございました

参照
http://www.blisfreshbreath.com/ 
http://www.freshbreath.com.au/ 
http://www.badbreathcures.com/
http://www.aktiv-k12.com/
(下記は日本の研究者によるヨーグルトで口臭軽減について数行だけ紹介されています)
http://www.dentalgentlecare.com/new_page_7.htm

お礼日時:2007/01/03 18:28

補足します。


>歯科医院での超音波スケーラーに近い、バイオフィルム破壊能力があるのでしょうか?だとすれば、かなり興味があります。また、歯周ポケットが5mlということもあって、ウォーターピックも気になっています。
バイオフィルムを破壊するというデータがあります。(ご興味があればライオンHP参照して下さい)
ウルティマと同等機種で歯ブラシ部分だけがちがう、
ライオンのシステマの超音波歯ブラシは
システマの細い毛がポケット内まで届きやすく、
音波+超音波で
効率よく磨くことができます。
以前使用していました。

また、
歯周ポケット上のプラークを除くことで
歯周ポケット内の細菌層に変化が出るそうです。
悪さをするのはたいてい嫌気性菌(酸素で死滅するか増殖できなくなる菌)です。
歯周ポケットに蓋をしてしまうポケットの上のプラークを除いて
酸素をいきわたらせることは意義深いことです。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。
 超音波となるとやはり凄いんですね!歯周ポケット上のプラークを取り除く事で、歯周縁下の細菌叢にも変化があるんですか?勉強になります。
 私の場合は、2週間に1度染色液で確認していますが、プラークスコアは0かせいぜい1%程度で、歯周ポケット内のプラークや歯石、バイオフィルムなどが気になっています。また、ブラッシングで歯周ポケット内に届く範囲は2mmぐらいだと思いますので、超音波歯ブラシの購入も検討してみます!
ありがとうございました。

 

お礼日時:2007/01/05 00:18

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