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株式取引・企業買収における「Reverse Takeover」の日本での訳語(逆買収でしょうか?)と、その概念について「事例を交えて」分かり易くお教えいただけませんでしょうか。当方、株式取引や企業関係の項目について全くずぶの素人ですが、私にとってどうしても必要な政治経済学関連の学術関係論文でこの概念が多用されており、少々困っております。アメリカのWikipediaの項目でも検索してみたのですが(http://en.wikipedia.org/wiki/Reverse_takeover)、私が企業買収関連に疎く、英語での訳語も不明瞭なために分からない事が多く、どうしても理解できません。どうか皆様のお知恵をおかしください。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

英語を読んでみました。

通常の典型的な企業買収は、
上場会社(pubulic company)が未上場会社(private company)を買収すると言う形で行われていたものが多かったと書いてあります。上場すれば、資金調達力が高まりますから、当然だと思います。銀行も上場会社にたいしては、巨額な買収資金を貸しますし、上場していますので、市場から直接お金を調達できます。
本件で挙げられている、reverse takeoverは、上場会社が未上場会社に買収されるケースのことを言っています。しかも、話のながれでは、買収側の未上場会社が上場会社を合併して、上場し続けるケースのようです。そして、合併会社である未上場会社の株主に対して、上場会社の株式を交付するみたいです。事例を見ると、アメリカでは一般事業会社が同じ種類の事業会社を買収しているみたいです。日本の場合、投資ファンドが、再建名目で買収を仕掛けて、上場会社を安く買い取り、買収した会社の名前を変えたり、定款を書き換えて、新事業を起こしているケースが見受けられます。例えば、ジェイ ブリッジという会社は、私の記憶では、昔は、倉庫業だったと思いますが、今では、投資会社に買収されて、投資事業をやっています。この投資会社への転進のケースは、日本では結構多いです。プリヴェ企業投資グループも同じような感じで、もともと、通信機器製造専門でやっていたのですが、投資会社に買収されて、社名と定款を変更し、持ち株会社のような投資会社になっています。2社とも、未上場会社が上場会社を買収して、経営権を握り(control majority)、社名変更、業態変更したケースですが、アメリカの事例のような会社は、日本では、ちょっと思いつきません。
株式を証券取引所に上場させる為には、意外と時間がかかります。一般投資家に対して株式を売り出すわけですから、証券取引所は、様々な厳格な基準をクリアーさせた会社でないと、上場させません。これが英語で書いてある、organaizatinal strucutureということだと思います。つまり、内部統制などの社内体制がしっかりしている会社でないと、上場させないといっています。これを完備させる為には、時間と労力がかかりますが、上場会社買収によって、未上場会社は、上場する為の時間と労力を一気に省けるというメリットがあるみたいです。しかも、そのまま上場を維持できるわけですから、これは、相当おいしいやり方だと結論付けています。後は、株式の希薄化が少ないとか、株式市況がどうのこうの。。といっていますが、あまり重要ではない感じがします。大体の概略は説明したつもりです。もう一度、参考サイトを読んでみてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。私は東南アジアのポリティカルビジネスを調べており、株式の基本が分からないので非常に参考になりました。ただ、さらにお聞きしたいと思うこともあります。まず、日本でこの事例が無いようですが、訳語自体もまだないのか。第二に、Wikiサイトでは最初の説明で未上場企業の株式が上場企業の株式と交換されるという趣旨の説明があります。これはつまり、Share Swappingが行なわれるということだと思うのですがどうなのか。第三に、上場企業が英語で'Shell’(black check company:説明はリンク先参照)で、リンク先では、投機に関連してしまうようですが、どういうことなのか。未上場企業ではないのか。もしよろしければお教え下さい。

お礼日時:2007/01/02 17:23

shell companyについて読んでみました。

プリヴェのケースをあげると、プリヴェは、投資会社で従業員がほとんどいませんでした。しかし、投資ファンドを母体としていた為、資金はあったんです。また、まだ上場会社を買収していませんでしたから、この段階のプリヴェは、まさにシェルのような存在だったといえるかもしれません。プリヴェは、上場会社の神田通信工業を買収しました。完全に経営権を握り、社名を、神田通信工業から、プリヴェチューリッヒ企業再生グループという名前にしました。この段階では、経営実体が、通信機製造と投資になりましたから、シェルではありません。次に、このプリヴェチューリッヒ企業再生グループは、旧神田通信工業の従業員を新神田通信工業に完全に移管し、プリヴェチューリッヒ企業再生グループから離脱させました。この段階で、プリヴェチューリッヒ企業再生グループは、東証2部上場で、且つ従業員がほとんどいない、単なる投資会社になりました。
つまり、脱け殻(シェル)になりました。従って、上場会社でもシェルになれます。未上場で、そもそも経営実体がない会社でも、当然シェルになれます。(ブランク(からっぽ)でも同じ意味らしいです。)
シェルやブランクは、ケースバイケースで、未上場会社にも上場会社にも用いられる専門用語だと思います。株式交換をshare swappingというかどうかは、忘れましたが、言及していることは、日本語の株式交換です。訳語のことは、あまり聞いたことがありません。敵対的買収になると、新聞でも良く出てくる用語ですから割と一般用語として浸透しているのですが、リバース テイクオーバーという訳語は聞いたことがないです。おそらく専門用語ですから、その道の人たちには常識だと思いますが、私は知りませんでした。ただ、小さい会社が大きい上場会社を買収するケースは、日本でも数例見られました。最近では、ライブドアがニッポン放送を買収したケースです。しかし、この時も、敵対性ばかり注目されていました。基本的に日本は、友好的な買収か、赤字上場会社を買収するケースか、大が小を買収するケースが多く、小さい実体のない会社が、上場会社を買収するケースは、先ほどのプリヴェやジェイ ブリッジのケースぐらいしか知りません。他にもあるのですが、同じようなプロセスで買収しています。
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