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軽度の「出っ歯」です。(前歯が隣の歯やや重なるように生えている)
軽度とはいえ、出っ歯により口元が膨らんでいるのが気になるため
出っ歯を治したいと思っています。
当初は歯列矯正を考えていたのですが、時間が掛かる・装置が目立つ・費用が高額などという点が気になり、躊躇していたところ
歯を削ってセラミックをかぶせる「セラミッククラウン法」という方法もあるということが分かりました。

審美歯科のHPなどを参考にしたところ、セラミッククラウン法は
短期間で目立たずにできる、矯正と比べて格安、歯が白く見えるなどという利点があると分かりました。
しかし、歯を削るということに抵抗があり、耐久性に疑問があるのも確かです。
審美歯科に行って見積もりや診察を受けてみるつもりですが、
実際にセラミッククラウン法を受けた方の意見をお聞きしたいです。

ちなみに、歯を治す上での優先順位は
1.仕上がりが綺麗なこと
2.治療中、目立たないこと(歯列矯正の場合、舌側を考えています)
3.あまり時間が掛からないこと
4.費用が安いこと
です。

宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

歯科医です。


挙げていらっしゃる優先順位に一番大切なことの記載がないもので少し不安に感じました。

予後がよいこと。

これに尽きるのではないかと思います。
予後がよい、というのは歯が長持ちするということです。
いくら綺麗になっても十年後にぼろぼろなのでは
何もしなかったほうがよいということになります。

セラミッククラウン法はやはりすべての歯を削ります。
健康な歯を削ることを
我々はあまりお勧めしません。
また、ただけずるだけでなく
歯の角度を変えるためには歯の神経をとって
土台を立てることとなります。。
残念ですがご自分の歯のかなりの部分を失ってしまいます。
ご自分の歯はいくらお金を出してもかえるものではありません。
また、なかなか天然の歯と同じような
美しい透明感のある色にするのは難しいです。
名人級の技工士さん(セラミックの色を綺麗に出せる人はすくないです)が歯を作るのであればべつですが。

また、歯の神経を処置した際に中に細菌が入り込んだり
根っこのなかにつめる詰め物が不完全になっていると
時間がたったのちに根の先に病巣を作ることがあります。
割とよく見られます。
このときはかぶせたものを削って壊し、外したのちに再治療をする必要があります。
そして歯の根の治療の良し悪しは外から見てもまったく判りません。
年数が経って悪くなってはじめてわかることが多いです。

また、歯の神経がなくなることでのデメリットは計り知れません。
歯の内部からの再石灰化が行われなくなりますし、くさびのような土台が入るので歯の根が割れることがあります。割れたらたいていの場合、抜くしかありません。
そこまでいかなくとも、虫歯になっても痛みを感じないし、かぶせている部分に覆われているので見えず、
気づいたら自分の歯の部分がぼろぼろになっているということがあります。

ほかにもあまりお勧めできない理由がいくつかありますが
審美歯科のHPにはおそらく記載のないことばかりだと思います。

では、矯正ならまったく害がないのか、というとそうでもありません。
まず、まちがいなく歯の移動に伴って
歯の根っこが吸収して短くなります。
これについては程度問題で
吸収量が少しなら差し支えのない場合が多いのですが
吸収量が多い場合
歯がぐらついてしまってどうしようもないというケースも
まれにですが、あります。(このケースは長距離を動かしたからであるようです)
それから、スペースが不足するケースであれば
抜歯をしなくてはなりません。
たいていその場合は、小臼歯を抜きます。
また、矯正治療は痛いです。
ワイヤーを締めたあとはしばらくご飯が食べられないというのは
どなたも口にすることです。

自分の歯をどうするかということでしたら
矯正すると思います。
セラミッククラウンは十年後美しいままであるとは考えられません。

日ハムの新庄がセラミッククラウンをかぶせていることは有名ですが
かれは数年に一度すべてかぶせ物を替えているとなにかの番組で言っていました。
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この回答へのお礼

専門家の方のご意見を聞けて光栄です。
確かに、歯は一生付き合っていくものと考えると、自分の歯を削ってしまうのは良くないと思いました。
もう一度よく考えてみようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/06 11:52

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